竹村公太郎氏の『日本史の謎は「地形」で解ける』(PHP文庫 '14)では列島古代史を振り返る際に参考になるような試論が盛り込まれている。
中で、第16章のp346からp356に発電所の活動がもたらす温排水による海水温上昇の話題を氏なりの推論から計算までされて紹介されていた。
氏が前提としたのは原子力発電所の場合
冷却水は7℃温められて海へ排水される
排出量は10万kWあたり6から7(立方メートル/秒)
2002年のデータをもとに試算された
10万kWhを1時間稼働すると
6立方メートル/秒を採用して
1時間は60秒の60倍で3600秒
6×3600として21600からおよそ2万2000立方メートル/時の温排水量
それを基本に年間3170億kWhの原子力発電量から
およそ680億立方メートルの温排水の数値を得る
3170億を10万で割った数値に21600立方メートル/時を掛けると得られる
1970年に水質汚濁防止法が成立。その中で廃温水も問題とされた。
1973年発行『日本原子力学会誌』Vol.15,No.6の
『原子力発電所の温排水問題』(p386-)
((財)電力中央研究所)和 田 明著
をネット検索からすぐに読めるようになっている。
いくつか基本となるデータを引用
復水器冷却水の設計最大使用水量
出力10万kW(0.1TW)当り
火力発電所 3.5~4m3/sec
原子力発電所 6~6.5m3/sec
復水器での熱交換によって昇温されて海域へ放出される冷却水は,
環境水温よりも平均5~7℃程度の水温上昇を伴う
竹村氏の方法をなぞって
2018年の内閣府原子力委員会が作成したデータを使って排出量などを検証できそうだ。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/hakusho/hakusho2018/s6.htm
表 1 世界の原子力発電の現状(2018年1月末時点)
ざっと引用すると以下のとおり
米国 805 19.7%
フランス 384 72.3%
中国 210 3.6%
ロシア 179 17.1%
韓国 154 30.3%
カナダ 97 15.6%
ウクライナ 81 52.3%
ドイツ 80 13.1%
英国 65 20.4%
スウェーデン 60 40.0%
スペイン 56 21.4%
ベルギー 41 51.7%
インド 35 3.4%
台湾 30 13.7%
チェコ 22 29.4%
フィンランド 22 33.7%
スイス 20 34.3%
日本 17 2.2%
ブラジル 15 2.9%
ブルガリア 15
ハンガリー 15
南アフリカ 15
スロバキア 13
ルーマニア 10
メキシコ 10
アルゼンチン 7
イラン 5
スロベニア 5
パキスタン 5
オランダ 3
アルメニア 2
合計 2490 (TWh)
* TWh はテラワット時(10の3乗がキロ、10の6乗がギガ、10の9乗がテラ)
世界では2018年の総量として2490テラワット時
2490,000,000,000
これを10万(100,000)で割って(0を5個分取って)
24,900,000 を得る
これに21600立方メートル/時 を掛ければおおよその値を得られる
2490万×2万1600から
24億9000万×216として約5380億立方メートルの温排水を得る
これが温かいので水面を流れながら波他の影響を受けつつある時点・海域での海水温へと均されていく。
低く6℃を採用して、コロナ騒動前の状態の延長の仮定を置くと、どれくらいの効果をもたらすものか。
とにかく25℃という標準が紹介され、冷却用と原子力発電の連続的運用の都合から28℃も仕方なしのような場合もありで、水温はもろ水生生物の生存の環境と関わってしまうこともサイエンスや原子力業界では熟知されている。
ちなみに、USにおいて初期、内陸の巨大湖が排水先だったころがあり、水生生物への影響に直面してかなり改善されたという経験を持っているようだ。
広大だとしても閉じ加減の水域だともろその影響が表れてしまうくらいの温排水影響ということを素人老人は竹村発信のその後として、しつこく紹介させてもらった。
海にとっての約5380億立方メートルは?の辺りをサイエンスっぽくデータで示せていないので、そこらは諸氏において調べていただきたい。
ヒトが発熱でうんうん言って時に危険な状態になりかねないのは、細胞自体がそもそものところで40何度かでダウンしかねないからとか紹介があった。
ほどよい気温とか体温とかを想像してもらいたい。
そして現海水温を軸に相対的な5から7℃負荷となる温排水が容認される。
火力のケースが加算されて大局の数値を得られる。
氷河期の氷期到来で、発電系のそれら負荷については、必要悪で済ますことができるようにはなりそうだけれど、原子力の場合は廃棄物の問題が未解決だ。
現穀物依存先トップウクライナ・ロシア域は気候変動の影響をもろ受けてより南へと適地は移ってしまうと想像くらいなら素人老人でも可能。
一点依存は食のめぐりめぐっての場合、てきめんに危ないのに、半導体ほど話題にしないのは不思議なことだ。
乳牛飼育の番組では地元の草を育てて牛用飼料にの工夫事例も紹介されていたが、それらは実は、少数の貴重な努力の様だったようだ。牧畜系の諸氏においては安い飼料購入で採算を支えているのか。
それにしては、生乳余りで、廃棄のような話題の時に、バターにして、廉価バターを大量に作って売りさばくとかの話題は並行していなかったから、そこらも素人老人には不思議だった。
列島ではバターの風味については浸透しているみたいだけど消費としては少ない。じゃマーガリンか、というと、年々マーガリン消費は減少しているようで、そこらは肝心の情報を得られやすくなっているからなのかも、など余計な空想もしている素人老人だ。
たとえ・・・だとしても、皆が食っていく上では、取り組みやすい大産業分野が育っていてほしい、というのが今時のメジャーな位置を担う諸氏の思惑と素人は想像するので、若者諸氏がそこらへ発想自体のオルタナティブにおいて持続可能性を説得力ありで紹介できる場合、そうではなく、大産業分野についてのアイデアとしてのオルタナティブ紹介なら可能な場合、現状のあぶく銭方式でもやり方次第(借金に関わる倫理崩壊を実用的範囲で避けられてしかも徳政っぽいご破算に願いましてはを循環上の問題発生を防げる仕組みを事前に考案もできていてとか)では可能と考える諸氏が実際にそう持続可能になることの証明をできれば期限を設けて、そろそろ一区切りとかで、格差ゆえの厳しい境遇をある種のリセットの状態で回復させられて巨富は地表面のヒトが関わる諸活動への一定の責任を請け負う立場に近いとか実感してもらってそれなりにお金の使い道の自由度を一定の区切りで厳しく検証されるとか色々の手法・アイデアを開拓しておくことも欠かせない、が、数十億の人々についていちいち細かく目を届かすことは不可能だから、結局、ヒトの集団の営みとしては、格差拡大一方向性を内包してしまうようなしくみ・活動タイプは、どういうものか、とか事前に発見できるような学問なりの整理をしておいて、そちらに逃げをかまさないで済ませるようにしておくことも大切と、素人老人なので多少強引だけど一応指摘してみたい。
川柳もどき
暑さは本物だった・・・・
ヒトを見たら・・・と思えと、親たちから厳しく諭されて育つと
思えるヤモリの若者たちだが
そのヒトをすぐ横に視野に入れていながらちっとも
そそくさと逃げようと
せず
ひたすら
撒いて表面に張力を発揮してたまる水滴の一つ一つ
を
おいしそうにひたすらなめる、なめる、なめる・・・なめる
ヒトの方は、逃げるはず・・だろっ?といぶかしげ
それでも暑いから、植物めがけ、水しぶきを浴びせ続け・・・
ヤモリは
ひたすらペロペロかパクパクか水滴をなめつづける
それもじつにおいしそうに
こちらにはキョロッっともしない
チラッとして、美味いよ、と視線を投げてよこす暑すぎて夢心地