早朝のニュースではあいかわらず新興宗教系2世諸氏が問題を抱えていることを報じていた。
新興宗教系の中で生きがいを得られるようにして働いている諸氏が老いてたとえば介護施設に入居して、ということでいくらかでもフレイルの状態を自ら意識できる程度の老いを既に状態にしていて、その先の老い方は、素人表現上だと這ってでも、になるけれど、自分がなんとかを離れて他人の介護力に依存するような生活を選んだことによる経路は介護の仕事を数年間なさった諸氏ならおおまかになら似たように想像できそうだ。
元気なうちは新興宗教系の仲間が暇つぶし程度の会話を楽しみにやってきてくれる。
介護担当者諸氏も手がかからない時期ということで、将来頼りになってくれるかどうかはともかく頼りにしてるからという期待は持てるだれかとして見ることのできる対象の段階だ。
それに新興宗教系仲間がちらほら程度はその施設で働いている安心感もあったりする。
そして介護の熟練次第性質が追々効果を発揮しだす。
なにごとかに積極的に取り組んで生きがいを得るタイプたちの性質が露骨に感じ取れるようになるのも介護という仕事ならではだ。
布教とか啓蒙とかの勢いの向きは介護向きに修正が要るくらい多分、別物だ。
なぜか急速に老いて衰え始めるようになると、かつての新興宗教系の仲間諸氏も訪れてくることは少なくなる。(通常、逆じゃないかと思えるが布教とか啓蒙の現役性を老いは失わせてゆくので仲間性を希薄にしてしまう作用が働いてそうだ)
介護に不満をことばとして持ち始めた頃にはそれを伝えられる仲間は滅多に来ない。
滅多にこないのだから、愚痴っぽいことを口にすることははばかられるし、現状を伝達できる機会を効果的に使えない状態ともなる。
遺産を寄付するとかの利害が絡めば、また逆の展開も充分にありえそうに素人のドラマ見過ぎ発想からは想像してしまうが、空想どまりだ。
自分で出来ないから他人に頼むし、頼めるつもりが、思うようには動いてくれないの日々が重なり、ストレスは悪いほうでずんずん積もる。そして更に老いて衰えてが不可逆的に進む。
新興宗教も生きがい事業の一つと見なしたほうが実際的なように素人からは伺える。
ご本人にとっては生きがいなら、他人を巻き込んで迷惑行為にならないようにする配慮程度は少なくとも必要と指摘できる。布教、啓蒙の向きはそこらへの反省活動を誘いづらくしそうだけど、そこは最低限市民社会では欠かせないことだ。
そして新興宗教系での生きがい活動を経て、やがて老いて、となったときには潔く老人世界に参加する転換を図った方が良いように素人老人からは思える。
その時には、新興宗教系はあくまでも生きがいとか張り合いとかの意味ではなくて居場所確保ニュアンスを含ませた圧を行使しあう張り合い(相撲イメージ)の発想を停止して、切り替えることが必要になる。
布教、啓蒙圧も居場所確保で他人の介入への制御圧を含ませている以上に拡張圧を行使しているものだ。
だからそういう拡張圧を使い慣れた発想は老いの人々への助けとは中々直結しにくくなりがちにする。
２世諸氏の問題解決にいくらかヒントになるのかどうかは素人老人提案なので、なんとも頼りないのだけど、いざ介護の過程を新興宗教布教に邁進(まいしん)して現役時代の生きがいを追及された諸氏が事前に想像してくれて、そのための圧の使い方程度のことも想像して頂ければ、新興宗教活動へののめり方にもいくらかフィードバックの働いた反省作用を誘えるのではないか。
そして少しだけ客観的に２世諸氏の問題に視線を配れるようにするのではないか。
法治の厳しさをどうしても使わざるを得ない、とするような事態に誘う以前に、自らができそうなことがあるように市民社会的なやわな状態を持続的にする発想からは指摘できるように素人老人ゆえ想像する。１９,２０世紀のシオニズム圧という偶然が近代化の趨勢に寄り道の経路を持ち込んでしまっていることは広瀬本が一般向けに明確にしてくれている。そのヒントからUSというたった一つの超大国がそれを部分的に引き受けて諜報活動のために各地の新興宗教系に潜り込んで作用点を張り巡らすようなことになってしまったあたりも広瀬本ヒントの応用として想像可能だったりもする。そういう複雑な要素で動いているにしろ、生きがいの活動の圧の使われ方は、老いにとってはきつく作用しがちにする辺りから、振り返る形で活動の様の人生における極端に部分性であることに気づけたりが可能になりそうに思えたりするわけだ。
川柳もどき
春の小川
沿い
風がそよそよ
桜の花は
吹雪となって
先が見えなくなったり
息苦しくさせたり
抜けるような青い空
超特急は轟音とともにヨコの広がり
ジェットエンジンのうなりは回るい地球っぽく
