連載は続く~SF掌編『年初、録画見まくり(介護)』編




君:間違ってた、でしょ。訂正、しておいた方が・・。
私:なぜ・・・知ってた?
君:空耳、よ。
私:とにかくメル・ブルックス氏とピーター・ブルック氏を間違えた。両氏、似た頃の生まれだけど、間違えちゃいけない。youtube で『それ行けスマート』見たけど、動きですでに面白い。ヒトの性(さが)、だね。そこを無理してポーカーフェイスする人生選んでも、消耗が待ってるだけ、そこがヒトの心身の基礎と関係してしまう。映画の『パッチアダムス』に通じる。笑いとかの医療に影響する話題はもっと沢山海外も含めて列島出版で読めるし。コウノメソッドの2019年版にざっと目を通した。医療プロはそういう読み方では困るけど、そこは介護職ということでほんのちょっと許してもらって、表紙を0ページとしたとき、4ページ目に”新しい薬が最良とは妄信しない”と小段落があって、そこに(引用ここから)
新薬には夢がある。(引用途中省いて)総合点で昔の薬とさほど変わりがないと気づかれるのには10年以上がかかる。
(引用ここまで)
と紹介してくれている。急ぐ急がないどころではない。10年間は長いけれど、慎重に越したことがない、と気付かされる。当事者諸氏の気持ちはとにかく藁(わら)をも掴(つか)む性急な心が強烈になってるだろうけど、そこを、ということになる。大切な指摘だ。肥満体の人々には白澤氏のケトン食本を引用紹介されていた。それと意外に無視されがちだけど水分を摂ることが認知症重症化回避の一案となることの紹介。2ℓとか3ℓとかの数字が出ている。お年寄りの施設でそこを配慮せずに介護の側の一方的思い込みで水分量を制限してしまうことの帰結は介護する側の責任でどうこたえられるか、ということ、で厳しいはず。責任取れっこないのだから、未然がなにより、となるわけ。
君:相変わらず、暇というか暇なし、というか映像ばかり追ってない、かしらぁ。文字資料もプラス少々?身体、動かしているの。
私:昨日はほんの束の間でかけたけど、カプチーノもカフェラテも泡立ってて、そこは厳密に気にしてもらいたい、って愚痴りながら、味わってた、よ。
君:なによ、自分で淹れりゃいいじゃない、の。愚痴るなんて、おバカ、よ。
私:暇ついでに、録画沢山見てるわけ。介護にも役立てられるかって、たとえばリウマチのこととかも紹介してたからBSNHKで放送してた『人体』特別編シリーズ5編を一気に見てた、ね。
君:自慢げ・・・だけれど、それ、自慢にならないでしょ?
私:そね。なんかわかった気にさせてくれたノリを未だ引きずってる、かな。とにかく、興味、関心を持って見たんだ。生き物全般に言えることだけど、ホルモンぽい分泌物が情報ネットワークを構成してるんだ。頭の方の脳やお腹の方の脳もしっかり働いてはいるけれど、各組織間での積極的な連絡網も働いている。だから関係とかを考えると、ホメオスタシスっぽい全体性のこと、ね。やたら複雑なことになってしまう。そこは個々の働きを熟知してスパコンとかで計算できた方が全体像くらいは描きやすいのかも。ただ、個々の働きについてはやはり番組の中で研究者が指摘していたように単純な働きが相互作用の巧みで複雑そうな結果を生む。それだけだととてもホメオスタシスっぽいバランスなんて逐次維持できっこないけど、そこを各要素の絡み合いが、たとえば体温が37℃前後で安定させるとかの枠内のような圧があることで、制御下に働いているように見える。研究の到達点、と思えた。相互作用を見るにあたって、そういうヒントを起点にできれば、限られた人生時間内、継承しうる(同じパラダイム、語彙・用語の時間内)時間帯になんらか研究の蓄積とか整理が可能になりそう。白澤氏の名を出したしたので、少しボクの意見ぽいのを言っておくと、運動は特に必要ないようなオルタナティヴが一方に強く主張されつつある。でも、骨知見はそこを、宇宙医学知見とも関わらせられそうだけど、軽く衝撃体験が日々継続されてないと、それなりに体が答えを出してしまうような研究者の発言を紹介してた。自転車ばかり乗ってた人物の骨粗しょう症が事例だったけど、それは厳密じゃないので、どうでもいい、とはだれもが受け取れそうなので、ここでも強いて文句は言わない。ただ、体を動かして衝撃体験できることで骨の育ちには影響する研究結果は貴重に思えた。事務系な人々の老後をボクなりに心配できるので、とか、ね。安保氏の体温知見もそこに加味できそう。免疫については以前も言ったけど、敵味方論に誘うレトリックは勘違いに誘いやすい。そろそろ専門とか事情通諸氏レベルではそこから離れた語彙を工夫してもらいたくなる。この番組では相変わらずそれが多用されている。それと働きについても、決まり文句を断定的に軽々と用いてるから、折角の知見紹介を台無しにしかねない、とも思えた、よ。意味論のさ迷いに誘う必要はない、って辺り。で更に、発生の問題は列島出版環境では三木成夫氏の知見が知る人ぞ知るとか(東京の)芸大系のかつての出身者には知られているとかがあるので、入り込みやすかったり、そういう下地ゆえに他のわかりにくい論に遭遇しやすいとかあるかもしれないけれど、ある段階で心臓が動き始める。肝臓なんてのはその後だ。腎臓知見も紹介されていて、血流との関連が強調された。血流、血管、ということで連絡網基礎構造の一つだから毛細血管知見とも重ねて、当然、ボク的には安保知見を絡ませたくする。ワールブルグ氏知見引用が関わるやつ、ね。ひょっとしたら、だから一気にある水準でわかってしまう可能性もありうる。詰める方向性を勘違いしなければ、の話。介護現場をそれ行けスマートノリで描けるには、もう少し、お年寄りが実際には大切の普通を達成してくれてないと、やりにくい感じ。いくつかの強力な人脈が未だ乱暴な若者や介護職ヴェテラン諸氏を担いで荒稼ぎに勤しんでいる時期なような気がしている。ユートピア的に小さく囲ってそこで上手くやれるっていう全体環境ではない、といことと組織に属してなんとかできるわけでもない、それはそういう人脈が放置に力を貸しているから、と感じに過ぎないけれど、改良されない数年を過ごして、実感に近い、よ。海外からの人手なんて、弱い立場だからこそ、そういう怪しげな人脈が力を関わらせやすいわけだし。経営とか事業やってる個々を超えた業界横断的な人脈のいくつか、っていう想定、ね。だから現場感覚でどういうことをしでかしてくれてるかの仕分けはできるから、その一人一人がどの人脈に乗って介護業に入ってきたのか知ることができれば、ここで簡単に分類整理したうえで紹介できるんだけど。とにかく個人で入って痛い思いするような連中ならもうとっくに私にそのことを知りえた人脈のことも含めて語ってくれている、そういう聞かせてもらえるタイプで生きてきたから、それがないってことは、ほとんどがなんらか人脈に乗って入ってきてるってことになる。秘密を話せない立場の人ばかり。でお年寄りにしわ寄せが行く。大道を行く経営とか仕事の内容にしたい、わけ。そういう普通の生活ができる介護施設であれば、入居希望が絶えない、とも思えるし。余程工夫しないと、今時の介護施設は外出が難しくもなってる。そこらは、工夫のいくつかを直ぐにでも学びたい、知りたい、よ。ネットに載ってるのかな。
君:ふーん、むずかしい、わね。でも調べてみれば。その辺は私も興味ある、わ、よ。
私:じゃ、お茶しながら、それ話さない。散歩して、喫茶店に寄って。
君:座ってばかりってことはないけど、あなたほど身体動かすことはないから、人体でしたっけその話もう少し、聞かせて、よ。
私:珍しい。
君:なによぉ、そこで止めないで、肝心なこと、そうでしょ。出かけましょ。そこで。
私:密かに、ね。ここでは話せないこと、なんちゃってぇ・・。
君:もったぶる、の・・・。そんなことあるわけない、じゃない。
私:そね。行きましょ、か。
君:寒いわよ。
私:キミ、いっしょだしぃ・・。
君:そお。