連載は続く~SF掌編『先日の続きになってない、その後』編

君:長旅?

探偵:いいや

私:じゃ、どうしてた・・の?

君:興味あるわけじゃないけど・・、でも少し聞きたいかな。

探偵:テレビドラマを見過ぎてる・・。

君:ってことは・・・、今でも・・。ダメ、よぉ、それ・・。

私:道理で・・探偵氏のエピソードちっとも進むわけない、ね。

君:いい加減!

 

 

というわけで、終わってみれば、どちらかというと見ることなかったかな・・という事件物ドラマ鑑賞が続いている探偵氏。だけど探偵氏、繊維とか生地とかのことも少々調べていたみたいだ。

というのも、一方で(ドラマ鑑賞のため)出不精(に変身しつつ)の探偵氏、ネット通販や”テレビショッピング”にまで興味を持ち始めてきたようで、テレヴィの方だけど情報源としても時に重宝しているらしい。

高山でもこの薄着、のようなコマーシャル映像がかなり強めに印象してしまったようで、それってどう可能なの?とか疑問を生じて、ほんの少々、さらさらっとネットで調べてみたらしい。ただ伏線があって防水にはということで某有名素材のことを調べる次いでに調べていた。

で大雑把なところでは化繊系の工夫の一端といったところらしい。

サヴァイヴァル用品ということでは防水(含耐水圧)、撥水、透湿性、保温などが目立った懸案かも。

それらを十分に充たす素材と縫製の衣類・道具類が必須。

山登りに耐える性能の製品ならば日常での風雨や寒暖の変化に耐えてくれそうだ。

化繊綿には確かに薄く軽量であるにもかかわらず保温性能や透湿性能がかなり満足できるのを経験できるようになっている。

ただ防水については、合羽の透湿性への不満などいいものに巡り合いにくい。

ところが、世の中、工学的工夫が化繊の方では日々展開してきたようで、色々素材が工夫されていた。もちろん、昔からのもので知らなかっただけのがかなりを占める。つまりおカネさえケチらなければ、それなりの製品を相当以前にも手にできていたことになる。

探偵氏の懐具合でも入手可能なのをネットで探してみたそうだ。 まとまった出費が要るけれど、晩年に近いことを思えば、その間を十分に満足させられることとバランスさせられそうに思えた、とのことだ。

ということで、必要(風雨に耐える防水性能<透湿性能と抱き合わせで>、保温性、それから製品の耐久性)を感じていて、たまたま急にネットショッピングプラステレヴィのショッピング情報にも興味を持って、一つの情報源にして見た時に、それを更にネット検索などして検証できることで日常に役立てられる、ってことに気付けて、しかも具体的な製品にもたどり着けることがわかった、とか言っている。いくつかは実際に購入して使っているらしい。

ダウンものも興味を誘われるけれど、化繊ものも一応工夫されているようだが、石化製品だけに、わたくし的には万全という安心感を持ちにくいところは指摘したい。探偵氏はそこらは呑気なもので、いたくご満悦といった感じだった。

 

 

君:ドラマのこと、出てこないけれど・・・。

 

 

つまらなそうな表現も出てきてたし。 仮構の産物性を踏まえて一見シリアスに描いてしまう方向の海外物はそれなりに興味を惹く。

ギャグにしたいのか、お涙ちょうだいものにしたいのかぐちゃぐちゃ系が目立つ感じで、列島の組織は大丈夫か?とかなり心配させる人物キャラやしくみが目立つ。

だからどう面白がれるのか、ということばが誤解を招きそうなら、どう関心とか興味を持ったらいいの?めいたノリついつい感じとして出てきがち。それでも探偵氏は、時間を持て余しているから、こだわらず、日々、見続けているらしいよ。

ただ・・、ドラマっていうか、テレヴィとかネットとかとにかくメディアを使えてそこで、何かしら仮構の話を伝えるために放出するという中身について、もっと違った、だけど戸惑うこともなく受け入れられそうな別のを考えられない時期でもないな、なんて探偵らしからぬ小説家めいた発想も老年ゆえ楽しんでるっていう話だ、よ。

 

 

君:そろそろ話が出てきそう・・な、わけ?

私:どうだか・・・。当てにしない方が。

君:そうね。そうよ、ね。・・・お茶にした方が良いみたいね。

私:うん、是非。

君:って、誘って、よ。

私:行こう、よ。ごめん、わたしまで、探偵氏のノリ・・不精になりかけてる。散歩、ね。

君:で、しょう!行きましょう、散歩。そしてお茶、しましょ。

私:ガッテン。

君:なによぉ。・・。いいけど。