連載は続く~ SF 掌編『もぉー、いいかげんに、しょっ』編


 猛暑にコロナ騒動?!
 しかしそれが現実のようだ。
 コロナカゼは季節性を持っていないようだ。
 喜田氏は変異して安定的に侵入先を見出していける過程の難しさから、既存状態が環境条件との対話の中で選択的により勢力を拡大してしまうタイプが登場するという過程を実験研究から見出してデータ整理によるワクチン対応が可能な辺りを一般に紹介してくれていた。
 今回のコロナ騒動においてはあたかも喜田氏知見へ2点で挑戦してくるような形を採っている。
 報道の範囲では(だから報道内容における実際事情の説明に関わることばの精度や如何)、新種が次から次へと登場してくる。既存の中からではなくて、新たに登場した変異種という出方だ。それまで無かったところへ、僅かに変化したのが混じってきた的ニュアンス。これが一点。
 そして喜田氏の知見は新型インフルエンザ(ウイルス)に関するものだけど、今回のはコロナウイルスだ。以上2点。
 ここらの検証は、多分、喜田氏の説に寄せたほうで、マスメディアの啓蒙力量不足の辺りには直接触れることなく落ち着いてしまうのだろうな。
 他にも列島マスメディアの啓蒙力量ということでは、引っ張られすぎ、と素人にも気づけるタイプが目立った。
 とりわけ欧米各国は列島ほどに上手に対応していない的ことばをつい使いたくなるような推移を表ざたにしてきた。
 そしてそこらをその通りにほうどうしつづけてしまった。
 その結果が今時のコロナ対応に関わる姿だ。
 列島は比較的正しいことをしてきた・・・ということはつまり正しいことをし続ける圧が暗黙に働く。そしてわかりやすく正しさの定型イメージの添うように誘いがちにするものだ。
 いい加減な欧米諸国や、もっといい加減にしか対応できなくてかかり易い人々は大抵が感染して自然免疫をつけてしまった土地柄の現状は、忘れ去られたまま、欧米では、放置の間獲得してしまった自然免疫ゆえの強固な応用性を得て、なんとかしのげるようにしてしまっている。
 列島でもその初期から、もっと危険度の高い感染症でもヒトは伝承知をたくみに応用して、急場を凌(しの)いできた辺りはしっかりマスメディアを通じて何度か紹介され続けていた。それも過去のことのようになってしまっている。
 現場で活躍せざるを得ないスキルの持ち主諸氏は、感染症知見の限りを尽くして、自然免疫獲得作戦が緊急時には要る。そこらのごくごく当たり前の知見について検証に足りる挑戦をどれほどこなされてきたのだろう?
 しかも食って出して寝て起きる(ないし出して食って起きて寝て)ことは不可欠だ。
 だから食品類生産や流通に関わるスキルの持ち主諸氏も実はエッセンシャルワーカーだったのだ。
 ここを欠くと焦りばかりが先行しだして対処の上で長続きしない。
 司令塔諸氏だって衣食住を欠かすことはできない。当たり前のことだ。
 しかも緊急時が去って平常に戻ったとき(事情は平時へと急変してしまう)の衣食住のサイクルに過不足が生じるとそこでまた大変なことになりかねない。つまり緊急時に直ぐ次に来る大量の消費生活に対応できる備えができている必要が欠かせないのだ。
 正しいことの中味次第だけど、緊急時対応のそのごくワンパタンにだけこだわって一見成功したかに勘違いさせられて次のステージにおいて苦労してしまうというのは駆け引きを持ち込んで勝敗を競うことが好みの土地柄相手だと、同じように準備万端で応じておかないとおかしな正しいやり方へと誘われて失敗しがちにする。
 ただ素人老人的な感想として、統計のプロがたびたび登場していたのだから、自然免疫を偏った緊急時イメージの前提であっても、その条件の下、無理を避けつつの按配加減を過程と関わる数値とか計算式とかで提供してくれてもおかしくなかったのでは、と思える。当面の列島内各地ごとのエッセンシャルワーカーが何人、どういう働き方で居て、そのだれかたちが、仕事への影響をできるだけ避けられるようにして自然免疫を予めつけられるスケジュール作り。人によっては免疫をつける過程が体調に影響してしまう特異な諸氏もいらっしゃっておかしくないから、そこらはできるだけ事前に点検して、安全策とする。
 そうしておけば、既存ウイルス群との接触から生じた感染だから多くの検査によって知りえた変異種以外も含めた備えを既存にできる。
 既存からではなく変異種として安定的に作用できるタイプが育つのは並大抵ではない。
 症状が軽いのが急変してというタイプへの対応を怠らなければ、重症化以後の難しい対応が必要だった今回のコロナタイプへのある程度最善策としえた。
 残るは老人(一般というよりは免疫と関わる弱者タイプ)諸氏や、体調上免疫弱者に当たるタイプ諸氏。
 この人々へは接触が命取りになりかねない危険性を持つ。
 つまり今でもそうだけど、軽症が急変して(ということで大人(子供たちだってそうだけど)がいれば即気づいて対処可能)重症化のサイクルへと向きやすいタイプたちをどう扱えるかは、数的に無茶な事態とはなりにくい。(以前にコロナ治療に用いた薬品やワクチン接種した身体ゆえの感染後の姿という想定だってしておくことが求められる。後日、コロナ騒動の実態がわかってくる)
 軽症当たり前対応可能なコロナカゼの場合でも、新規の感染はそれなりの症状を呈することになる。その際の対処法を啓蒙できていることが大事だ。
 軽症症状の感染者が免疫弱者タイプ諸氏と濃く接触して移す、という事態が、インフル同様に困った事態を招き易い。
 免疫に自信のない老人諸氏は外出を避けるとか、行動制限を伴なわせそうだ。
 ただ医療用のウイルスすら通さないタイプのマスク(目・鼻・口まで覆う)を着けて外出という手もありそうだ。
 免疫に自信のない生活習慣病タイプの諸氏においても、同様。
 年をとることはだれにも起こる。
 生活習慣病は、個人だけのせいではないけれど、避けられないわけではない。そこらは国を挙げて機運作りが要りそうだ。会社の仕事のきつさとか、人間関係とか色々要素はありそうだ。
 子供たちは認知症の重いご老人諸氏さえも元気に活性させうる。
 だから子供と逢える子供好きなご老人は回復の機会を得ることになる。
 ということは、ウイルスを渡さない工夫さえ採用しておけば、かえって免疫状態には好都合ということだ。(子供をうるさがる老人に無理やり逢わせることはないわけだ)
 生活する中で適度に感染して、免疫条件をクリアして成人の現役生活をまっとうでることはヒトにとっては好都合な事だ。
 感染症!で慌てるのではなく、各専門家、事情通諸氏が短期に実用的な時間内において精査して、性質をつかみ、啓蒙できるところまで整理しきる実力を持ってもらうことが必須だ。騒がせてというよりは、いつものように、日常であっても不潔とかへの一定の緊張感を持っての接近はなんらストレス無くこなせる事態だ。新事態へ、できるだけ実用の範囲で平常へと誘える専門家諸氏ほかの活躍が求められる。
 騒がせるだけの知見の持ち主もプロだろうけれど、それだけでプロと見なすわけには行かない。


 外へ出かけると水分1リットルくらいは簡単に消費するくらいの熱気が充満している今日この頃、よくみかけるのが、ということで川柳もどき

  うだっちまうぜ!カラスもイヌも口を開け・・・子供や大人は(塩して)スイカをがぶり
  今夏川面を漂う魚(うお)たち マルタ、オイカワ(群れ)、ウグイ、コイ、メダカ、ソウギョ、クチボソの類
   ちとかわいそうとも思えたが川岸に上がったヘラブナ一匹をどう運ぼうか迷っていた小型烏(カラス)の姿
  毛虫少なく葉繁る桜並木 猛暑のツーリング そういうコースばかりではなかった
  だれもがエアコン全開にして、この暑い夏をやり過ごせば、体が重くなる方の生活習慣病がお待ちかね
  川原寺の件、660年画期から筋は読めそうだ
  白鳳仏、高句麗不比等光明皇后、福信、仲麻呂の事件後、高麗郷、プラス武蔵国分寺で・・