連載は続く~SF掌編『前回の補足として列島事情など』編


 今時の列島マスメディア・政党政治状況へ一言。
 事件が起きたその日か、次の日か、首相がテレビ画面内でインタヴューに答えていた。
 色々事件現場とか経過とか押さえつつ、問題など指摘、整理しながらの中でのことだ。
 そして最後の方で、視聴者からのご意見ですが、と読み始めた。
 その内容は、吉田首相ならば元首相を国葬にしますか?という内容だった。
 しかもそれ一通のみ紹介された。
 これってなに?とだれもが疑問に思える構成となっていたわけです。
 ネットで事後の決定について賛否でもめているようですが、素人老人的時代状況を押さえたうえでの提案となりますが、ネット使いな情報扱い上手の諸氏においてならば、必ず、この番組での段どりを意図して作った人物が特定できる。
 この特定された人物(複数人いるかもしれず)に、この際、是非視聴者の前に出てもらって、大っぴらな海外記者会見のような仕立てを用意して、質問を投げかけるところまで持っていけそうではないか。
 その演出を、お!利用しちまえ!で受け止めるか、そういう圧まであるのかならば、受けるしかないか・・で受けるのか、受け取っておきましょ。答えは今出せませんよ、で流すかなどなど、本人次第だったのは事実だろうけれど、そういう誘いを意図的に使う状況的判断は、意図の奥まで探りたくさせる、というか、丸出しなわけだ。
 学者諸氏においても、そういう誘いかけ以前、状況的な圧が働くことを、多くが指摘されている。それに加えて、散々状況説明して圧をかけておいて(脂汗表情)、視聴者からのご意見としてとそれのみ紹介する手口はなんとも・・・・。と素人老人世代的には思える。

 与野党込みでこのきっかけ問題を論じ合って、なんとか、お互いが飲める工夫を首相が初心にかえって為せるかどうかは、ご本人次第。

 今回は短く補足まで。


* 列島政治状況はUS超大国との関係だ。そしてなぜか超大国のUSは巷での争いをよして平和な活動しやすい状況を共有しようという発想ではなくて、巷の要素間に争いを生じさせて扱いやすくする手法を採用しがちで来た。
 だからその要員は各所になんらかの動機づけを経て属していらっしゃる。
 要員でなくても、キャラとかから適当に煽られたり、囁(ささや)かれたりして、その役を結果的に担ってしまうだれかも登場しやすい。
 つまり見た目参加大歓迎の方式だから一見民主主義が活性しているように見えてしまうというおまけまでついてくる。でもUS超大国の実力は民主主義の実際的運用力にまでは至っていなかったわけだ。それでもリーダーとしての権威を失うわけにはいかないから、苦労している。それにUSにだって指摘済だけど三方良し発想の元気な諸氏も継承し続けている。だけど今時の表舞台を張っているのは、市場原理発想(だけどトリックをトリックではなくして民主主義信奉者と思い込めている)で金融膨らし粉効果依存な諸氏が占めがちにしているように伺える。
 いたずらに与野党対立の争点をマスメディア経由、ジャーナリズム経由で煽られがちにする。近代化は志向においてお互い様が基本だから、ズル・脅迫・暴力はいけないので、そこらの情報発信はいつでも貴重なことになるけれど、その先については、専門筋の互助の問題に属する。