連載は続く~SF掌編『本日もかなり強い風が吹いていた』編


俗っぽく言うと、こいつ生意気な!と怒られかねない言葉使いをα群では用いられている。
日出るとかの類に似た、帝国の側と競うような呼称を用いている。
だから、と専門家筋の発想では、中国人向けに書かれているわけではない、と判断されているようだ。
素人ゆえ、そこらを汲み取ることなくSFのりでもう少し想像したくなってもいる。
文字使いということではかなり優劣意識を持ったタイプが多少不利な立場で列島に来ていると仮定できる場合、文字の読解力とかを生活の中で確かめておいて、イジメ意図とかを含ませ、使っている、とも取れないか。列島内では、あなたたちのボスはこれくらいの表現が必用な立場だよ、とかおもねっておいて、納得させつつ、外交上、正史の引用として使えるのは、もちろん、中国語で読める部分になるのだから、そこを読ませて、当然読み手は怒る。それを期待している。してやったり!となる。その後の待遇については、覚悟の上で。
井上、森論争というのもあったらしい。井上氏がけし掛けて、森氏がいかに凄い成果を上げているかを他の専門家にしっかり語らせる役をこなしている。
ヒント的にちょこっと要所を褒めておくことを忘れずに、だけどそれ以後はもうけちょんけちょんなことばを配する。だから当然、だれにも凄い仕事だとわかっているので、怒りに似た状態を誘って、しっかりしっかり森氏の仕事の凄さを紹介するように仕向けている。
策略系発想。
ただ、白村江以後の占領という事態を決して認めようとしないみたいだ。
だからわかりにくい記述に陥ってしまう。(日本書紀は占領史を経て後の事業だ。そして近い時期でのいかにもな都設計の”藤原”京の出現。中央からの応援あっての持ちあげ方とか色々想像を逞しくできる。もっとドラマ部門が頑張って"SF"仕立てで沢山出してもらいたいものだ)
お互い、肝心なことを認めない勢力として同じなのに、聖徳太子がいるいないで論争するようなことになってしまう。(以後の資料を元に、しかも独自の解釈・前提に立つところからの記述になるから)
九州王朝を認める派は、聖徳太子と混同しているだれかがいるでしょ、という話になっている。
そして素人的に、もし二人いるのに、一方がそれを一人と認定してしまうなら、こまったその先を予想できる。
メインストリームの記述と思えている文献の人物を認める場合、と認めないけれど、そのだれかをいちいち探り当てることをしない場合。
すると聖徳太子はいた、となったり、いない、で済ませたりの話に流れてしまう。
九州王朝派は二人いる。メインストリームの歴史記述の一人もいたはずだし、九州王朝にこそ、その名だたる人物がいたとする。混同しないでくれ、という期待がある。
ハイウェイのこととか、ヒント盛りだくさんになっていると思うけれど、ある重要な期間について、素直に事態を整理する段とはなりえていない。
ここらは放送大学でのその時期についての講義でも、占領をまぬかれたような話にしていた。だからちょっと重症のままで、議論の為の前提をしっかり用意してやる必要を指摘できる。
それでも、地名の同一分布とか不思議に素直に応じている研究者が出ていることは既に紹介済み。
どういう接近の経路を取るのかどうか。
中央公論新社 2011年刊の森氏の文献以後の成果をなんとネットで発信してくれている。
”『日本書紀』区分論”(和光市理化学研究所にて講演したもの '17.08.24)
ちなみにしっかり森氏の論をフォローされていたのは石井公成氏。
素人はもう少しSF的に接近を試みたい。
ただし、先のように当時の中国向けにストレートにその用語を使った文献を読ませたらかえって反感をもたれるぞ、という専門家の指摘はしっかり頭に入れておいてほしい。
そこを SF 発想はすり抜けて、別の脈絡を様々に持ち込んでみたいな、と思えてしまうわけです。


これも先のことの注釈じみてしまうけれど、たとえばの話、ずっと思い続けてきたんだろ、だったら応援してやるから、とかなんとかで、相手やその周辺に、やつはずっと思い続けてきたんだ、答えてやれよ、とかしつこく付きまとうとか、空気で取り囲むとかされたりして、普通、迷惑と思うと年寄りは見る。
それは今ならストーカーに(思い続けるだれかを)無理やりさせてしまう仕業(しわざ)だ。
だから年寄りということではなく、そういうことは決してさせない。
だれもがお互い性(ここではお互い様と言わず、性質の方に寄せて)の中で、微妙、繊細な気持ちを大切にし合っている。そういう世界だから。また近代はそういう方向を選び、試行錯誤している最中。難しいけれど、当方流にはそこへいつも漸近線を張り巡らすような働き掛けが個々の場において試されている、と見ている。
そうは言ってもの辺りについては、とりわけ女性諸氏の自律の実質とは、を時期的な機運としては持てているかどうかがいつも問われている、とこれも見ている。
その前に、煩い奴ら動機でのもみ合いの様々現象・引力を抜きにはできそうにないので、そこらを押さえておきたい。
そこではメス性、オス性がしゃしゃり出てきがちだ。
そうとうな引力圏を構成しやすい。その際、仮説だけど、メス性は巣を生み育てる巣をできれば用意してもらい、しかも誘い入れてもらうという一連の流れをオス性が成すように誘う方で、機能しやすそうだ。一方でオス性は動物のありがちな姿に似た単調な方向性でメス性に働き掛けたがっている。その際に、メス性がそういう求めなら、それに応じることが近道と判断しやすくなる。で、オス性が応じることでメス性を極端には騙せると勝手に思えている。メス性も、上手く乗せることに成功したかもなどこちらも極端には騙せたかなと悦に入(い)っている。とりあえず、オス性は、その為とはいえ、メス性に相当譲った格好で色々手を尽くすことになって騙された格好には違いない。
とりあえず、観念系の様々な意識的展開性を端折った収束系のノリで、一見メス性がオス性を騙し通せた一時を経て、だけど実は道具立てが揃えばメス性は騙されているかもしれないということに向かわないから、オス性が目的を果たせば、それで他の相手探し(たとえば鮭のように)となっても、メス性は、騙されてたのか、気付くのに遅れてしまうわけだ。ありがちな事態の中身はそういった性質のからくりとして素人的SF的には描ける。
そういうメス性、オス性の落とし穴で苦労するよりはもう少し観念系で自律し合って、付き合いの試行錯誤に走った方が、ヒトっぽいかも、も素人SF流だ。
稼ぎが大事な時代相だ。がっぽりかどうかはともかく、自前の生活が可能な最低限の社交性も含めた稼ぎが要る。先のようにメス性、オス性が先行して、子供を母親が育てるとかの理屈を通して生活苦も抱き合わせ、となるような境遇も生じやすい。できれば、これからの時代はその前に観念系を育てたい。でも過渡期だ。だから、色々な境遇の女性諸氏がいらっしゃる。
でも自律力を持てることは、オス性の制御にもなるし、男とか、そういう関係性に対しても、忖度の度合が全然違ってくる。男たちも、いつまでも支配的な発想をちらっと入り込ませるような男女の関係めいたのは、不要にできる。
女たちが自律的な実質をいつものことにできるようになれば、そう騒々しいことも起こりにくくなる。だって、自分で稼いで晩年までなんとか楽しくしていけると算段できるようになっているのだから。
市民社会は公務員を育て、しかもしっかり仕事(法の下の公務員ゆえ法をかさに縛りを利かせる発想に傾かないような公務員倫理をしっかり機能させられるかも一方では問われるけれど)に励んでもらえている状態を保てれば、性別関係なく、女だ男だが、それほど意識されることなく、そこそこの付き合い程度で、自分の生活位はなんとかしていけるように仕組みを試行錯誤している。
だから手っ取り早く、女男間の賃金格差の実質的に生じやすい条件はしらみつぶしが要る。
今時はそこらは既に試行錯誤されていて女男共に産休とか育児休とか取らせる仕組みを試行錯誤し始めている。性別役割分担の整理し直しには気づいて色々工夫しようとしている。
そういうことを詰めていけば、給料に差をつける条件もつぶしていけるはずなので、追々、格差をつける必然発想が不要になってしまう。
無理が少ないと見た時に政治判断を働かせて先取りするという手もありうる。
そういう稼ぎに関わる大局いじりを経れば個々の現場でも今時は追従してくるので、短期間で一応の状態を生める。
そういう稼ぎ上、将来不安をある程度しないで済ませられる自律した両性の環境が一応でいいのだけど成れば、関係性の持ち方もかなり変化させうる。
多分、そういう試行錯誤を経た土地柄では、世の中から、ストーカーっぽいノリは消え失せる。固執とかが不要なくらい、生活の自律にある程度の自信を持てている両性たちが”それぞれとして”それなりに楽しくやっているはずだから。
その先のSF像へは、情報統制に傾きやすい土地柄経験からと、USでの市場にゆだねることの失敗経験をそれぞれ詳細に検証して、どういう仕事はどう担えるようにしておくことが無理なく必用を満たし合えるかとかを指標に、具体化できそうだ。


ところで、ドローンの件。
先日テレビにて、ドローンだと燃費が悪くて、遠くまで飛ばせない、だった。
つばさの浮力を使って燃費を節約できるタイプこそが空中を飛ぶには適している。
でも、一定以上の早さを確保しないと浮力を得られないタイプとか、ゆっくりならかなり良い燃費を稼げるとか、なかなかこれぞというモデルを見出せない。
かつてのイギリスとかの垂直離着陸機も活躍している。
でも、凄い騒音だし、でかい。
で列島でも意欲的な若者はそういうつばさタイプのドローンを研究中とのことだった。
小型ドローンの本場おとなり中国で、ひょっとしたら凄いのが研究されているかもしれないけれど、とりあえず、今のところ、空中交通路・交通システムの問題も含め、試行中と押さえておけそうだ。