2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

連載は続く~ SF 掌編『生き物たちの成す"織物"をめぐって二話』編

NHKBSで放送していたジオ・ジャパンシリーズと最近出たブルーバックスの『日本の気象変動5000万年史』('22 講談社)の事例や年代指定などを合成すると、それなりに自家製年表の読み方に一工夫できるようになりそうだ。 ただ余計なことではあるけれど、『日本の…

連載は続く~SF掌編『どこかでだれかが(土地を)耕している』編

灌漑工事すれば、その昔においても高麗郷の大半の土地にもヒトは農業を営みながら生活を持続させられただろうに、その昔においては、その水利の事情から農業適地ではなかった大半の部分にはヒトは住まず、川筋にポツン、ポツン、ポツンと住居跡を残す程度の…

連載は続く~SF掌編『交通システムの運用面の寸景其の一』編

陸空海を使う交通ネットワークなりシステムが整っていることは、生活とか経済活動とかに限っても絶大な要素性を発揮してくれる。 空についてはヒトの場合、やっと100年程度かそれより少ない。 荷物・人の輸送をとにかく膨大量こなす、ということでは、ごく最…

連載は続く~ SF 掌編『介護話。実態はともかく、おおよそのこと』編

膝痛も介護職にとっては身近なことばだ。 なにげに衰えを実感されるような体験が時に繰り返されるようになった頃、どうして?と振り返ってみたものの、手遅れ、というのが膝痛人生にはありがちと察する。 立ち仕事は無理を繰り返せば、それなりに自覚的膝痛…

連載は続く~SF掌編『地球ネットワーク話の一端』編

台風という自然の現象は馬鹿にならない。 見た目、台風の目が崩れ去って、霞たなびくの感じただよわせていようが、実際に近づいてきて体験する風の強さは、普段とは違うぞ、くらいのことは起こる。 ついでに雨を伴うときもあるのだから、大げさな一本調子の…

連載は続く~SF掌編『前回の補足として列島事情など』編

今時の列島マスメディア・政党政治状況へ一言。 事件が起きたその日か、次の日か、首相がテレビ画面内でインタヴューに答えていた。 色々事件現場とか経過とか押さえつつ、問題など指摘、整理しながらの中でのことだ。 そして最後の方で、視聴者からのご意見…

連載は続く~SF掌編『スパイゲームその後・・・台風一過の先取り』編

* 『スパイゲーム』:『エネミーオブアメリカ』の監督であるトニー・スコット氏の作品 大げさには世界政治の水面下渦巻く諜報からみのすったもんだや、覇権をめぐるシリアスだけどそれなりの工夫を交叉させつつ暗闇を下敷きにしたドラマ・映画の類のシナリオ…

連載は続く~SF掌編『ときどき介護(を営む際)の話』編

いろいろ企みを豊かにする諸氏においても、一般の膨大な人々においても今時の出来事からして、とにかく忙(せわ)しない日々を送られているのではないか、と想像する。 多少急がなくても済む束の間と忙しない日々を繰り返す人々という境遇にとっては、とてもじ…

連載は続く~ SF 掌編『昔を知りたいときの昔の資料など』編

古代を探れる文芸作品ということで 懐風藻(75?頃):『懐風藻』 講談社学術文庫版 江口孝夫編・訳 藤氏家伝(76?頃):『現代語訳 藤氏家伝』 講談社学術文庫版 沖森・佐藤・矢嶋 訳 古語拾遺(80?頃):『古語拾遺』 岩波文庫版 西宮一民 校注 『現代語訳 古語拾…

連載は続く~ SF 掌編『前提を探る』編

列島では閉じたタイプの個室がもっぱらだ。 前回の続き。 そこらをこまやかさにも大雑把にも押さえたい。 そして対比的になるけれど、医療現場、介護現場を想像してもらいたい。 隔絶する。 いつもじゃないかもしれないし、比較的いつものことにもなるかもし…

連載は続く~SF掌編『ギリシア風彫刻』編

いつでもその手のことは繰り返されてきた。 ある時期において、だれもが空気のように貴重だけど、気付こうともしないあり方というのが起こりうる。 時期時期に流行る人々の所作における形式というのはありがちにする。 そのあり方次第で、あることはすぐ気づ…