連載は続く~SF掌編『コロナ騒動、臨時便』編


不思議なのは、コロナ騒動をめぐって、趨勢とそれとは異なる様々な捉え方を熱心に発信されている現状だけど、素人からして、その症状へと達した過程でのごく初期からの治療内容、診療内容が時系列的にふれられる発信を目にしずらいこと。

だから COVID-19 の症状はこれだ、否、そもそも COVID-19 の独自な症状なんてないんだ、ということを判断できる基準を持ち得ていない。
ただわかっているのは、相当量の、ほとんどにとっては軽く済む感染症タイプであることくらいだ。
からして例外的にというか通常の風邪で発熱して苦しむくらいの量、同様に、だけど免疫系の暴走ゆえの症状になりやすい(とは言え、インフルエンザで重症化したり死亡したりの経過の様々をどれくらい満遍なく押さえての言及なのかどうかも、話者次第なので、さっぱり伝わってこない発信が目立つ。それと、免疫系の暴走、ゴミを沢山生じさせて血栓へと通じるタイプは今回の事例が際立っていて、通常ありえないことなのかどうかの医療知見が必用になる)。以下にネットで直ぐに辿れる資料(// の前に https: を記入)。

//influ.help/infographics/ から
    感染(万人) 入院   死亡 (人) ("超過死亡"を適用すると一桁違う)
2016/17  1046 | 15096  | 2569
2017/18  1458 | 20416  | 3325
2018/19  1200 | 20389  | ?

* 死亡者数については以下参照
//www.lab.toho-u.ac.jp/nurs/socio_epidemiology/blog/dqmvu90000000d2i.html

仮にコロナ感染疑いで受診した患者が最初にどういう診療内容を経①、医師は受診以前に患者がどういう薬品なりの自己流を経てきたか確認できているか②、それらを踏まえ、どういった判断を医師がして⓷、結果としていかなる薬を処方されどう服用して④、また注射他の薬剤投与が診療・治療の過程であったかなかったか⑤、入院後はいかなる生活を時系列的に経ていて⑥、食事内容はどうだったか⑦、心身ストレス負荷についての影響関係の観察を同様時系列的にしっかり整理されているか⑧、サイトカインストームを生じた患者についての投与薬剤ほかについて事前・事後の厳密な検証を経ているか⑨、サイトカインストーム対応自体の内容についても時系列的に詳細を記録されていて客観的素材とできるかどうかの検証⑩などなど、事態を冷静に把握するために素人でもこの程度の材料は想像できる。
そういうことのいくつかも異論や正論に欠く発信が目立って、なかなか判断材料に使いにくいのが現状。

ついでに、ドイツ系発信も自由を自ら用いたりで、科学かどうかを自らが判断できるかのようにことばを選んでしまう失敗と同様に、これまでの率直さがこれからの率直さを保証はしない辺りには疑心暗鬼ということではなく、手続きとして、指摘しておける。
サイエンスは信じるため用意されているわけではない。自らが検証する手法に熟達するほど使えるようにする考え方の一つ、程度に捉(とら)えられる。