連載は続く~ SF 掌編『暑さで爺(じじい)おしゃべりモードが全開近い』編


 絶好の増税機会に恵まれている超大国はどう出てくるのか。
 背景に、わかっちゃいるけどかのスティグリッツ(氏)すら忖度モードだからな・・、でFRBパウエル氏も右に倣えで忖度モードを決め込んでいる最中。
 とはいえ、大幅増税による回収策にまず出て、根回しとしては、FRBが機会を逃さず低金利水準の水準を見出しておいてそれへの第一歩を示す。ごく短期間に低金利誘導して中長期展望期待に応える。
 ただし、現状における好条件は実は生な現実の表れだから、生々しく変化してしまう。いつ何時、無理、な状況となるかは不確実としか公然とは提示できにくい。
 それでも好機到来時にできることを迅速にこなしておければ、経済の営み上は一息つかせてくれるし、次の展望を開けさせる。
 US発の珍しくも三方良しの策略となる。


 さて、そんな空想中の爺(じじい)がどうしていたかというと、女子サッカーの現場にでくわしていた。
 お互いが隙を相手に親切に提供はしないから!と緊迫したゲームを見せる。体感上は手に汗握るスリルたっぷりのゲーム展開を見せていた前半を充実して体験できた。
 ベレーザチームがベントスチームから前半、3点を先行して得ている。
 ゲームの攻防は、指摘の通り、せめぎあいの高密度が保たれている。
 ここらはどちらのチームにおいても消耗をいかに蒙らないように攻め合えるか、守りきるかで相当な工夫を持ち込んでいたと想像するしかない。見ているだけで面白いゲームになっていた。
 ゲームをご覧になっていない諸氏においてはでも3-0でしょ?と疑問をもたれそうだ。
 そこはシンプルに指摘可能。
 ベレーザチームは恐らく11人!がFW発想を持ち合っている。状況判断、技の使い方において突如FWに変身するようなシーンを想像してもらいたい。
 一方、ベントスチームはチームネット発信からもわかるように、ストライカーが未だ育ちきれて居ない状態(シュートシーン演出場面に関しては2対11人で、2人の方が当然守りに忙しくさせられてしまう)。
 もう少し距離を置いて、両チームを簡単に紹介するなら、素人流をお許しいただいて、本当に本当にレジェンドがトップチームを固めるベントスチームに対して、どれほど現女子サッカーエンターテインメントの中で顔が相対的に表に出ているかというならベントスチームの女子たちということになるにもかかわらず、現代女子サッカーのワールドクラスを表でも輩出しているし、控えさせているのがベレーザチームと指摘できる。
 ちょっと話をそらせてしまうけれど、女子骨格・筋肉系に多く出てしまうとされる前十靭帯損傷の怪我を克服してトップチームのDFを担う村松選手のこれは偉業と見なして間違いなのだけど、現に浦和チームで研究発想肌も併せ持つ安藤選手や楢本選手も試合で同じ怪我を負い、その怪我からでも十分に現役復活可能そのものを演じておられる村松選手と研究発想をお持ちの現治療中のお二人など(他にも研究して実際に活かしたい発想の諸氏が沢山おられるはずだ)が共同・協働できて選手生活のちょっと先の将来に具滝的な提案が出てくるなら、これもちょっとしたエポックメーキングな事態と素人老人でも想像できる気がする。
 この間の地面を這うタイプのシュートを決めた山本選手のAFCの試合の数々を記憶される諸氏には説明は要らないと察するけれど、藤野選手とともに、ワールドなチームで活躍されている。直近ではユース系のワールドなチームで高得点を記録された土方選手も登場した。
 このワールドクラスの試合をまかされてそれに応じれるタイプの選手がゴロゴロいる感じなのがベレーザチームで、この現状で並行的にワールドクラスのゲームが行われて、各国において2つ3つ程度はワールドクラスの代表チームを準備できないと対応しきれない、という条件が登場すれば、ベレーザチーム的選手養成のあり方は相当に活きてくる。その能力を無駄にしないで済ませられるようにする。
 そしてだれもがFWもこなせる発想を共有している。
 対してベントスチームにもうちょっと時間が要る、という段階で、先に点を取るか、点を取られるかして、次に追いつかれるか、取り返せるかのスリル満点の試合運びをするには、元々ハンデを認められるということ。
 しかも、最初のベレーザチームの一点は、先日の山田選手の一点シュートとごく似た、サイドからの急角度で下から上方へ向くストレート直球タイプの隅っこ狙いのシュートだから、GKにとってはお手上げのお見事シュートだった。
 技量では同等に対峙しているのに得点、の類。
 そして技量ということでは、(ほぼ)熟練チーム対現代のサッカーを学んで肉化して実際の現場に応用して試行錯誤している育ち盛りの年代が多くを構成するチーム、なのだから、質を異にしながらも互角と言えそうだ。
 そんな前提を置いて、素人老人的な関心は、レジェンドとワールドな若手選手の攻防、できれば2011年モードをベレーザ若者チームはいつも相手チーム選手から引き出してくれているので、攻撃的位置も好(こ)のむ(と素人老人が勝手に想像しているだけだけど)DF鮫島選手と山本選手とがどう競り合うのかそんなシーンが出てこないかな、とか、ライブ演奏での即興もの好みの性質(たち)からその偶然を期待して見ていたら、なんと、前半にそれが起こってしまった!
 2011年モードはしつこい。流石(さすが)の山本選手の大きく(また緩急すら)使いこなすフェイントにも追随して抜けそうで抜けない。が、鮫島選手が芝に滑(すべ)った。突如の出来事だ。山本選手は若手っぽく身軽にその事態を感知して抜くことができる。
 鮫島選手も後を追う。そういう激しいシーンも生な試合でないとハイライトでは中々見ることができない。
 レジェンドと読んでしまっては未だ現役バリバリ年代だい!と当然反発を買いそうだけど乗松選手は相変わらず凄いセンター系のDFプレーを披露している。ベレーザチーム選手諸氏にはそこをより難なく通り抜ける術の開拓モチベーションを誘う意味合いから、好敵手となってくれている。
 ここでもう一度脇道。
 たとえば鮫島選手、乗松選手、有吉選手らがDF関連の観察眼とか勘(直感的スピードで生々しいゲームの速度に応じて身心を反応させられる(頭の働きも含めた)身体状態のことを一応そうことばにしている)の応用力を含め、現役選手でありながら生々しい具体性においてスタッフ系コーチとの共同作業として、コーチ兼業などこなせるものなら、そうすることで中堅、若手育成、養成に即通じそうに老人的には空想してしまう(多分、現代的にどんどんDF位置から、MF位置から攻撃モードで攻め込んでしまう発想の応用面もこの三氏ならうってつけと察する)。
 同じように、ストライカー養成発想から、中堅、若手の気持ちの紳士淑女発想にワイルドな炎を少しだけ(つぎ込みすぎると怪我の元になるから)ともしてもらえるようにすると、前半モードが更に消耗よりは気持ちのノリの方で開花していくのでは、とこれも老人の勝手な空想に近いけれど、レジェンド選手諸氏には、今の生な年代身体からでは構想としての動きはイメージできてもいざ具体的に体を動かせとなると、ちょっとねぇ・・ねじったり、ひねったり、折れたりしては元も子もないし・・と躊躇されるところを、現中堅年代(素人は2018年U20世代(2021年生まれ)以上を指す)、若手年代(2022年U20世代[2022年台生まれ]以下を指す)を使って自らのアイデアを具現化するのだから、一応"説得力"を持たせた内容ならば、即若者諸氏は応用してくれそうだ。その意味での元ストライカー発想系の兼業コーチ役諸氏も何とか担ってくれるとよりWEリーグの試合が攻防の両方でスリルとサスペンス満点の状態になってくれそうだ。
 関心のもう一つが(ユース系ワールドな杉澤選手とベレーザ若手選手との攻防は、若手選手編成での動き要請圧と、レジェンドチーム内での動き要請の辺りがどうかとも思える素人なので、もろその競り合いを見たいけれど、自由度においてどうかなど余計なことを今のところ気にしていたりで)疾走FW系の大島選手が藤野選手の走りとどう関わり合うのかを見てみたかった。そしたら後半に交替で大島選手が登場、早速そのシーンを見ることができてしまった!スリル、緊迫感たっぷりの前半を堪能させてもらって、後半、本当に僅かの隙を見せ始めたベントスチームにとっては、ベレーザチームが得点をその隙を突くように(ここらは攻め圧を全員攻撃モードで仕掛けるベレーザチーム(若手構成ならでは)だから)仕掛けて、たとえばこぼれ玉をだれが取るかのような片方に偏った両チームのモード状態へ両チームのわずか数人が散らばるスペースへボールがこぼれ飛んできて、俊足を飛ばせた藤野選手がいただきゴールを蹴りも流石だったのだけど、決めているように、そこを走り抜けられることがわかりきったことなので(今の藤野選手(山本選手もだけど)は少しの負荷は耐えきってふりほどくくらいの身体と技を形成しはじめている(レッドカードクラスの腕を露骨に組んで離(はな)さないままにするとかでないと止められない。反則防止には疾走力が必須))、事前に人をつけられたら良かったけれど、流れとしてそうもいかないから、点になってしまっている。
 そんな流れの中で、大島選手が攻めのモードに入った。そして藤野選手が併走している。
 どうなるか・・・。
 数十メートルは競い合いの形で疾走したが、わずかに大島選手の気持ちの優しさか淡白な要素が出て、藤野選手の走りぬけにゆずった格好でそのシーンは中断された。
 脇道ということではなく、FWのストライカーモードに入って、それなりに点を取れる選手の状態になってくるとFW性格が伸(の)してきやすい。相手の言うことを聞いてくれない我が侭が露骨になってくる。自分のイメージなのに相手もわかってくれているはずだと勝手に思い込んだことば遠慮なく出てくる。少々の説得では逆に圧力で押し返される感じになってくる。ベレーザチームで言えば木下選手とか岩崎選手とかの位置でアイデアを発信したいところをFWモードに強烈に入り込んでいる状態の藤野選手にはその一言がシンプルに伝わらないこと既に生じているのかどうか。そこはMFポジションが一歩引くとか(相手のキャラに応じることで(老人介護"ワールド"でも相手の意見を否定しない巧み技を覚えさせられる)、数段先を読むアイデアの持ち主による単発アイデア系への順路提示による力量差・違い明示のハッタリ作戦も有効)、アイデアを浸透させる工夫を選ぶことが必要になってくる。緊迫した場面を平然と瞬間の機会を逃さず得点する選手の気持ちのモードの副産物はそれなりなことを、改めて、確認しておいたほうが将来の為だ。山本選手は2022年U20でのモードからして、いつも一歩引いて状況を見てしまうタイプで、ちょっとだけ昔流な言い方だとヨクを出してもいいタイプと映るし、逆にMFとの共同瞬間業(わざ)をいっしょにこなしやすそうだ。今ちょっとだけ謙虚そうな土方選手がFWモードに突入する毎に人格が変わっていきそうだから、そこらは理解が要るわけだ(この辺のことばへは老人性の飛躍妄想系ということで寛容的受け止めを請う)。
 他のチームでもそういう注意は外せない。
 ワールドな藤野選手と併走できる自力は持ってそうだ。
 素人老人の観察の範囲に過ぎないが、ベレーザチームの疾走タイプにフンワリ系が結構目立つ。それでいてけっこう早い。ダッダッダッダッダッ・・系ではない。地面を力づくで削るように力んで押し返す反発で前進するような姿ではない。そこらは多分、走力養成の専門コーチが実は控えているのではないか、と素人的に憶測している。大げさなたとえを許されるなら、かつてのカール・ルイス氏っぽい走りだ。全身をバネのように使って、ちょっとだけ大股気味に走る。極端にはピョンピョンピョンピョンピョン系だ。同じ身体をより疾走に向く使い方へと誘う。同じ女子筋力(骨格)系をいかに使えてしまうか。
 急激に強い力で地べたを踏んで足首を心配したくなる諸氏はけっこういらっしゃると察する。
 そこらはスケート系のトレーニング姿の昔版を参考に出来るならば、片足ずつの横っ飛びをくり返すことがそれなりに実質の自身自覚をもたらしてくれそうだ。
 それを始める前に足首とか足の付け根とかどれくらいの負荷に耐えてくれるか調子のフィードバックを確認しておく。
 そしていつものほぐしタイプの体操なりをこなしてから、今度も足首や土踏まずや足指先の目覚め度など意識しつつ、腰、太もも周辺の耐性なども意識して、負荷の色々を徐々に試していく。ちょっとのヨコ方向ジャンプ(距離を指標にする。どこまでヨコ幅を稼げる横っ飛びができているか。そして揺るがない着地をこなせているか)を耐性指標を感じ取りながら徐々に強くしたり強弱を使い分けたり、負荷を徐々にかけていくモードに誘導して耐性をより確かめたりで、その繰り返し自体が強化のトレーニングになってしまう。
 その過程がそのままどういう負荷の受けとめ方かをしていられれば、ひねりとかぎっくりとかを耐えたり、それをやわらかさ対応できたりできるかの自分版を体に覚えさせることができるようになる。ついでにいつのまにか、かなりの負荷に耐えることができるようになっている。そんなちょっとしたことで躓(つまづ)いてねじって捻挫症状で一週間程度は無理したくなくなるようなことがほとんど起こりにくくなる。

 試合観戦関心のおまけとしては、もう三件みたかったところだけど、二件だけ見ることができた。練習だけは見ることができた柏村選手はともかく、”憑依モード”の北村選手は、と素人老人の勘だけで決め付けてしまう話だから読み飛ばしていただいて結構なのだけど、2011年モードの圧と体と体のぶつかり合いを演じてボールが動かされている。これも見ごたえあるごく短いシーンだ。
 そして岩崎選手と関わらせて譲り合い観点の件では、どっと両チーム選手達が囲む中、あわや再現か、と素人老人は心配したものの、即杞憂なことに気づかせる譲り合いどころか器用な足どうしがボールをめぐっていかに奪取するかのこちらも激しさを醸すスリルあるシーンを披露してくれている(ただしつつき合いの類は(観客が)見るシーンとしても興ざめに誘うからおすすしないタイプだ。口論が始まりかけて、一方にかぶせるように文句の応酬が始まるヒトの言葉使用ではお馴染みの場面を想像してもらいたい。そこでの両者がお互いにドツボにはまっていく勢いをけしかけ合ってしまう。そういう引力を、事態突入前に察知して突き放せる知恵が要る。Jリーグサッカーの現状の単調な忙しなさはそこらのけしかけ合いの落とし穴性質を素人老人からは想像したくする)。
 もう一度使ってしまうが、素人のそれも老人の(指摘した数々の)杞憂などどこ吹く風で、若者選手諸氏は、ごく短時間で身心的、改善、修正をこなしてくれる。ここらはトップチームでゲームを担っているのだから当たり前なんだろうけれど、素人老人的には凄い、と言うしかない。

 現代の(当然、将来を展望してきたコーチ陣が育てているはずなのだしそれにこたえることのできた若者たちでもあったりして)若い世代の女子が演じる今時のサッカーをまるごとチームとして提示できる選手構成を持っているのはトップチームではベレーザチームのみで、セレッソレディースとか若者を多く抱えていると指摘したら本当?と思われる諸氏もいるかもしれないが浦和のレッズレディースチームも控えてはいて、でもバリバリに海外チームの若者世代がこなすサッカーを体感していてしかもチームとして再演以上をこなせる条件を持っているのは現状ベレーザチームに限られてそうに素人老人には伺えている。だからと相変わらず端折り過ぎの話にしてしまうのだけど、特に若者が大勢の大阪、仙台、浦和などのチームとの試合では、ベレーザチームが本当に強いところを提示できるような試合をこなしてもらって、若い世代が目標にして、ベレーザチーム各選手のごとくごく短期間にそこらは習得してよりすごい技への関心も持って自主トレ他をこなしてしまうように勝手に想像してしまう。ベテラン、中堅選手諸氏にとっても持ち前の技量に現代版の勢いとかプラスして技にも関心を持ってもらって、WEリーグの層的厚みっぽいのを試行してもらえると、観客としてはもう少しライブの試合を継続して見に行かないと、開拓中の場面を見逃してしまいそうだなとか勝手な思い込みの勢いが自ずと持続してしまいそうな気がする。中堅・ベテラン系各チームは多数派だけど若手チームの耐性がより養成されるのは、それらチームが巧みの限りを使いこなして点を簡単には取らせませんから・・で仕掛けてくれるからなのは、選手諸氏にとっては”当たり前”のことと察するけれど、観客利害からは、それがそのまま面白い試合風景と映るので、そこは体力勝負の面もあり大変、とは思おうけれど、スポーツ身体系ということで我儘ノリから期待してしまう(そして我儘老人ノリゆえ中堅・ベテラン選手諸氏からの顰蹙承知で、松田監督1(2)-4(3)-6人方式を1-2(1)-8(9)人方式にしてしかも若者チームがWEリーグを独奏じゃなく独走するくらいの勢いで勝ち続けてくれるイメージをつい餅菓子じゃなく持ち勝ちにする)。