連載は続く~ SF掌編『3月20日Nadk5での女子サッカー試合感想』編


 簡潔に要点を押さえての説明ができない程度の掌握度なので、ただ言ってしまうだけになるけれど、現主流が(外圧下ということもあってだとは思うけれど)インフレ効果でのありがちな経済の営み試行に向かおうとしている辺りへ、素人老人にとっての旧来の発想のまま同じ試行なら徳政令方式の内のなんらか(付加価値税の発明のように実務的に無理を持ち込まない整合性をできるだけ図っての手続きを経て登場させるタイプ)で、と指摘しておきたい(インフレ方式は途中経過中に借金の量に耐えられる巨富系以外、それなりにいつも摩擦的なんとかで苦心を求められがちにする)。


 今年の春の風は、ビュービューと関東平野をかなりの勢いで吹き抜けるタイプが頻繁に起きがちのようだ。ここらの地表面気象条件のどういった関係からの辺りも様々に情報発信することにサービスたっぷりな気象発信系諸氏には当面期待したくなる。
 (温帯性?低気圧が900台のヘクトパスカルまで発達して列島南岸を何度も通過しやすくしている条件等)

 そんな風も寒気も押し寄せそうな20日の日中、Nack5にて大宮のベントスチームと日テレベレーザチームの女子サッカー試合があり早速、ちょっと遅刻してしまったが見てきた。
 パス連携から中盤、ペナルティエリア周縁くらいまでは動いて誘って動き続けるものの、ペナルティアリア内では意外に動作において淡泊にしがちだったり、ペナルティアリア外からのゴール前蹴りこみ発想に傾いてしまったりのベレーザチームの癖を他チームは熟知しているので、ベントスチームもそこらは心得て、かなり防御している。
 でも、と素人老人は言ってしまうが、その淡泊傾向のくせを克服するようになると、耐性は崩れてしまう。
 すでに中盤のころからこの試合でベテラン選手諸氏が手本を見せてくれていたように、多分2011モード発揮状態だったのではと勝手に素人空想してしまったが、さ鮫島選手がベレーザチームにとっての右サイドのゴールに向かう少し前の段階で執拗に体を寄せて、ボールの動きに集中できて余程のフェイント技がでない限り、そのマークを外しにくいタイプの防御技を披露して、一応、制御してしまっている。
 ベレーザチームにとってのゴール近くの左サイドでもちょっとばかりクリア処理がうまくいかずにベントスゴール寄りでボールがもたつきそうになった時に、他の場面でも読んでボールを奪うなどベテラン健在の辺りを披露はしていた(有吉選手)のだが、そのもたついた状態をクリアするキックを披露してくれて、当面の追い詰められそうな状況をなんとか処理してしまっている。
 同じ場所で、ベレーザチームの若手選手が追うボールを脇の方から激走して詰めてきた乗松選手が制御してしまったシーンも見ることができた(ボールが外に出てベントスチームのボールになる)。
 パス連携については流石(さすが)の日テレベレーザチームということで、相手の動きについての感受アンテナの張り方もかなりだから、ベントスチームの船木選手、仲田選手など攻撃モードをハッキリ動きにだせるタイプの選手諸氏も、パス連携までボールを保持できない状況で、キープしきれない展開にしがちだった。
 途中から登場の若手杉澤選手は果敢に圧となる動作をこなすものの、やはり連携技を分断されていて、ボールキープという状況を保つのは難しそうだった。
 かつての名選手揃いのベントスチームはとにかくプレー正統派といったタイプ諸氏として特徴づけられるプレースタイルゆえ、ボールを動かすことを心地よくしてしまうプレースタイルのベレーザチーム相手ということでは、実は・・・かつて得た杵柄を応用すればの辺りを自ら披露していたしつこいし読みも正確にこなす現ベテランの名選手諸氏のプレースタイルならば、とりあえず攻撃の芽を摘むくらいの初期段階対応はいくらでも可能な辺りを参考にゲーム展開に望むことも可能か、と素人老人の余計なおせっかい発言くらいは勝手に許してもらって、ぼそっと指摘してしまう。
 点のためには攻撃だから、中堅年代の船木選手が90分間動き回れる持久力を今のうちに体内に育てておくとかしてボールさばきと動き回りで何度かに一度シュート機会を持てるようにすれば、攻撃モードでゴール前に迫れる仲田選手(井上選手も突っ込み機会を見失わない動きをみせてくれるなど多分、後半に入る前にかなりの準備を各選手がしてきている感じだ)とか2018年U-20世代の林選手ほかの若い方の中堅選手諸氏がそれなりに動いて絡んで、たとえ日テレベレーザチーム相手であっても自チーム内でのボール回しの時間をより多く持てる状態で作戦時間を蓄えて、いざの緩急自在を発揮できるようにもする。
 そうなるとベテラン主体のチームと新進気鋭のチームとの相当に面白い仕掛けが交錯する試合を90分間楽しめることになりそうだ。

 一方、日テレベレーザチームは概観、上述の通りなのだけど、DF若手の若手選手諸氏が試合ごとに逞しく挑戦的にゲームに加担するようになっていて、優等生タイプ選手諸氏の挑戦的な向きを引き出したいスタッフ諸氏にとってはうれしい進展の状態と素人老人は感想を持つのだけど、多分、その若手の若手選手諸氏のゲームでの活発な様を見て刺激となって若手の中の中堅のDF選手諸氏も、ベテラン村松選手ほどでなくても、上手に思い切りのよいタイプのDFプレーに馴染んできそうな気配だ。
 だからついこの間までの複数失点のケースはぐっと少なくなる(ポジションの取り方もかなり意識し合えてそうだ)。
 ミドルかややミドルのパス精度が一段と良くなってそうな木下選手のいくつかのシーンを前回の試合では見ることができたけれど、この日の試合では、途中出場の岩崎選手の絡み方が興味深かった。シーンとしては2度登場した。
 自らに来たパスを観察眼が押さえた幾人かのうちのだれかに即パス返しして、自らが連携にからむ(おとりとしてよりも、パス連携のその先を担う動きとして)形で動いて誘う。そこにある種のテンポが生じる。
 2018年U—20世代の菅野選手なのだけど、ゴール前に読んで突っ込んでボールを支配することに関われたりの動作をこなせたり、カップ戦の頃と比べて2022年U-20世代の動きを彷彿とさせる感じに最近は素人老人的には受け取りたくさせる。
 と持ちだした固有名詞は実は少なすぎるくらい日テレベレーザチームの人員は様々な場面に対応した技に関してすごい人々だらけで(技においては五分かそれ以上の選手たちもいておかしくないけれど対圧ということでは代表経験からしっかり学んだ藤野選手がその身のこなしの巧みについていいサンプルの辺りを試合ごとに披露してくれている。それ以上(の工夫)をワールドなゲームの場では求められる)、各チームにおいて同様に若手が育っているとすると、なでしこ代表チームを数チーム作れてしまえる可能性を素人が空想したくなるくらいだから、日テレベレーザチームも沢山のわざ師をどう試合に出ることで実際的な力を磨いてもらえるかスタッフ諸氏を相当に悩ませてそうに素人故勝手に想像してしまうわけだ。
 本日の試合ではDFの池上選手は前回ほど攻撃モードでのゴール前動作をこなしていない。ベントスチームはそこらは注意が要る。なぜなら、前回の場合、池上選手のゴールに向けた攻撃モードの際、サイドをドリブルで上がり、ゴール前に浮き球か走るタイプの球かは状況次第になるけれど、早いボールで蹴りだす(女子サッカーで蹴り損ねているわけではないのに、弱く蹴ってパスし損ねるシーンを多く見るけれど日テレベレーザチームの選手の蹴りは一応強く蹴りだして、確実に届くし、転がるミドルの正確なのが地面を走る)。
 その前回の試合では一回目、他選手のだれもが対応し損ねている。
 ところが二度目、複数の選手がゴール前に駆け込んで、得点に結びつける即対応力を密かに披露してくれている。
 ダルビッシュ投手が職人揃いのプロ野球の世界で37歳まで第一戦で活躍できているのは投球のくせを相手にパタン化して対応されない工夫力にあるとのこと。
 日テレベレーザチームの各選手の技からして、なでしこ代表監督氏のいう引き出しの品数をヒトの一般的な記憶量をちょっと超えるくらい用意してしまえば、一シーズンの間、その組み合わせ技によって得点を重ねられそうだ。
 持ち技についてはこれから、という各チームにとっては贅沢な話になるにしろ、各チームだってこれからどんどん育ってくる選手たちがそれをこなすようになるから、そうなると見ている方にとってはより贅沢に楽しめる試合観戦に近づくことになりそう、と素人老人流に空想してしまう(多分、ベテラン、中堅諸氏が、それら若手の技発揮に刺激された30代(ないし40代!)?!ふけてなんかいられないね!!で更に技に磨きをかけて・・観客を大いに盛り上げてくれそうだ)。