連載は続く~SF掌編『某探偵は語った、そうだ』編

攻撃場面でのロボット化が一方で徴兵制の志向とは異なる次元をヒトに課す感じ・気配を漂わす昨今。某探偵はやはり事件を追う代わりに事件物のドラマ三昧の日々なのでありました。 そこで探偵が気付いたことのいくつかを某探偵に代わって少々紹介してみたい。

 

君:って、それ・・あなたってこと?

私:な、はずないでしょ。探偵噺の中の登場人物なんじゃないの?

君:余計わからないわ、よ。変なの・・・。

 

でもって、豊かな諸国の攻撃作戦はそれなりに精緻に整えられている、らしい、ってことを遅ればせながら、気づけたね。って言っておりました、よ。

オリンピックの射撃をご覧になったことのある方はそれなりにいらっしゃることと思いますが、とにかく実際のところ難しい競技らしい、くらいは伝わってくる。西部劇のような名人たち、早撃ちたちが普通にいらっしゃる世界ではなさそうだ。実際にはむずかしい。精確に射撃できることはプロ中のプロの技らしい、と気付ける。

そこらを踏まえられるならば、たとえば銃撃戦という乱射の場面は下手な連中だからこそそうなってしまう、と想像できる。

ある程度の数とそこそこ銃使いな連中が狙い撃ちをし合う場面だといくらか乱射し合っているような様を呈するかもしれないけれど、とにかく狙って、タイミングさえ合えば100発100中のような連中が通常のプロの銃の使い手らしい。だから護身のノウハウを100%以上身に着けて(臨機応変可能な推論の力も瞬時に発揮する鍛錬を経た連中っぽい)、時と場合によってはしっかり包囲網を準備した上で、果敢な接近を図る。ここらは今、海外ドラマを放送しているBSのNCIS:LAとかNHKのルーサー刑事から即伝わってくる、ようですよ。

だから素人の寄せ集まり相手の戦闘なんてのは、ゲリラというか爆死覚悟の攻撃とかの恐怖以外にも、大量殺戮を訓練済のついこの間までは普通の生活に慣れていた心の持ち主たちが、急変してやってのけて、心の傷を重大な傷を負ってしまうことにもつながる、ってことも察しが付くってものの、ようです。狙撃手は更にオリンピック選手を上回る精度でもって有効射程のギリギリを使って”仕事”してしまう。もう、わけがわからないところから殺傷能力のある弾が飛んでくる。でもここらも一応しっかり心とか頭も鍛錬された人物に育っただれかたちが担っているわけで、でたらめに走るわけではない。

つまり、USならば3億人(今現在の正確な数ではないけれど)人口として、1000人に一人くらい、ということは大きい中学校に一人か二人くらい出てきてもおかしくない頭脳明晰だし体力も人並み以上というたよりにしたくなるタイプが3億を1000で割れば大雑把には居ておかしくない人数が出るわけで、すると30万人くらいはUSには居る。その中から更に攻撃部門で鍛えただれかたちが銃の使い手として活躍していると予想できる。

1000人に一人くらいだと普段の生活の中で、いつ出くわしているのかおそらくわからない。学校生活、やつはすごい、とか評判だったりすれば、覚えられている程度のはず。

早々リクルートされて、その後は、ある意味隠密化してしまうから、だれもがそんなやついたっけ程度の影になりうる。

だけど、そういう公務系がロボットの代わりをこれまではしてきている。危険と隣り合わせのかなり過酷な公務ということになる。

そして彼らは、彼ら”少数”に限らずプロフェッショナルな仕事質を身に着けて攻撃仕事をしてきた人々はとりわけ大国下、しかたなしに担わざるを得なかった若者たちの心や体は映画『スナイパー』以外の多くが示唆するように傷ついた。

だからロボットだ、という話がきっとヒトならではの欲動として機能しやすいはずなのだけど、どうなんだろうね。そこら・・・・。

とにかくそうやって眠れなくなるんだろうね・・、って言ってたよ、某探偵。 発明の為、心や体の傷の為・・・。

そうは言っても、昨今、眠れない人々、魚嫌いな人々が生活習慣病に陥りやすい傾向、マクロで振り返ってみると、だからここらは巨大なデータを駆使して、そうでもないよ、というデータも出てきそうだし、より間違いのない強固な答えとしてデータが出てくる可能性もないわけではない。疲れた時には思い切って寝て、気持ちてきに満足感を体験できるに越したことはない。それが習慣化するってことはありそうもないから、この時代。それと魚食。魚にも汚染のことや資源量の問題がついて回るから動物肉の陸地版ばかりを問題にしても全体的な解決にはつながらないとは思えるけど、それでも、将来、健康長寿でいられるに越したことはない、同じ長寿なら自分の事は自分でやってのける自由を確保したい志向の持ち主諸氏なら尚更、魚肉食はそれなりに有効そうに思えるって、だれかが言ってたよ、介護の現場から見えてくることの一つ、らしい、よ。老人の晩年においても個々性から接近してみたい志向を伺わせる医師のお一人が、ある病院での体験を放送大学かなにかで語ってたそうだ。最後は水だけを飲むような生活だったらしいけれど、本当に医師からして動けない状態になったのは死没の一か月前くらいとのことだ。ほとんど食べない状態から食べないけど水だけは摂る状態へ変化して一か月間はどうしても自分ではどうにかできなくなった。他人の世話がどうしても必要になった。その前の年月は、一か月前の入り口の直前まで他人の世話をやくくらい元気だったそうだ。ヒトの学が更に精緻になった時には、更に、その期間に必須の要素を取り込ませて水+なんとかの形で、数日前までお元気!なんていう事態も意外に早く基層じゃない、の?ってもったいぶってたよ。ここらはあなたに似てるんじゃない、もったいぶることば使い。くくっ。

 

君:キャラクター作り、ごっちゃになってない、かしら?

私:皮肉?いいけど・・・。

君:こだわらない、の、ね。

私:・・・。

 

普段から、寝る習慣、個々の体にとって満足に近い眠りが取れれば快便間違いなしだから、それだけでも自立生活の基礎条件のいくつかを充たしてしまうね。そして養分の問題。少食だと貧しい時代の寿命というか平均余命の意味じゃなくて老人の死亡年齢ということでは80代が目立つようなころになるっていう経験知が一応押さえられる。それなりに豊かに食生活できていると、100歳くらいは生きてしまう。上手になれば、更に、という想像が働かせやすい時代にもなっている。100歳まで生きてどうするの?っていう心配は確かに今時の長寿されている方々にとっては切実な話に近いと想像できる、っていってたよ。とにかく体じゅうに不具合を持って日々をやりくりする長寿の体験はかなり大変らしいんだ。老人諸氏の中でも率直な方々は片方で心の中では苦しむよりは楽しくいきたいと思っているけれど、日々の大変さは死んでしまった後を想像して、そうなれば感じることはないから、という意味から、生きていてもねぇ・・と愚痴るらしい。どういう個々にとっての生き方をしてきたとしても、ヒトとしての老年の進み方は極端には違わない。だれもが似た境遇になるけれど、その時に他人の世話になる場合に限っては、その他人がどう関わってくれるかに依る変化要素・条件というのがかなり響いてくる。施設に入って生活、っていう場合、特にそうだ、と某探偵は強調してました、ね。自分がそうだから、ってことは当然あったと思うね。動作ももたもたしてくるかもしれないけれど、習慣になっている動作は意識して間違える、という機会を通過しないで済むから、意外にそういう動作を沢山身に着けていると老後助かりそうだ、とも言ってたし。探偵稼業して稼げていれば、年金以外のお小遣いもそれなりに普通に使えるけど、ろくに探偵稼業もしないでフラフラというのか、ドラマを見てばかりのような生活では稼ぎ無しだから、飲食の方もあてがいぶち任せになって、これまでの生活とは違ってしまって、心身にはいい効果とはならないんじゃないか、なんてね。だから稼げば、っていつも励ましてるだけど、相変わらずだね、某探偵。

それから某探偵、明確な意図のもとに、って強調してて、彼なりに真面目ぶってたけどさ、ネット調べの一つにポルノ映画のランキングなんてのを参照してたな。

20に満たないランクの中にはソフトな方で有名なエマニュエル夫人とかニコールキッドマン氏出演で有名なアイズワイドシャットや毛皮のエロス、それに監督が超有名な(ラストエンペラーの監督ベルトルッチ氏の事だね)ザ・ドリーマーズとかね。その中に、あんたがよく持ち出すアン・ハサウェイ氏の出てる作品もあってさタイトルは裸の天使で2005年の作品らしいよ。私なんかは交わる場面も相当量出てくるしバイアグラの宣伝のあるしなんだけどなぜか感動してしまう作品、ラブ&ドラッグを見てるからね。あんたもきっと見てるだろ。あんたら?かな。

 

君:私の事?観たか見てないか・・いいんじゃない、それに応えなくたって。

私:もちろん、だよ。妙に馴れ馴れしいな、スポークスマン、探偵氏の。

君:そうよ、そうよ・・・口直しに・・

私:ぼくの真似?古い言い回し。

君:それよりも、よ。口直しに、お茶行きましょ!私が裸の話、聞かせてあげるわよ。

私:うっそぉー!?

君:冗談に、決まってるでしょ!!冗談でも本気にしないで、って、本気で怒ってるわけじゃないから・・。さ、出かけましょう、よ。

私:そね、早く、出ちゃいましょ。

君:また台風だ、っていうから、静かな今のうちに、ね。

私:そうだったの。知らなかった。この間18号だったから、じゃ19号?

君:そうよ。離れてるけど、また近くを通るそうよ。

私:この曇ったり晴れたりは貴重、ってことね。

君:そうよ、さ、行きましょ!

私:喜んで。