連載は続く~SF掌編『関心を持って挑む』編


 フランスでは硬球を一回り小さくしたくらいの大きさの雹(ヒョウ)を降らせる嵐のひと流れがあったとニュースにしていた。また直ぐ次が襲来するらしい。
 そのニュース表現は大いに参考に(素人老人観点からは)なったので、少し先でふれたい。
 USは戦争を(なぜナチ残党勢力封じ込めの表ざた表現を採用せずに)けしかけたのか、素人老人にはチンプンカンプンなのだけど、ただそうしてしまった後は、中々出す手を制限してくることくらいの想像はできる。
 戦争が原因の物価急上昇の要素を半分以上は持ってそうな今どきのあり様だから、さっさと戦争を終了させる大国らしい判断も働かせられたはずを出来ないでいる。
 だから財政出動分の効果をそのうち(政策的巧み策から)回修してめでたしめでたし作戦でおさまらなくしてしまった状況をなんとかするために、FRBの意思の方向を多分左右するような働きかけを猛烈に行ってそうだ。それが大国の手法ゆえ世界の食料事情にすら影響して(エネルギー事情というか)、大変な混乱を招いているのが実情だ。
 情勢を読めないのか、政治家としての鍛え方(場数踏み)が足りないまま大統領職についてしまったからなのか芸人出身という特技がありながら、まずい事態を先延ばしにし続けている始末も一方に息づかせている。かつて百済の首脳は、体を張って、下って大局を落ち着かせることをやってのけたのとはえらい違いだ。下々は、終局を避けるトップの判断ゆえ戦争状態を引き受けざるを得なくしている。
 素人考えに過ぎないけれど、やり方への批判はもうとっくに指摘している素人なので、ここはまた別のことを指摘するなら、世界はやはりナチ系を支えた人脈のこんがらかりは(大変な人的被害を得てとことん調べつくしているに違いない)ロシア首脳部の指摘を待つまでもなく怪しいことだらけだけど、やったことはとにかく酷い。一定の区画におおぜいを収容して、自由を制限すること自体が極端な酷い行いであることは、今日の知見を用いなくても明白だ。だから似たようなことを戦時下ということであってもやってしまったUSはそこらは口をつぐむことはしないけれど、一方の意見、その一方の意見のような世論工作は忘れずにこなす事象になってそうだ。
 そういうナチ系のおこないをひきづる極くいじめ系(実際にロシア系の人々を政治的にいたぶっていたと列島系ネット発信は紹介している)の集団が或る程度政治的に認知されて放置されていた土地柄が問題になるのは恐らく通常の流れのはずだ。手のつけようのない事態は避けるのがヒトの知恵だ。(どういった勢力が加担してふくらませるか過去の知見からしてもわかったものではないからだ。現にその土地柄のナチ系人脈に現US政治脈が力添えしたらしいことくらいまでは、人の付き合い上の動きを追って、列島の地道な発信が押さえて、紹介し続けている。なぜ大国USがそこまでのことをしてしまったのかは素人には謎だけど)
 欧米脈は実質それを許さないはずだ。どうやって?ここが素人にはまったくわかりにくいところだ。
 ロシアには現代史の脈絡上、口実は十分にありうる。
 だけど、ロシアだけにおさまらないヨーロッパにとっての困りごとだったはずだ。
 その芽をなぜか大国USが準備してしまった。その尻ぬぐいのようなことが今回の事態だ。
 ということで趨勢は決している。ナチ封じは決まりのはずだ。
 ところがUSが事情からして、引くための口実を見出しにくい。
 けれども世界経済がたった一つの事象なのに大混乱を招いている。
 株取引系はなんでもかく乱要因がもともと大好きなのだから、今はとく、ニコニコの数乗状態じゃなかろうか。でも株屋頭で閉じない知見も多く含む分野だから、恐らく、その後の事態くらいまでは心配できているはずだ。
 経済活動をぐっと引かせて、回復の長期間を要するようなことなく、騒いで株価が動いて、だけど、経済の基盤は次のステップ・準備のために盤石なままにして、さっさと戦争なんてやめてしまえ、と内心では思ってそうだ。ただ大国USは、危ないことをした一人が大統領職を務めている最中だったりする。
 ならば、現当事者で、降参!と言える立場の芸人的巧み技を発揮してくれれば、事態は急展開可能と、きっと株系は思惑している。でも、政治家経験不足なのか、ぐずぐずと長引かせている。株系の中には、わざと混乱の上下動を楽しんで、蓄財を目論んでいるその先には無関心層もいるはずだから、その連中から多少なにかいただいている可能性もなきにしもあらずだ。もう少し伸ばせとかささやかれてしまうタイプだ。
 事態のあらすじは素人からはこんな感じに伺える。
 解決できるには事情通諸氏ほか、関わりうる枢要な人々の活躍しかない。素人はじっと見守る。

 ところで、フランスF2の放送。
 自然のスペクタクルには違いなかったけれど、要点の引用が巧みな映像のため、検証にも使えれば、事態のリアルの一端の説明にもなってと、何がフランスのある時点で起こったのかが実に手際よく伝わる編集になっていたのだ。
 素人観点からは流石啓蒙家の百科のお国柄だと勝手に判断してしまった次第。
 百科事典は、列島系でいえば荒俣氏のようなタイプたちが関心を持てるような百科も当然ありうるので、その可能性は単調ではないことを付け足しておきたい。
 フランスを主に、ヨーロッパ域の天気図のようなアニメが紹介される。
 気団かなにかの流れが南西から北東へとヨーロッパ域を通過していく。それに沿って、とニュースの読み手は続ける。雹が降って、けたたましい音。
 女房はそこに寝てなくてよかったけれど、とご老人、屋根が木枠の張りぼて状態で、その壊れたくずがベッドの上を覆っている映像。
 そしてどうしてそこまで、と視聴者は疑問を持つ。列島でも、雹の被害の程度くらいは想像がつきやすい。
 と、なんと、雹の大きさは硬球大。ちょっとそれより小さい(ここらはダルビッシュ選手や大谷選手のMLBを毎日くらい見られる列島環境において通じやすいと思える)。
 そして、次の映像が度肝を抜く。
 流れが映る。激しい。
 水流の泡か?否!ゴロゴロした雹の流れだ。
 そして、天気図。これでおしまいではない。被害で大変なのに、似た流れ待っているので注意をニュース進行役は促す。

 どういう編集で短時間の伝達を可能にできるか。そこらはマスメディアのプロフェッショナルの諸氏にとっては腕の見せ所と思えるが、ネットの時代、天気予報サイトでは携帯系の映像を持ち寄ってくれる人々とネットを構成しているようなことが伝わってくるけれど、一般のニュース系のマスメディアは、特ダネの持ち込み待ちのようなことをしているのだろうか。そこらはともかく、一般人がとにかく撮りに撮った映像をごく短時間で検証も可能なリアルな情報素材として編集して短時間ニュースソースにしたてられる技量は欠かせそうにないな、と素人老人には出来そうにない辺り、でもなぁ・・・ユーチューバーとかが盛んだから素人も今じゃ、相当な手際を見せつけてるだろうしなぁ・・とか、時間を費やしかねない思惑も頭をもたげた。

 つまり・・・、関心が必要のその先の見通しを観念的に開拓してしまう。それへ具体的に答える手段は、考え方は、・・・そしてそれは自分でも可能か・・・、などなど集中密度を相当に濃くして関われている・・・と、自分ではできなくてもだれかがやっているはずだ・・ということで、探し出す。そういう時は、可能性の確実さ指標から、それぞれの試行錯誤の質的評価も或る程度確度高く可能になるものだ。

 そういうことを、光通信の先駆けの頃にも試行錯誤していれば、列島において西澤潤一氏の発明を列島の技量において具体化できたかもね、というNHKBSでの放送を見ることができた。
 かもね、の話にしろ、何かに挑戦しているのりがなんとなく充溢していて、それぞれの試行錯誤について応用可能性を自らの関心と交流させながら判断できて、試験・実用の線に持っていける立場の人々が回りの近くに散らばってくれているだけでも、相当なことをこなしていけそうだ。
 当時、PCに関心を持つ今は老年期となってそうな膨大な諸氏においては、ベル研究所の名はおなじみだ。そういうUSにはめざましい時期があったことくらいは列島のその年代の人々は覚えている。一方に暗黒史が並行しているとしても、USの良い一面のしっかり記憶されていることくらいは、USの諸氏にも気付いてもらいたいものだ
 とにかく、ベル研の自らも特定分野に研究を絞り、可能性を探し求めていた人物が、たまたま英語論文として西澤氏が発表したのを読んで、これは使えるかもで、接近、見事にUSの糧としてしまったのだ。


 ということで、暇な老人もそうしてはいられない今日この頃かどうか、思い切って、ヒョウの千流、いな、川柳もどき。

   ヒョウを見て、今どきの気象変動、飄々ともしてられないね