連載は続く~SF掌編『ヒトはどうしても(外に)動くだけではなく、考える(体内も動く)』編




生命の、とか究極の組織化する源は、などと触れ込んで、しかもそれはイメージとして、エネルギーっぽい、とか、だとことばをもてあそんでいるだけ、のように受け取られかねない。そこは一応感じつつ、そこまでをよりリアルに感じ取れる経路として、たとえば前回のように細胞から組織ができて更にたとえばヒトのからだになっていくなら・・のような話にしてみた。
これまでの観察記録を一般が一応見渡せる(広くとらえた)”出版”事情を得ている。そこでそこから推論くらいは一般ができるようになっているわけだ。
どういうわけか似たり寄ったりの要素とそれらが離合集散するありさまは様々だ。ある程度の大きさのモノは球体の様を呈するようだ。ある規模のまとまりだと渦を巻くようなまとまり方をしていたりする。それだけに収まらない知見も得ている。地球生命の組織化については具体的に試行錯誤に入っている。そういう知見の状態だ。
知恵をつけることが、地球生命としてはどういうことなのか、くらいまでは考慮で来ていた方が、ヒトにとって落ち着きはよさそうだ。知恵を付けて、ヒトがはびこることが成功なのかどうか。或いは、生死コントロールに打って出て、バランスを保つことが持続性を得るとかの発想を基盤に、ヒトのはびこり度合を調整することが成功と考えるのかとか、いずれは滅びる可能性大だけど、その間をいかに生きるかこそヒトの成功体験と成しうると考えるのかなどなど、いろいろことばが出てきそうだ。





君:あなたの意見では太陽が原因にしても、いくつかあるみたい、ね。太陽の寿命?それから氷河期の期間限定みたいな。それと突然の出来事、かしら。
私:『メランコリア』っぽい、やつね。突然の出来事。局地版なら、最近話題になっている南部九州の海底火山巨大噴火なんていうこともありうるし。
君:氷河期が終わる、っていうことは。
私:当面の環境に氷河のひとかけらも見られない、観測できない、ってことはどうもありそうもないから、一応当面は氷河期の中での変化、出来事になりそう。その間はヒト、現生人類は安泰、のはず。太陽寿命が影響するには十億年単位の過程を要する。当面というかヒトがこれまでを振り返り、それゆえに将来もイメージできるくらいのスケールではそう影響はないのかも。多分、その他の要因で今イメージできるようなヒトは絶滅している。それくらいの長さ、時間。
君:明治の激動の経験を参考にできる場合、地道に教育を意欲に応じて提供しておくことはその次の臨時の対応の”体力”をしっかり用意するね。武家で勉学に励んだ連中はある意味万能の基礎ができていて、恐らくは向き不向きとかを配慮された後、各学問研究に留学とか専門教育とその先での専門部門担当になっていく。他人に教えられるくらいのスキルを身に着けてしまう。海外からの教授も頼んだけれど。当面をやりくりできている。ただ若者たちの勢いでの改革だったらか禍根を残すような残虐な仕打ちを各地に残してしまっている。陽明学が主に担っている。副島氏からするとそこにはキリスト教発想が入っているというけど、そこらは今の所自分で整理したわけではない。何にしろ、プロセス、過程をいかに上手に運ばせるか、なのだから、つまり人生をだれもの人生を預かっている、預かってしまう立場をだれかしらたちが、偶然に担ってしまうようなことが起こりうる、ってことで、だから過程を大事にできる考え方を日ごろから鍛えておかないと即反応できない。直ぐに使う、応用するってことができない。できるようにしておかないと、リーダー層としては失格、リーダー層の部下、その膨大量の所で既に理解、身体化されていないと、動くときに乱暴狼藉としがちになる。老人たちはただ動かないのじゃない、動く要素である若者たちに同じくらいの思慮で動ける準備の有る無しの判断で起点を用意できるかできないか思案するはず。そこを苛立つだけならだれだってできる。そして粗雑に流れがちになる。禍根を残してしまう。若者のできるだけ多くが意欲的に学び、身体化するくらいの地道で変化を受け入れもする発想の骨の部分と思考の柔軟性を鍛えていてくれることが大事だ。それと個々人の事情に応じた心身頭とかそれぞれに応じた鍛え方に慣れていてくれたり。しかも情報源とか学びの線とか、更新できる起点とか自ら動いて確かさを検証できる実力を体内に育てつつそれを使って、それらをいつでも身近に置けることが生活の力になりうる。思想分野での翻訳紹介業になってしまっていつでも若者たちに新規のことばをもたらして思考のための落ち着きをわざと与えないようにすることの愚は避けたい。脈絡を当然、各地は持っているから、それら込みで脈絡の中で学習できれば、もたらされた土地でも先学とのつながりも保ちつつの更新が可能になる。もちろん、ショートすることの貴重さを気付ける目利きたちが育っていることは不都合じゃない。
君:わけがわからなくなってきたわ、よ。もっと説明が必要、よ。

(というわけで次回につづく)