連載は続く~SF掌編『地球ネットワーク話の一端』編


 台風という自然の現象は馬鹿にならない。
 見た目、台風の目が崩れ去って、霞たなびくの感じただよわせていようが、実際に近づいてきて体験する風の強さは、普段とは違うぞ、くらいのことは起こる。
 ついでに雨を伴うときもあるのだから、大げさな一本調子の天気予報ことばが採用されない限りで、それなりに予報が含ませる注意報の辺りは参考にできる。
 今回の14号については、素人老人、ほんの少しだけ調べてみた。
 放送大学の気象の講座を一瞬流したくらいでしか気象を学んでいないため、世の気象通諸氏からすればわかりきった事柄のはずだけど、当方タイプも沢山おられると思えるので参考まで。
 台風14号は、台風11号が地ならしし、更に追加の12号の地ならしの後を通過している。
 なぜ11、12号にふれたかというと、その昔森田氏の気象ヒント発信における海水面温度知見は台風の際必ず参照するようにしているから。
 9月4日から5日にかけて激変していた。
 そこらについては気象庁の解説ページがわかりやすい。

https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/db/kaikyo/knowledge/taifuu_suionteika.html
ホーム > 知識・解説 > 海水温・海流の知識 > 台風による水温低下

実際のデータ(色彩図)は以下
https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/shindan/index_sst.html
ホーム > 各種データ・資料 > 海洋の健康診断表 > 海面水温に関する診断表、予報、データ

日ごとの図を動画表示も可能なので、9月の頭のところからこの21日頃までを動かして見てみてください。

 その結果と素人判断にはなるけれど、屋久島に届いたころには、台風の目がうやむやになりだしていた。
 北九州市辺りに中心域が届いたころには形がかなり乱れ始めていた。
 ここらの原因も良く知らていて、ジェット気流が関わっている。
 水蒸気流図はそこらが非常にわかりやすい。
 その流れが川でいえば本流で、それにつられて台風の巻き込みが見た目ほどけて北の方の流れは巻き込むよりも気流に流されてむしろ逆に流れ出し始めている。
 で素人は以前、一度は、その形の乱れが台風の風の弱さと連係してくれたので、そういうものと一度だけ思い込んだけれど、次に観察し続ける機会を得たとき、断続的に強い風を伴っていたことがあり、上記のようなことばを通常はもちいることに切り替えた。
 今は、だから、大雑把な解像度の画像からは見出せない、気流の様々が実はそこに息づいているあたりの気象解説を普通に発信してくれないかとか期待している。
 すると、準備を継続する必要の或る時と、多少、油断した準備でも大丈夫な時くらいの使い分けが可能になり、仕事持ちの諸氏にとっては有効だと思える。
 ちなみに、対流圏とかその上層、中層ということばが出てきて、具体的には?が即はわかりづらい文章だったので、他でちょっと調べて、直接的ではないですが、参考程度に。
  対流圏(0-11km)
  で中層が5㎞程の高さとして上層をイメージしてもらえれば。
  台風も対流圏内の出来事なので、上の限界が対流圏の範囲に収まる。
広がりと厚さを取り込んだ水蒸気流図(ひまわり画像)は何を映してくれているのか、の解説は以下

https://www.data.jma.go.jp/mscweb/ja/prod/band_wv.html
TOP > 画像活用 > 観測画像の特性 > 水蒸気画像の特徴

 今回の台風は予報の通り大きい台風だったけれど、それが崩れていくのも急だった。
 多分、素人考えに過ぎないけれど、目がくっきりの状態できたら、相当なことにはなっていたと(素人考えだけど)そう思えるが、それが弱って、それでもかなりの被害は生じさせた。その事象へのことばの用い方の変化の工夫は、これからの為にも必要と素人だけど指摘したくさせる。
 台風とか関係ないけれど、最近の気象にかんする情報発信には、かつての気象について直観を応用できるようにする知見が結構沢山あって、それなりに便利だった。ちょっと昔だと多分川とか沼で釣りをやっている連中の方が天気予報よりも地元予報は当たっていたと回想する。
 今時は精度が凄いので、だけど体感からより身近な予測をしたくなるのがヒトの動物性だから、そこらを受け止めてかどうか、雲の色や動きとかの読みの参考になる言葉発信も盛んのようだ。ここらは興味深い。


 さて列島古代史話のつづき。
 古代史や列島の歴史全般に関心以上に専門的に興味を持つ諸氏がそれなりにいらっしゃったとして、列島の中央集権のあり方について、あたかも文書扱いを下敷きにした行政が確立していたかのような国家ということばを使いまわして固定化してしまう先輩諸氏がかえって制約を固く施すようなことにして、その呪縛故、考古ほかの事実事項の置き所をさまよわせるようなことにしていないだろうか。
 ごく専門家諸氏の研究を勘違いさせるのが古墳の分布ではないか、と素人は推測した。
 きっと強大な中央集権の力が作用して、それなりの今の行政イメージからもそう遠くないやりくりが誕生していたのだと思いたくなる。、見做したくなる。
 しかし、素人からすると、そういう各地がありえたなら、当然あってはならない雑な地方統治の在り様が前提としてもちだせる事件が多すぎやしないか。六国史で終わるその流れの中でのほころび方は、間違っても文書扱いになれてこなれた地方、中央関係の濃密な関係ネットワークが息づいて情報やりくりも経た機能が動いていたとは思えない。
 では古墳の分布は何を語っているのだろう。
 考古の時代特定については、IntCal20という改良版まで登場して、精度の良いIntCal13すら年代によっては修正が必要になるくらいになっている。
 つまり既存の年代測定データは改めてまとめて同じ基準に基づいて測りなおす必要があり、最新のIntCal20採用が欠かせそうにない。
 しかも、素材についてもけちることなく、勘違いが紛れ込まないように調べる素材の選定まで工夫する必要がありそうだ。
 そうすることで、IntCal20に基づく年表くらいは出来る。あくまでも厳密にはIntCal20に基づく年代特定ということになる。でも横ならばい上の精度はかなりと判断できる。
 そして調べられる素材が経年劣化し去る前の貴重な現代において、研究者、宮内庁ほかの貴重な資料を守り抜いてきた諸氏の協力の下、なんとか、IntCal20年代特定を成してもらえそうだ。
 * 水月湖の年縞については多くにとって既知のはずだが、IntCalについては、ご存じなかった諸氏もおられるかもしれない。当方はつい先日、九州説の発信で知ったばかりで、そこからほんのちょっとだけネットで調べてみた。水月湖のページ(福井県年縞博物館)で音声の解説ありで、わかりやすい。


  川柳もどき

   台風一過 シクラメンを掘り出す ちょっと寒いか食のすすまぬメダカたち