連載は続く~ SF掌編『サッカーのテレビ中継は極小期のようだけど関心はたっぷり』編


 先週土曜日の女子サッカー皇后杯準決勝2試合ではどちらの試合も熱戦に相応しいプレーの密度を延長前後半まで完遂していた。
 素人老人観点からだと怪我は余計、と見てしまうのだけど、疲労からつってしまう症状が出た以外、練習やり過ぎとか事前の体(からだ)馴らし不足とかで怪我等自滅する選手皆無の中でのプレーの密度だったからそれなりに見ごたえたっぷり。
 と知ったか風を装っても話題を膨らませられるほど女子サッカーには詳しくない。
 そこでネット検索してせめて皇后杯の近過去くらいは、と調べてみた。
 で素人老人的には見る機会が多い大宮のベントスチームとからめた話題くらいなら提供できそうと、試みる気になった。
 2015(平27)年1月1日に決勝の試合のあった時、試合は浦和チームと日テレチームだった。
 そこでは浦和に現DF乗松選手の先発メンバーとしての名が載っている。先発の控えに今をときめく浦和の清家選手の名も。
 一方日テレチームの先発に同じく現DFの有吉選手の名があり今年の決勝で神戸チームのGKを担う山下選手が日テレチームの先発GKとして名を載せている。
 次の第37回皇后杯決勝は同じ年の末12月27日だった。
 チームはというと新潟チームと神戸チーム。
 新潟チームの先発MFにベントスチーム現MF阪口選手の名がある。
 神戸チームにはDF鮫島選手が載りざっとGK海堀、DF近賀、DF田中(ネット配信で活躍中)、MF澤、FW川澄、DF控三宅、監督松田岳夫と勢ぞろい。監督はなんと現日テレチームの監督だった。
 第38回(2016(平28)年12月25日)ではまたも新潟チームと神戸チーム。
 新潟チームにMF阪口選手(ちなみに上尾野辺選手はFW登録)
 神戸チームの先発メンバーにはMF鮫島選手そしてMFの控えとして仲田選手(前回と違って2011年のスター選手たちからMF田中、FW控えで川澄選手のみでDFに現DFで活躍する守屋選手が入った)
 第39回も2017(平29)年末12月24日だった。チームは日テレチームと相模原チーム。
 日テレチーム先発のDF有吉選手それとMFに現ベントスチームFWの上辻選手(GK山下選手、FWの控えに植木選手)。
 2019年1月1日に決勝のあった第40回皇后杯ではチームは日テレチームと神戸チーム。
 日テレチームはDF有吉選手、MF控えに上辻選手(ちなみにGK山下、FW宮澤、FW植木の名)
 神戸チームはDF鮫島選手、MF仲田選手(こちらもちなみにDF三宅、MF岩淵の名)
 第41回は同じく2019年12月29日。チームは日テレチームと浦和チーム。
 日テレチームはDF有吉選手(そしてずらっとGK山下、DF宮川、FW宮澤、以下先発の控えでDF村松、DF松田、MF菅野、FW遠藤、FW植木と今をときめく名が)
 一方浦和チームではDFに清家選手やFWの控えで安藤選手の名。
 2020年12月29日の第42回。チームは浦和チームと日テレチーム。
 浦和チームはDFの控えに乗松選手(MFに楢本選手の名登場)
 日テレチームはDFの控えで有吉選手(そして現MFの木下選手の名登場。GK控えに山下選手の名)
 [この時期に大宮のベントスチームは形成期(wikipediaから)。]
 第43回は翌々年の2022年2月27日。
 チームは浦和チームと市原チーム。
 浦和チームのFW控えに島田選手の名。
 第44回は去年2023年1月28日。チームは日テレチームと神戸チーム。
 日テレチームは控え選手を含めて現若手チームの構成メンバーの多くが加わってきた。
 神戸チームにはMFに阪口選手(FWには第41回の頃日テレチームキャプテンだった(現代表の)田中選手の名。MFに若手天野選手の名も)

 なでしこの過去シリーズやWEたち上げ以来の試合の数々など程度もまったく知らない素人老人ゆえ、この程度にごく一部の現ベントスチーム構成メンバーしか引用できていない上に2022年U-20メンバーのその後のパスサッカーやいかにの関心の惰性のまま観戦というノリのため、フォローの力不足は仕方ないか、とかで受け止めていただけるとありがたい。
 その惰性感覚からAFCサッカー試合ネット放送やyoutubeのハイライトなど追って、少しだけふれると、第三試合目インドネシアチームとの試合については、ハイライトしか見ていないので偏見、思い込みの決め付けことばにさせかねないけれど敢えてことばにしてみたいところを。
 この試合ではパスサッカーっぽさが希薄に映った。
 動いて回せるパスサッカーは、相手の守備陣形を当然のように揺さぶることが出来る。
 どういうことかは素人でも簡単に指摘できる。
 パス回しが動きつつ迫る。しかもDFやMFがきっちり固めている陣形の間をくぐろうとする勢い込みだ。すると当然ボールを中心にして相手チームは寄せてくる行動を取らざるを得なくする。抜かれれば、常套句の相手の背後が自動的に手に入れられることになってしまうから。
 パス回しできている状態での仕掛けだから、抜く格好で抜かないとか抜いてしまうとかが、パス回しの連携を続けられる状態で可能にする。抜くことが究極困難と咄嗟の判断が働いてボールを奪われること無く多少もみくちゃになったとしてもパスでその状況を回避できる。とにかく自チームのだれかか、パス連携の中のだれかが動いてパスコースを開拓し続けている。
 と同時に、その連続でのシュートコース開拓には失敗していても、寄せを招き寄せて相手の陣形に一定の崩れを誘うことができている。
 そこへ更にパス連携での崩しを入れてしまう。更に、崩れを誘える。現日テレベレーザチームのように際どく(だから疲労してくると相手に取られ易くなるリスクも負う)相手を引きつけておいてないし、相手が寄せてパスコースを狭めている状態のところをわざと抜くパスを出す(この場合も疲れていたりミスってスピードが足らなかったりすると相手のインターセプトを招きやすい)。だから活発な状態のベレーザ若手チームは手に負えない性質を帯びる。それを体力温存のベテランっぽい工夫を動きながらでも応用できるようにすれば、それはそれはのチーム力をもたらしそうだ。ヨーロッパ圏での若手最先端はスペインチームだった。だからそこでは追いつき追い越せの(どういった練習をしているとかをより具体的に厳密に)情報戦すら鋭く交通していると想像しやすい。
 だから日テレベレーザの若手選手諸氏も"育つ20代半ば"までの"特徴"を活かせる時期にそういう工夫をしておいて熟成的に育つ20代後半から30才台ないし40才台まで選手生活を先輩諸氏を参考に目指すなら余計、その年代にできることをこなして更に強いチーム連携を可能にする可能性を秘めさせている。
 女子チームへはそう素人老人空想話しを投げられるのだけど、男子チームはどうなんだ。
 試合ごとに連携プレーの型が散らかりがち(ここらは監督の采配次第だったり選手諸氏の合意形成が絡んだりきっとより複雑化させる要因が臨時のチームということで生じがちにしてそう・・とか素人老人は勝手に想像してしまう。連携プレー必須と見るなら、相性のいい組み合わせで交替のための編成を組む方が相応しそうだ。適材適所発想から試合を通して平均的力量のチーム構成にするという場合は、FWの(シュート精度は不可欠で)十分な積極性と動き出しの勘の鋭さを求めてもらいたい)
 つまりインドネシアチームとの試合での僅かしか見ていない動きからは各国強豪代表チーム相手だと相手にならない動きだったと素人老人の強引な指摘をここではしてみたい。
 2得点した選手の遠慮がちな課題指摘は多分、もっと深刻と感じた。
 技が磨かれてそれゆえに出来ることが目に見えるように応用範囲を広げていくことにわくわく出来る養成・トレーニング過程を実践できる(小野選手の育ち方参照)だけで若者達は信じられないような状態へと変貌しうる。今時の70代がとてつもなく若々しいくらい、30代は育ち盛りと思い込んでも体が多分ついてくるはず、と素人老人の考現学の真似事的観察からは指摘できる。
 ということで女子サッカーだけではなく男子サッカーにもエールだ。
 (捻挫予防にウォーミングアップは十分にこなしてもらいたい。)