連載は続く~SF掌編『今回は昨夜の女子サッカー試合にこだわった』編


列島でなんらかサッカーが盛り上がっていて、プロの領域も育てようと企図されたのち、やがてそうなって見れば、今時のお金巡りとは密接な中での一コマを濃厚とせざるを得ない。
というわけで、個々の際だったプレーヤー諸氏には背後に強力なスポンサーが控えることになった。
その結果の一つとしては、草サッカー界で個々へのリスペクト前提で、ことばの上では相当な内容で応酬もできていたある種のユートピアから、口ごもると商売にはならないから、(ことばを)選んで語る作法が一般的に採用されがちにする。
芸能の外野がやんや言い放つのとは対照的に、ことばを選んで、育てるための批評なり批判なりのことばを用いることがなんらか関りを持つ人々の間で極度に制限されるのと極く似た様になる。(貶めたと勘違いされて、同様の貶めに晒される可能性をお互いが暗黙に回避する。評判がかなりストレートに人気=スポンサー利害と直結しやすい)
ということで、またもや素人の出番と勝手に察知して、いくつか、昨夜のチリチーム相手の試合について。

最も視聴者諸氏が関心とかわだかまりを持ち続けている話題と思われるのから。
テレビ画面の左上端の計時欄に”68:00”と表示が出る前後の数分間。
日本チーム6番の選手がかなりアバウトなシュートを放ってラインを超えたので、キーパーがゴールキックする。
出た地点から数秒して、日本チーム8番(積極的にボールを取りに行くタイプ氏だが、この時は反則をとられた)の選手との絡みから、チリチームにフリーキックが与えられる。
この時のテレビ画面は偶然かどうか・・広くフィールドをとらえていて、右よりの方のキック元がこれからキックするという時に、左端近くのチリチームの選手一人が、日本チームの後方のラインを超えてダッシュした。
動体視力が当然効くスポーツ達人たちだからその一人として当然にも気づいてそこへフリーキック。その間ほんの数秒か1、2秒。だから同一画面に映されていなければ、気づきにくい。だけどこの時はそうではなかった。ラインズマンというのか、ライン際で活動する審判はそのオフサイドを犯した選手と並走している(見てなかったとは決して言えない状況)。
今回に関しては、たとえオフサイドが発生していてもその時点でプレーを止めないとのこと。
一連のプレーが中断したところで判断を表明するようにしているらしい。それを予めテレビ解説で知っている視聴者は、待つ、ないし、気付かなかったかもしれない。
プレーは継続しており、オフサイドラインが中盤よりになっていたので、急いでキーパーがフリーキックのあとのボールを追いかけて、追いついて、キックで返そうとした。
ここからがこんがらかる。
キーパー何を慌てたのか、オフサイドして走り込んでくる選手目がけてボールを返すようなキックをしている。
チリチームの選手に当たって、返ってきたボールを日本チームの6番の選手が受けたというか、当てて強くはねかえらせて日本チームの17番の選手の足元に当たってはね返った。
はね返ったボールはチリチームの選手がものにして、コーナーの辺りからゴールへと攻める向きになる。そこへ日本チーム6番の選手が制御に入る。が簡単に抜かれて、わだかまりを残すシーンとなってしまう。
シュートになってキャッチして、でラインのところにいる審判が旗での表現をしないと困るのだけど、実際、この時には困る方で対応していた。
なので、全体的にわだかまりを生じさせている。
しかも、オフサイド後の処理の今回の特別なやり方を理解しているならば、手を抜けない。
ということで、その後のミスの積み上げについて、日本チームの後方の守備陣は相当にシミュレーションなりで心身に覚え込ませることが求められていると察する。
一昔前の日本男子チームを彷彿とさせるシュートやパスの”精度”を矢鱈と発揮する女子チームの選手もちらほらの数がいることにも素直に気づいてもらって、選抜されるくらいの技量を有する諸氏なのだから、試合の緊迫感の中での精度を保つ心身へと修正してくれないと、チームプレーがいつでも中断の一昔前見た想い出に浸ることができそうだ。
この選手の活躍がなかったら相当に単調な試合運びになっていたかもと思わせる選手が一つ、もったいないプレーをしてしまったことは、接戦の時にもったいないでは済まないと思えるので一言。
70分過ぎころだったか、21番?のパスを11番の選手が中盤の真ん中あたりで受けて、右に横に展開している10番と2番の方をちらっと見てバスを出す。パス筋は2番だ。10番は動きで2番を加勢できる中間の位置にいる。
その受けてである2番が、何を勘違いしたか、パスを受ける当然の積極的な動きに出るどころか、後方に戻ろうと動き出した。出したパスボールは、受けてを失って、チリチームの選手がゆとりでいただいていた。
ここでは、
11→(10おとり)→2
11か10がチリチームの動き次第だけど、それをかわす策を瞬時に起動(フォワード位置の選手だからなんなくこなせる)して、2からのパスを促せる。ないしそういう動きで誘われたチリチームの一瞬の迷いを察知して、他のゆとりと攻撃できる位置の選手に出せる。
という素人程度のアイデアだからもっとプロ諸氏は凄い発想を持たれるとは思うけれど、楽しませる可能性をつぶしている。
一流の女子選手たちだから、素人の指摘程度は聞き流すもよし、参考にして実際的時間内での心身化を成してくれて、試合に活かしていただけるような素人冥利。
そこでもう一件。
9番と14番の選手問題。
そのポジションは攻勢をかけたり、相手のボールを奪いに行って奪えればチーム自体にとって試合運びしやすくする。
だから自ら仕掛ける一瞬の起動心身でないとこなせそうにない。
相手チームの選手たちの素早さもお互いの(同一チームの選手間のではなくて対相手チーム選手との間でだ)呼吸合わせ感覚を試合の短時間の中で研ぎ澄ませないと、そういう瞬発力は機動しずらい。
でもここらはそのむかし、ちょっとむかしの日本男子チームの後方陣がやってのけている。
やや上手い程度の足技諸氏が、抜群に上手い選手チーム相手に、一歩も引けをとらずに攻守していたのだった。ただ足技とかパス制度が落ちるので、連係プレーが中断しっぱなしで、疲れるだけ試合になりがちにする。しかも相手の攻めが巧みだったから、一点勝負のサッカーでは勝つ方には一昔前、ちょっと昔頃には作用しずらかった。
慌てての逃げパスにしない5秒前記憶。5,3,1秒前の各チーム選手たちの位置関係の移ろいを0.5秒以内で比較判断して、適切な選択肢の一つへパスを出す。
一秒前(長すぎるだろ)!?バカ言ってんじゃないよ、ど素人が・・・・。が本音のはずでしょうが、たとえですから。
(多少空想混じりの付けたし:2、10、11、<もう少しボールコントロールの精度を高めた>12、21番の選手諸氏が徹底的にマークされるようなきつい試合になってもなんとかできる力量を他のポジションの選手たちの構成で補う以上が可能になるかどうかを監督に問いかけてみたい)

それにしても、多種目のどれほどが放送されているのだろう?
当方にとっての注目種目のほとんどが中継か録画で今のところは見ることができているけれど、では、番組表に載ってこないのはどうなってるの?という感じ。
無観客方式プラス放送による公開もなし、になっているのか、なんなのか。