連載は続く~SF掌編『梅雨明けはそろそろなのか』編




遺伝子系はとにかく製造工場のなんらかっぽい。
方向性の裏付けの結果的表現型に近い。
とりあえずそう押さえておいて、NHKBSで先日放送していた人体の特別編遺伝子特集の2編を見るならば、そう決定的に一方通行的に受け取らずに済ませられる。

さてシミュレーション系についても、要点が押さえられている場合、やりがいと同時に、それゆえの学び、学んで慣れているならば、熟練がどうしても要ってしまう。遊びの要素に加えてっぽくなるけれど、そこを苦にしてしまうか、結構楽しめるかで分岐を生じさせそうだ。
それとソフトウエアは作者が作る。作っているので、そこらがいつでもなにかしらクセを発揮してくれる。この小道具はどう使いやすいのか?とか。
空を行き来できる自由の自由度は、実際的民主主義達成にかなり近い、と今は空想している。
たとえば映画『マイノリティレポート』での交通を思い起こせる世代もかなり年寄りに近づいているかもしれないけれど時々テレヴィでの再放送もあったりするから、それなりに若い層もご存知?と前提できるとありがたい。入り乱れて衝突しないでいられるのは運転手が上手、だからではない。そこら。道が明確か観念上厳格か、とかそこらの操作は、応用できる。
しかも自由度を試される。単純には救急程度のことが簡単に迅速にできないようでは、使い物にならない仕組みに当たる。

ところで、介護世界はもうすぐ20年選手が出てくる。介護保険法下、での話。そこで強いられる発想を大切にして育ってきた人々が必ず一歩踏み出す。
どこでもヒトは熟練する。熟練に至らない過程を自ら選んでしまった諸氏も同様にいらっしゃる。でも確かに層として熟練してしまう人々が居てくれる。
経験が、直観の質を伴わせるようにする。比較的に、ということ。
早さを競って、使い物にならない介護技術っぽいところで退職年齢、という諸氏もきっと大勢いらっしゃることだろう。
でも熟練して結果早さも伴わせるという質重視の方で体を作ってしまった諸氏もそれなりに数を生んでいるはずだ、その頃には。
今の介護の担い手諸氏が工夫すれば、、自らが他人の介護に委ねる状況を囲った時にある種の信頼・安心を得られるはずなのだが、そこを考慮の外にした傍若無人タイプもはびこりがちな介護世界の一端は継続中のようだ。
そこらをなんとか自らが気付いて、という方向性を持たせたい、というのが年寄りの夢想に近い。

ゴダール氏の映画とのからみでそれなりに世間的に言われていた愛とかのニュアンスは、作品をみて感じ取ってみる、ということがきっと大事だ。で、介護をやっていて、何度か紹介させてもらっているようにとにかく年寄りの中には率直に教えてくれる諸氏がいてくれるわけだ。
芸術的とも言える。
他人の身体への関心は、だから、信頼のか細いところをめぐって日夜試行錯誤、というのがきっと対他人についての距離の問題を想起させるのではないか。医療が多少をモノ扱いしてしまうというか客観性についてそういう表現をついしてしまう場合、錯覚に誘いやすいように思える。露骨に濡れ場での細部をいじくりあうような場面を勝手に想像して、そこに愛情なりがあるからこそ、と思える向きもあろうとは思うけれど、ヒトそれぞれ性にちょっとでもひっかかりを経験してしまうなら、いつもの姿というか継続的な姿においては、いたわる感触の様々、時と場合によりけりで、そこに信頼基盤の愛情のなにがしが生じて、・・・なんていうことばにしてしまうのもなにか勘違いへと誘いかねないとは思うけれど、実際には、身体を介した密接な介護ではそこらは避けて通れないから、相手との感じ合い抜きには成り立たない。そして、適度に距離を保てれば、率直な感想というか、実に貴重なことばにしてくれたという実を経験できる。それを踏まえられることで、更に、工夫の方向性とか試行錯誤の支えにできるようにする。
死にたくはないけれど、生きているのも辛い年代の諸氏といかにお付き合いできるか。そこらは当事者からの率直な発信のおかげの部分を指摘できるわけだ。

*ちなみに20年選手というとらえ方はネット発信でお馴染みの藤原氏の発言がヒントになっている。





私:てな感じで、探偵はそっちのけ。
君:ふーん。
私:興味ない?ドラマ、やっぱ見てるんだ・・・、科捜研モノとか特に。確率的にシナリオ練ってある感じがするよ。
君:そぉお。
私:?
君:私、忙しいの。
私:じゃ、今回はぼくが誘うよ。お茶、行こう。散歩がてら。
君:ありがたい、わ。知り合いになれて、よかった、ってことかしら。
私:そうさ、そう決めつけておいて、よ。
君:ふふっ。百歩譲っちゃおう。
私:千歩くらい譲っといて。
君:仮に1歩数えるのに一秒。すると十何分かかかるの、よ。千歩分。そんな暇ないし・・・。
私:キミ・・・、かなり、きつめの冗談・・・言って、ない?・・・
君:・・・わかったぁ?!
私:出かけよぉ。
君:そね。