連載は続く~ SF掌編『爺さんの余計な一言(ひとこと)x2』編


 元本保証のない金融商品への"投資"の類について、テレビ画面ではお馴染みの金融商品通諸氏が趨勢を示すデータを紹介しながら、また司会進行諸氏による問いかけなどにこたるようにして、買い時の辺りをことばにされる。
 とりあえずそういう景色はお馴染みの事と察する。
 が、それら諸氏は、ごくたまに、本当にごくたまにだけど、たとえば、ということで、世界の手堅く儲けようと投資に巨額をつぎ込む有名人諸氏は、非常に長い時間を経た結果として投資した巨額に応じた儲けを得ようと試みている辺りを率直に指摘してくれている。
 もう少し具体的には、微々たる利ザヤを長期間の投資の結果として得る。
 投資額が半端ではないから、微々たる率であってもそれ相応、ということになる。
 そして必ずしも期待通りの運用の成果を得られるわけではない辺りもしっかり踏まえられての投資ということだ。損してしまう場合もありうる。ただそうならない安定的運用をしっかり計画的にこなしている。
 話から素人老人が察するに、個人が為しうるそこそこの巨額程度では時にやっと生活費の足しにできる程度しか得ることはできないような感じだ。
 生活費の一部すら投資に回さないといけない諸氏においては危険なお金のつぎ込み方となりうる。
 日々の株価変動に左右されない投資タイプを選び、しかも長期の結果として巨額の投資からすれば少々の利得、ということになる。でもそもそもの元手が巨額過ぎる額なので、少々が一般人からすればとてつもない額として返ってくる。
 一般にとっては、だから投資信託的な人為の超巨額安定的投資でしかも安定的運用の達人諸氏が担い手となっているどこかを探すようなことをしないと、似たことは起こりそうにない。
 そして巨富諸氏は、生活費以外の巨額を運用できている。使いたいものに使うお金以外の巨額、使いがわからない余剰のお金が巨額で、それを運用している。
 一般が生活費を削ってでも投資信託に委ねる形とは性質がまったく異なっているくらいは気づけそうだ。
 だからとりあえず生活費をざっと計算出来て、余剰についても計算できるどなたか諸氏ならば、額はたとえ小さいとしても、投資信託向けに資金的"余裕"はありそうなフリくらいはできる。でも時々貯金を削って高い買い物をしたりしてしまうタイプ諸氏にとっては相当にリスキーに違いない。


 上手な消費者、世の中の方が知恵をおしみなく提供し続けて、だまされにくい仕組みを育て続けて、賢いし嗜好に応じて旺盛に消費してくれる人々が元気にしていてくれれば、経済の基本式の一端については相当の堅牢な世の中運営を可能にしているなと、地表面各地のそこそこに稼いで、もうちょっとだけ豊かに生活してみたいなと仕事熱心な人々からは観察されてそうだ。
 つまり消費行動は世の中の経済の営みをとてつもなく引っ張ってくれる原動力だけど、(広くとらえてもらいたいが)仕事もしないで体をこわしてまで消費生活に埋没して消費が活発なため、豊かな経済統計数字が出ているだけの世の中運営の場合、その豊かさは長続きしそうにないだろうくらいの想像がしやすい辺り。
 ただ仕事現役世代というのも一種の特権で老体に鞭打って的仕事スタイルになってくるとそれを見るのはちょっと辛そうだ。そこらの質のバランスをちょっと距離を置いて眺められるくらいの気持ちを保ちつつ、現役を謳歌して、おいおい老後の消費生活に入ればいいとかで押さえてもらって、現役ならではのお金の使い方も可能だから、そこらにいかに稼げる仕組みとしての工夫がその時代時代の知見から注げるかも大事そうだ。
 しかも作る、流通させる、売る、買って消費するというようなサイクルを想起して、金余りがいたずらに作り出す消費の事態は、ヒトの世では度々生じる万が一のちょっとした不可抗力的変化に応じさせない仕組みを常態とさせそうだから、インフレ的膨らし粉手法が似つかわしくないことは鮮明としておけそうだし、無用に作り過ぎても、実害がゴミ処理の方で密かに肥大していくタイプは、後々効果として負の遺産を残し勝ちにするから、消費は大いに結構なのだけど、あり方への工夫のきめ細かさは不可欠のあたりは、経済通諸氏においては問題ないだろうとしても、煽られる人々の量次第では、不可抗力要素とさせかねない。
 介護世界でのお金のめぐりを開拓するちょっとしたヒントはそういうめぐりめぐる辺りへの遡及と言えそうだ。
 とにかく消費させて儲けよう、ではダメなわけだ。実をめぐれるようによーく考えて介護の世界での消費生活像を描けるようになれば、貧富混在を前提にしても、それなりに、お金がめぐることで貧の側へ少しだけ底上げのための余力を産めそうだ。
 基本、国とか財政系の支えが要るとして、それを支えに、更にの部分を活かすかどうかの辺りは、介護部門でいかにお金を使ってもらえるかだから、うっかりとかつい使ってしまって程度の使い道のお金も是非介護部門で使ってもらえるとそれなりに気持ちが充実しますよとか、元気がでますよとかに通じる損した感を醸さないタイプの商品を開発する考える努力とかがないと安易な販売では、介護部門での消費拡大はなかなか、といったところか。


 現代テクノロジー周辺ならではの詐欺の類を取り締まる方もかなり工夫されているようなので、素人も押さえどころの急所とはいかない素人っぽいなりの押さえどころの近場とかがほんのり気づいてもらえれば程度に、指摘してみたくなった。

 

   川柳もどき

    陽の沈む少し前くらいだったか
     ふと気づくと
      耳の辺りを蚊がうるさくしているので
       よーしとばかり、手のひらで耳の辺りをたたく、パシッ!
        いっ時、そのブーン音は止んだ?
     むっ、と暑い夕方、とおもいきや
      な、なんと17時で明るい、い
       やはや、4月も下旬で、まさに新緑の頃合い
        ここは、連休、木々がたっぷりのどこかをめぐるか
             ぼんやりしていたらいつのまにか
             ヒンヤリしてきた
         ということはなく、暑い
             先が思いやられる・・・・