連載は続く~ SF 掌編『十数万年先からの便りを真似る』編


 結果、尊重しあえてそう、な相互的あり方が次善のように持ち出せそうだ。
 そのためには技能的蓄積を過程として持てることが欠かせそうにない。
 なんて乱暴な・・とわずか10年選手の介護素人老人が、その初期の頃(半分の半分の時期の前期頃)、諸先輩に感じて、ところが、その諸先輩達から、ちょっとぉ!と制せられることが起こる。
 えっ?!とこちらは瞬間思う。
 でも指摘されてみると、なるほど、だったりした。
 諸先輩諸氏の多くは、たまたま、か、列島の介護施設の特徴なのか、介護保険出発時点からの経験を持つ若者達は、それなりの初期の教育を経ていたのだった。
 当方の2ヶ月ほどの講習よりも一歩現場的な多くを身につけている感じだった。
 教育のみの過程とその先での連続的な現場での教育が可能だったと想像される。
 その技量の持ち主であり、その後の経験をお持ちになるにもかかわらず、素人の新規参入者からすれば乱暴に受け止めうるような事態、そこが、列島介護をとりまく環境的制約ゆえ、と受け止められそうだが、そこでどうして持てる技量を発揮しつくして更にを目指そうとしてくれていないのか・・・そこらが、肝心のところと、今なら、押さえて置けるな、と個人的には受け止めている。
 その当方のどが付く素人性発揮の具体的なところはというと、一応、生活の様々に慣れた人々の中での所作というまったく考えなしでのちょっとした動作が原因だった。
 さっと素早く振り返る、他、似たような動作をついしてしまう。入居の諸氏に諸事情あれど大人たちが構成しているという思い込みだ。
 ちょっとばかり地域社会育ちのそれなりに年齢を重ねた諸氏なら気づける辺りにふれる。
 "ガキ"どもは意外な瞬間移動をする。
 わいわいがやがやしている中で、面倒を見る役の年長者(おにいさんかおじさんかに当たる)に少々今進行中の遊び、飽きてきて、他に面白いアイデアない?ってな感じで、そこから忍者のようにすっと、近くに来ていたりする。だから四肢を少しでも振り回す感じの動作は避けることをごく初期の頃から気づいて制御するようになっている。
 そういうことは身につく類だから、条件に気づければ、その態勢にいつのまにかなれる。
 介護施設ではそういう直感は素人老人にはできなかった。
 子供だから、とかではなく、子供の素早さとか思考転換の早さが、そういうことをさせるし、対応しないと、肘(ひじ)とか手のひらで、たたくようなことをしてしまう。ただ素早い反応が、直撃を避けさせてしまう可能性もありうる。
 老人は、なぜかひょっこり近づいて、だけど、素早く避けることはしない。
 だから素早く介護職の側が動くことは危険を伴わせる。そこを、先輩諸氏は指摘してくれた。
 なにごともそうなのだ。介護施設に限らず、お年寄りがとりまくような場ではそこらが肝心だ。
 だから普段、会話好きな諸先輩たちは素早くの動作は抑制されている。だけど素早く介護業務をやってのけてお互いの自慢にしてしまう。だからどうしても、入居者でもそれ正確に文句を指摘できない老人諸氏にとっては、散々な経験となってしまう。
 一貫させる方で熟練を重ねていれば、今なら相当なベテラン諸氏として各現場で重宝されていることだろう。ただ、その業務こなしの方で後輩たちをてなづけてしまうから、先輩諸氏の初期建研のような出発機会を得られず、そこでの後輩の若者達は素直ゆえに、それなりに努力が必要になる。
 初期の技能、知見を伝えきることを怠る現場は、ただ混乱だけを残しがちにしてしまう。
 介護により多くが頼るようになっている時勢だから、そこらをきちっとこなせる条件作りが欠かせない。様々に関係者が関わりうる。
 身のこなし方をいかに習得しているか次第でも、結果尊重し合えている事態が得られるか得られないか程度と濃く関わってしまうあたり、気づかれただろうか。


 話はがらっと変わって、今流行りの地球気象変化の話題。
 一応素人SFのりで受け止めていただけるとありがたい。
 氷が多量に溶けて、その結果、海流が・・の辺りは前提になる。
 表現は各氏の好みで色々に出てしまうが、とにかく今時は気温変化が極端な趨勢を生まない間氷期だ。
 間氷期であっても、江戸期に生じた程度の寒冷化とか寒暖の顕著な差は生じてきた。
 しかし、南極の氷他の気温変化を探れる資料・データから、そんなもんじゃない大変化趨勢、それも、その趨勢内での短期の寒暖差の生じ方も並じゃないような氷期の長い年月、という期間を想起できて、それとは対照的に平穏なことは、押さえ易い。平穏なんだけど、気象の内にふくむ差の解消現象はとんでもない気象現象を生むな、くらいのことを今時の人々も充分に経験中だ。
 温暖化させないように、とすることは、趨勢に逆らうことだ、という観点を素人老人は、ここで持ち出す。
 かつて、膨大に氷を溶かして、海水面が今以上に上昇した頃には、程遠いのが、現状だ。
 それでも、氷河期のサイクルを回すには、もう少し頑張ってもらって(その相手を指名はできないが)氷を溶かしてもらって、大西洋の深層海流に変化が生じないといけない。
 だから趨勢に素直ならもう少し温暖化傾向を歓迎してやらないと・・・のはずなんだが、どうも、氷河期突入が嫌なのか、暑かったり水不足になったりが嫌なのか、有機農業は重要な要素のはずだけど、炭素は避けよう、の気勢が盛り上がろうとしている。
 後追い的に増加してきた二酸化炭素を制御してみせることがどれほどの意味合いと脈絡を構成するのかは、サイエンスに問いかける類の話なのか、"井戸端"噺の一種なのかそこらは、不明確だ。
 実際に、功を奏して温暖化が先延ばし状態になってしまう。するとどうなるか。
 遠く遠く、はるか遠くの未来のだれかたちにしてみれば、こんな感じの会話が出てきそうだ。
 氷期は膨大人口にとってはとても辛(つら)い。
 未来の人々はその証拠とともに、冷静に氷河期が生きる場のホモサピエンスについて論じ合っている。
 かつての人々は膨大な人口を構成していたみたいだ。そして莫大な数の人々を死に至らしめた。
 ただ、さすがホモサピエンスと言っておきたいけれど、しっかり埋葬している。その数が膨大過ぎて、一の位(くらい)まで正確な数は出せないでいる。
 各地に広大な墓場が整って出現している。個々の墓として埋葬されている。
 氷河の下になって、痕跡程度のところもあれば、何かしらの現象で流されて、その行き着いた先で発見されたような場合もある。
 氷期が深化していく過程で生き物の勘というか、制約を感じ取って子作りを制御して、ということが可能になる長年月を経験できないほどの急激な寒冷化にさらされたのだろうか。
 そう当初想像されたのだが、今時同様に、未来の人々も氷ほかから気温変化を探り当て、今までにない間氷期の長い時期をデータから見て取り、その後、急に寒冷期に入って、急激な氷期を経験してしまった可能性が見えてきたのだった。
 なぜ、間氷期がそこまで長引いたのか、それはなぞのまま残った。未来の人々にとっては、今時の人々にはわかりすぎるほどのことさえ、まったく謎でしかなかった。

 

  川柳もどき

   諸エミュレータとともにふーらふら
   そして、今時の条件なら、linux 環境を持ち込んでしまえば、素人でもそこそこの場を持てそう。
   GUIだって、CUIだって、ちょこっと切替自在。
   Gnuのサイトも未だに活発そうだし。
   そして今時の趨勢のなにがしの端っこくらいを擬似的に試せそうかも・・は
   素人老人ににはちょっと無理そうだけど
   検索に使うことば使いのところで主語述語形容詞混じった文章が使えるなら便利
   その回等の方は、むしろ今のような羅列で自分で探すほうが、適切。
   AI翻訳は重宝で、ちょっと昔とは比べ物にならない・・・と思いたいけれど
   人々が通用させている文章程度にする修正作業がバカにならないことに気づき・・・
   専門家が、テレビの経済ニュースでコメントしていたくらいだから、雇用の心配は無用の証拠中の証拠になることにも気づく。
   人がフォローしてこそのAIの成果といった辺り。そのため、膨大な雇用を生む。
   AIが"粗く(ほとんどが凄くて、だけど微妙にばらばらにどうして?!っぽいのが紛れ込むから連結も実は工夫が要ることになる)"訳してかつて経験したこともないような膨大量に向けて、人々が雇われて修正して巷で読まれる。読まれればそれなりの成果やを生じる。
   昔の著者がわかりにくい古代文献の数々を、著者が明確な文献を何度も読ませて応用の複製をこなさせることで、この著者ならこういう書きっぷりになる、ということの先での著者特定のツールにできるかも。
   同じ手法で、時代とか、なんらか特定したいことに使えそう、と素人老人ゆえ、空想自由自在