連載は続く~SF掌編『生化学誌もネットでもくじを読める』編




”warburg効果”用語解説はネットでも直ぐに読める。たとえば
 ☞ ①https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/keyword/2339.html
 ☞ ②https://humanmetabolome.com/metablog/03/1528
 ☞ ⓷https://ja.wikipedia.org/wiki/ワールブルク効果 (腫瘍学)

といった具合で、どの環境でも解糖系依存の細胞ということでは共通している。
安保氏知見に引き寄せて、がん細胞は先祖返り仮説を採用した場合、素人考えからすると、少々環境上、入り組んだ事態を想定させる。

貪食系の細胞がたとえばマクロファージだと、細胞一つが活動単位のようだ。先祖帰りとするなら、そうなるはずだ。

けれども、先祖帰りの環境ではすでに組織の一部と化した細胞が発端だ。転移が先祖帰りっぽい形態に依る、となれば、先祖帰り説の証拠にできると思いたい。

組織内で非効率な解糖系を採用し、だから①で指摘されていた”グルコースの供給が十分”は体(要グルコースの組織)を消耗させうる。群れを離れた単体が、群れの分まで養分を食い尽くすような動きに出る。これだと相当に不都合な事態となる。
勝手に単体で外に出てくれ、と他の組織細胞たちは叫んでいるように想像したくなる。
ところがそこから単体として出世するや、それは転移源ともなって、更に困らせる。
先祖帰りしても、既に組織化する内実を持っている細胞たちだから、単体行動ではなく、すぐにでも組織化というのか塊形成くらいはしてしまう。で、栄養をたっぷり食う。
ここらの安保知見発のヒント発信を踏まえたがん研究が可能な知見の持ち主諸氏によるごく近い将来のがん知見新時代の到来を素人は空想してしまうわけだ。

たまたまNHKラジオで超有名(新書ブルーバックスから頻繁に新刊を継続されているゆえ)杉晴夫氏がインタヴュー(一応v音とb音を使い分ける意味合いからのカタカナ表記使い分けになるのだけど”ヴ”が最近落ち着け所を無くしてしまった感じだ。カタカナ表記から元の字形を探りづらくなってしまった)に応えていた。筋肉の専門家らしく鳥たちの飛翔力の凄さと効率の良いミトコン系の関りで筋肉知見を披露、というその瞬間に、なぜかインタヴュアー氏は、ミトコンドリアって何?などと腰を折る即興技を披露してくださっていた。そこでご高齢でもある杉氏は話の連続性を犠牲にして、なんとか元に戻されていたけれど、専門家からのそこでの詰めのような話というよりざっと流れるように去っていった。ただ、そういった紆余曲折系のインタヴュアー氏だったからか、杉氏のがん細胞観も聞くことができ、それについては、増殖因子の異常のような理解が可能だった。世代がぐっと下って今に近い研究者だとワールブルグ効果知見も採用して、自らの観測知見と重ねて論を展開するようになっているんだろう、と素人は判断していた。だからこそ世代ごとのこだわりにも通じて、ある時期の話題に精通しつつも、世代違いの現役諸氏が刺激し合えることもなにかのきっかけとなりうるように想像した。



ヒトは弱い、とか言ってしまうのは一種のズルさだから、そういう決めつけ方ではなく、ヒトは不完全なままだけどなんらか工夫を重ね、試行錯誤して人生をまっとうしようとするものだ、程度に決めつけておきたい。
その観点から、たとえば介護現場ならば、言いつけられる立場にさせられやすい認知機能に不利な状態をかこつお年寄りは、相対的に相当に不利な立場、弱者の位置にあると指摘可能だ。そこから、ある判断が迫られる場合、その判断次第が当然、かなりの物を言ってしまう。
介護度に応じて介護保険を使える額が異なる。介護度が高いほど高額使える。各人がフルに使っている、としたら、その分のサービスが提供されている、と見なせる。すると、認知症のなんらかによって他人への伝達能力も不利な状態であるとして、だから煩い人々へは少し丁寧にサービス提供態度を示して、どうせ認知症だから何言っても相手がうそかまことかでしか受け止めない、と高をくくって、ぞんざいに扱うなら、それはサービス料金を払い戻す必要ありの行いと見なせる。介護現場の空気を読んで、その危ない方に判断しがちなチームワークが機能しているときでも、そうではない判断を貫けるどうってことない、息がらない、ルーティンを身に着けていれば、揺らぎないし、そのことをストレスにしないで済ませる。
けれども、根回し上手たちがとかく世の中には沢山いらっしゃる。初心の頃から吸い付いて、そういう悪いことへ誘う、忠誠心圧(こちらは脅し系に近い)、仲間圧(孤立したくないというヒトの弱みに付け込む技、昔、友達何人できるかな、が流行った、なぜ?)を使い分けて、巧みに誘導し、誘導されてしまう。判断を誤る。共犯関係にいつのまにか置かれてしまう。そこを予め、防げるように、新人、初心のうちから準備できることが肝心だ。またリーダー役職を任される人々はできればそういう判断が可能な性質に近づこうとしてもらいたいものだ。
そうは言ってもケースバイケースのように錯覚させられる実際面と遭遇しがちにするかもしれない。そうなると、事後的に後悔するとかが生じがちになる。
介護現場での入り組み事例としては、安全をめぐると、途端にわかりずらいように思えてしまうので、そこらをふれてみる。
転ばないでもらいたい、とだれもが思う。介護現場なら尚更。
そこで、縛ることのパリエーションを巧みに使いこなすようになる。縛ることは厳格に今時の介護現場では禁じられているから、手続き抜きのアドリブ行為でそんなことしたら、始末書で済めばいい方、と推察する。最低でも相当に叱責される立場に陥る。でも、安全のための安易な方法には違いないから、現場の利害ではこっそり暗黙の了解で仕出かすことがかなりありうる。伝達能力において不利な入居諸氏相手だから一応安直にスタートを切りやすい。転ばせないで済ませる、他の方法を示せないなら、黙ってなさい、と切り返す単調なパタンが想像しやすい。
ところが今時は相当に考えについての試行錯誤を経てきているので、実際には、ご家族、関係者との間で、無理な拘束はしないような合意形成を図るようにしている。最善の介護でお馴染みの見守り活動には晒すけれど、それでも見逃してしまうとか、お部屋で視線が届かないような条件下、転んでしまったらそれはそれで、ということで受け入れてもらう。
ただ、ここまでは想像話だったのだけど、最近、法律家を作り過ぎて、その弊害が生じているような話を耳にしている。入居者からのささやき情報だ。悪意かどうかは不明だけど、法律家を力添えにして、色々裁判沙汰ということを脅し文句に人事に介入するような、ことが行われだしているらしいのだ。なぜ、そんなことを入居者がご存じなのかはわからないけれど、プライバシー情報と違って、状況についての注意報だったので、当方的には、えっ?!と受け止めてしまった。
業界競争が仮に熾烈、だったりすれば、介護施設のような繊細な性格をもつ業種の場合、やば系なだれかが入って、その施設を乱暴な施設だ、と噂になるようなことを仕出かせばいいわけで、そういうタイプは社会的な視線にさらされることなく通常、介護施設では迷惑だけど辞めさせにくい、ということで、本人が居心地悪くなって辞するまで、耐える。入居者にもその味方のようなのが居れば更に、”悪事”を重ねることができる。評判落としだ。介護現場のストレスから、家族介護の担い手のようにがみがみ系になってしまう熱心な介護担当者もいるけれど、それとは意外に区別できる。認知症の人々やそういったご自分で面倒を見ることができない入居者のお部屋を率先して労を厭わず整頓する介護担当者諸氏は大抵、大丈夫なタイプだし、気持ちの抜きを可能にすればがみがみ系は卒業できる。けれども、認知症とか強いマヒ系のお年寄りには辛く、元気で口が達者なお年寄りにはコミュニケーション活発に接するタイプは相当に怪しくなる。それくらい現場では、介護の巧みが露骨に表現されてしまう。以前ふれたように対他人観が見え透いてしまうという意味合いから恐ろしい職場ということになる。
最近の高口氏のネット書き込みでは、福祉用具による、部屋内での伝い歩き用具(一見驚かれるような柱状のが沢山動線に沿って設置されたり)の巧みをふれられていた。自らが勝手に歩けることの波及的自由度獲得ということとの密接な性格からして、オルタナティヴな経験知が日々試行錯誤されている現場を想像できる。
施設入居することが病院への入院のような感覚で納得してしまうタイプ、そういうお年寄りがまだ多いようだ。だから、施設側からのお仕着せなメリハリ用の行事もそれなりに役には立つ。でも、ついこの間までこなしてきた自らの生活習慣を断っていることに違いはない。それではお年寄り年齢からして、相当な犠牲を払っていることになる。自らの生活習慣を表明して、それのどこまでがリハビリ可能かめいた、案を示せるくらいは当たり前にしてもらいたいものだ。それに沿って助力して、ご自分の生活習慣で施設での日々を過ごしてもらえれば、施設の介護担当諸氏の過度な負担感は抑制出来て、可能は範囲で、精いっぱい貢献できるようにするのではないか。その照り返しとして、干渉されない施設生活をお年寄り諸氏が充分に可能にする。それだったら、我が家にこだわらなくても、それなりの老後の、晩年の生活をなんとか堪能できるのではないか、と多少楽観論で結ばせてもらう。



誰ぞ彼時の雰囲気が出ていれば、ということで先日撮影の夕暮れ時の桜模様を以下に
(主に 1920x 最大1080ほか)

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私:てな感じなんすけどぉ・・。
君:多少、若ぶってる?
私:キミは知らないとは思うけれど、北の国からでオヤジさん役やってた田中邦衛氏が若かりし頃に加山氏の映画”若大将シリーズ”に出演してて、そんな言葉使い、してた、よ。
君:アオダイショウ?
私:知ってた?
君:なんて言った?
私:若大将シリーズ、の、こと。
君:ほら、若ぶっている。
私:あお、って聞こえた、わけ、ね。そぉ。知ってたわけじゃない、ね。
君:なに、もごもご言ってるの。余計、わからない、わ、よ。・・・・。桜、かなり散ってしまった、わ。
私:満開の頃、見た?
君:もちろん、よ。
私:人出、かなり、だったみたい、ね。
君:いい雰囲気だったん、じゃない。あなた、こそ、どうしてたの?探偵さんは?
私:そこ、突いてくる・・。・・・。仕事なくて、花見ばかり、してたみたい。探偵氏。
君:そうなの。へぇー。
私:どう、たまに、だから、お茶、行こう、よ。
君:誘ってるの。・・・。どうしようかな・・。私、幸せ、だから。
私:・・その幸せ醸成効果の中に、ボクもちょこっと入ってるとありがたい。
君:なによぉ。無理強い、それこそ無理強い、よ。って、少しだけなら、いいわ、よ。ふふっ。
私:ありがたい、ね。それこそ、キミっぽい、よ。・・って、お茶、誘ってるんです、けどぉ。
君:そうだったわ、ね。あなたの気持ち・・。
私:きょう、これくらい、かな・・・。
君:なら、いいわ、よ。付き合うわ。でも、お天気、下り坂、らしいわ、よ。
私:じゃ、急いで、なんて、そんな、急に、変わるわけないでしょお!
君:力まない、力まない、でしょ。
私:確かに、キミには、ほんと、かなわない。(とどさくさに腕を組もうとする)
君:あら、それ何?
私:(やば、と思って引こうとする)
君:!?冗談、冗談、だから。そこまでよ、いいから。もぉ、笑っちゃう、から。
私:笑いも必要さ。
君:笑いの性質にも依るわよ。
私:そね。そぉ、そぉ。
君:苦笑、だから。
私:そうハッキリ、ことばにする!?
君:力、入ってる、わ、よ、ウデ。
私:折角の機会、だし・・・。
君:・・・笑って、いい?