連載は続く~ SF掌編『老いぼれは、ごくたまに心配しょう』編


 バブル化させてしかも本体へと還流させ続けてなんとか・・・の超大国の営み方を恐らく問題の1970年代に採用してしまって(‟理想と現実‟問題誘いこみ)、そこから抜けるに抜けられない状態は、世界の経済の営みをどう誘い続けるのか、というと、たとえば、後進として先例の失敗を回避してよさそうなのに不動産バブルを避けられず、その事後処理に今話題となっているような大国の状態を招かせる。
 とにかく‟勝者‟へのべらぼうな(桁違いの)給与提供が典型となる状態を保てていることが指標となるような営み方が、今風の超大国ということになる。
 ちょっとした貢物へ桁違いの返礼で答えるかつてありえた超大国風とはまったく逆の財の流れに依存している。
 しかも、超困難が予測可能だったゆえの、その転換だから(一応兌換制の方で根拠の事例とできそうだ)、異例の事態が持続する限りでのその位置、ということも素人でもなんとなく気づけたりする事態だったりする。
 だから、と、端折ってしまうが、現超大国を責めている話ではなさそうなことくらいは気づいてもらえそうだ。
 世界をある程度のまとまり感の下、相対的に平和な、平穏な、だけど飽きさせない状態を保ちつつ、人々の元気を妨げないで、各中央集権政府へ納税のシステムが円滑に機能して、そのまとまりゆえに可能になる社会政策の辺りは地味でいいけれど持続性を持たせつつ、一方で、かつてなら世界の人口増加にいかに答えられる経済の営みを工夫できるかとかで頭とか体とか悩んだりするどこかとかを使いこなしたろうが、今時はまったく作為的人為の方で、二酸化炭素を出さずに高度経済成長を目指そうとかし始めている。
 そこらは、アイデア次第だから、ダメなのは、すぐに集合現象的に結果としての答えがでやすいので、仮に失敗の場合、その失敗の度合いを深刻にしないでね、くらいが素人老人には指摘できそうなあたりになる。
 とにかく、世界各地に可能ならばバブル資金循環を生じさせて超大国本国へ還流して、ツケははじけたり、はじけかかったりした所でお願い手法なのだから、どこもかしこも、付き合い過ぎて一時的ほくほくを味わった後の方を油断するわけにはいかないわけだ。
 そうはいっても、上述のように本体だって実は既に・・・・なわけだ。
 だからこそのネットでの事情通諸氏においても、昔から時事問題とかに詳しい諸氏においても、現超大国に変わる・・・の話題は途切れたことがないまま、継続中だったりもする。
 代わる超大国が現れにくいとしても、現超大国の無理が現実に症状を表してしまったり、徐々に症状が深刻そうとか心配されだしたりする趨勢が生じたときのことを、素人老人は、心配している。
 軍系の事態については、世界各国の技術がこんがらかるくらいに依存し合って、ある程度の抑止力をお互いが持って、乱暴者の狼藉に威嚇力を発揮できているくらいが丁度良い、と素人老人は見ている。むしろ各国各地の警察機能とか、情報連携とかの密度によって、現状の麻薬に関わる情報ネットワーク利用とか危なさとご一緒作戦よりは危なすぎないように機能させられるのではとか、空想する。
 超大国方式での一応の安定性は、二超大国方式の時に代理戦争が顕著だけど、けっこう残酷な事態を方々にまき散らしていたことをニュースで知る年寄年代なので、そういう事態を招きやすい冷戦方式、弁証法役割分担での敵対関係利用は危ない、と今でも素人老人的にみなしたい。
 しかもその種の手法は後継者も密かなインサイダーか、裾野の使い走り役大勢とそれらを操る濃密なインサイダー仕切り役たちという構造にしがちで、学問や知識欲を持って世の中に打って出ようとする若者たちにとっては、まったくわかりにくくさせられるだけで、意欲を削ぐ方で大いに貢献してしまう手法だったりするのでは?と素人老人は推測している。
 だから1970年代末か80年代初期だったか広瀬本は列島において新鮮だった。
 欧米では主脈と関わる大勢の人々が常識としていた人脈の膨大さについて、列島では、整理した形、ないし、自分で歴史人物の事典とかを使って充分に検証して自らの知識にできる整理されて通史的に読めるタイプの本を一般が手にできるような状態ではなかった。 話を戻す。
 心配の現超大国後の話。
 どうなるか、ということだ。
 現超大国超大国というには無理があるくらい銃を出回らせている。(だれかが言っていたかもの話だが、これもだれもがリアルに考えれば、ちょっと住みたくないかもくらいの危なさだ。)
 超大国としての尊重扱いが無くなる場合を諸氏において想像してもらいたい。
 闇ルートとか、妙に自由を勘違いした本体内と諸国の金儲け系が動いて、たとえ一時的でもそれなりに散らかりそうだ。
 それと麻薬。こちらも仕切り役の影響が後退するのだから、闇ルートと表ルートが相当に賑やかに活動を始めやすくする。
 どちらも世界事情にとっては大変な迷惑となりうる。
 後者の場合、windows9xの時代、ジャンキー文学愛好ネットワークと人権と絡めた入れ墨入れよう(止めようじゃなくて)ムーブメントが並走していた。
 あくまでも傍証でしかないけれど、今時、野球もサッカーも入れ墨が目立つ。他のスポーツでもそうだけど。
 そしてサッカーの某有名過ぎる選手のことを知りたくてネット検索してみたことがあり、その時(数年前)わかったのは、相当に稼げて、だけど麻薬で身を持ち崩してしまったことだった。
 有名になって、プライバシー無し状態となってしまうと、映画『ハンコック』でのウィル・スミス氏演じる役柄のような事態を被りやすそうだ。そこをハンコックの場合は世の中に迷惑をかけるようなことを経て、ある自覚へと誘われている。
 そういうラッキーな境遇以外は、恐らく・・とか素人老人ゆえ勝手に想像したくなってしまう。
 だから世界中の一般にとってもだけど、稼いで有名で、のような境遇の諸氏においても更に迷惑な事態が訪れかねない。
 というわけで、未だ、US流理想とか理念とかを継承されているそれなりの位置にいらっしゃる諸氏が大勢いるはずの現状ならば、そこらを解決して、いつか来る、超大国の位置から移ろう頃への準備を怠らないでいただきたい、と素人老人のちょっとした心配事へ向けたお願いだったりする。

 


    川柳もどき

     ツクツクボウシの羽は透明
     時期を間違えないのはツクツクボウシたちだけか
     生垣越しのプールの様
      水が青いわけではないけれど、青くキラキラがめだって
      なにげに閑散としてそうな・・・
     雲が・・それ以上上がらないところまでぎゅう詰めだし
     きょうも猛暑