連載は続く~SF掌編『免疫から事態を”腑分け”してみる探偵氏』編


どうやら免疫の状態とより濃く関わる軽重のようだ。
マクロファージのコミュニケーションがそこに具体像を提供してそうだ。
それとナチュラルキラー細胞などを含めた感染初期の状態。
高熱になるタイプの抗原抗体反応が激化した状態がその次のステージ。
おそらく無症状・軽症タイプで済む膨大な人々についてはマクロファージのコミュニケーションの一方、たとえばミトコンドリアが食われた説を採用するなら、それと同様に新型コロナウイルスが幾粒かやってきて、体のマクロファージとのコミュニケーションの中で、とりあえず食われるコミュニケーションが成り立って、食って抗原情報を発信するコミュニケーション段もその幾粒量において為される。だから抗原情報に基づく抗体情報も生じる。無症状・軽症者における抗体獲得。
けれども、とんでもな増殖の過程が成立していないので、発熱もなければ、病状悪化ということにもなっていない。

ここから

① 現状において感染初期のウイルス量や身体のマクロファージ、ナチュラルキラー細胞の量などを参照できるならばその後の展開の予測を提供しうるはずだ、と推理できる。

多少なりとも発熱するくらいの体調(感染初期対応の免疫系の非力)の場合、その後の展開については先のデータを踏まえつつ、一気の新型コロナウイルスの増殖(短時間での倍々量産~驚くほどの量に短時間で成ることを是非試算してみてください[2・4・8・16・32・64・128・256・512・1024・2048・4096・8192・16384・32768・65536・131072・262144・524288・1048576(ウイルス一個について20回目の分裂で既に百万台!)・・・・・・])
①と関わる初期対応免疫要素群はある程度常駐量組に近い。
そこで膨大量へ抗原抗体反応系で応じる。

ところが、初期対応群に免疫状態の悪さとしての質量しかない身体にとっては、新型であるコロナウイルスには既に不都合を生じている。

更に、感染したばかりの新型コロナウイルスが倍々で増えていく。
その場合のマクロファージ情報に基づく抗体増量過程が不備である身体は、もう新型コロナウイルスのやりたい放題、それが短時間で生じることになる。

②免疫の状態が悪いだれかにとっては、新型コロナウイルスはとてつもない悪影響となる。
急激な症状悪化という見た目をも呈させるはずだ。

ということでここでの結論。

Ⅰ 新型という性質上の対応の困難。
これはだれもが罹りやすく、そして軽症であるからと感染させられる状態で出歩かれれば、免疫状態の悪い人々にとっては致命傷を与えられかねない。そういう危険要素。
→ここから現状の対応は一応正当化されると推測できる。

Ⅱ マクロファージやNK細胞について測量できるなら、それでその体の状態を把握できそうだ。
→新型であっても通常の初期免疫で十分に対応できることがわかっている。(一応素人仮説)
免疫系が弱っている(初期対応群に既に非力が見出させるか、抗原抗体反応の所で非力が生じやすいかで、観測の要素は異なる)

Ⅲ 初期対応で済む免疫の状態の人々と発熱してしまう人々での区分により、待機状態を選択できるかもしれない(膨大な感染者数となった時の現実的対応力保持のため)
初期対応できなかった人々には既に急変可能性を持つ人々としての対応が要る。
つまり医師が直ぐに対応できるようなところでの待機が要る。

Ⅳ 大変なことだけど、免疫の弱い諸氏のためには、免疫が”抜群に丈夫な”膨大な人々も新型ウイルスゆえに慎重で計画的な動きが求められてしまう。安全な膨大な人々がいるにも関わらず、そういうことが必須となる。
でも抗体の持ちやすさ、その再感染しない度合の検証のもと、日常を持続させるための協業の復活は、しっかり計画的に可能となる。(グローバルの使い分けにも世界が成れる必要あり。新型ウイルス蔓延を防ぐうえで、だれもの通行自由は極度に制限されるし、計画的移動のみ可能となる。例外はありえない)
距離をしっかり取る慣れでちょっとした油断とか慣れ合いとかが介在しない身体的な習慣が身に付くようならば、多くの分野で感染も進行している段階で、ある程度の計画的活発化も可能になる。

とにかく免疫系の弱体な人々を医療的に明示できる状態で、その人々をどう感染から防げるか、アイデアと整理をその新型の性質を整理しつつそれに応じた策で答える。
免疫系を弱体化させる日常行動についても整理できていて、それをその場合は特に避ける。
過密な仕事を個々には割り当てない。医療現場こそ、そういうシフトを完璧にこなせるよう国(民)の裏付けで協力する。


君:探偵さん、相当お暇?でも、すごいわ、推理。
私:そぉ思うね。ぼくも。
探偵:そぉ?そうかな・・。それほどでも・・。
君:個人的な感想だから・・・。だれもがそう受け取るかどうか、わからないわ、よ。
探偵:・・でも・・・、キミが言うんだから、アリガタイ、けど、ね。あんた、どうなの?
私:関心してるとこ、だ、よ。
探偵:だ、よ・・・?その程度。
私:おねだり・・・して・・る・・?
探偵:嫌なやつだ、な、えっ?おねだり?!とは何だい。
君:ね、探偵さん、年下のダメ男、だと思えば・・・。
私:ダメ男!この私、の、こと、が・・・。キミが、そう言ってる、わけ。
君:思えば・・・でしょ。思えば、・・よ!
探偵:二人とも、落ちついて、落ちついて。良い頃合いだから、お茶にしようよ。
私:・・・・・。
君:あら、探偵さん、気が利くの、ね。私、そうしたいわ、よ。ついでに、探偵さんが、たまにはおごってくれたりして・・・。
探偵:最近仕事ないし・・・。
私:最近?だけじゃないでしょお。施設にこもってばかり・・・。今だけ、じゃない。
探偵:あんたね、ちょっと煩いよ。・・・それにそんなこといちいち言い出すなんて、あんた、ちょっとイライラしてない?
君:そぉお、よ。なにかオカシイわ、よ、最近、あなた。
私:そぉ?そぉ、か、な・・。
君:って、そこで深刻な方に傾く?もぉ、しょうもない。
探偵:そうだよ、そうだよ、ちっぽけなことにこだわってないで、さ、お茶しにいこうぜ!
私:行こうぜ?探偵さん、やけに元気ぶってない?
探偵:ったく・・、ぶってないとかなんとか、キミ、ボクらだけで行っちゃおうよ。
君:そね、そうしましょうか。でもやっぱり、あなたを一人で置いていくわけにはいかない、わ、よ。行きましょう、よ。
私:うん・・・。
探偵:そういうダメなところも含めて、ぼかぁ、あんたを嫌いじゃない、けどぉ・・。
君:私だって、好きよ、あなたのこと。
私:えっ?今、なんて・・・。・・・・きょうのキミは・・・、なんて・・・。
君・探偵:なんて・・・その先・・・・???