連載は続く~ SF掌編『人が単調に疲労に傾かない情報発信の辺り』編


 避難をめぐっては、災害避難死の極小化を重要な関心事の一つに置いて実行に移されているようだ。
 ニュース報道を見聞する限りで、支援に入った医療系の諸氏が、お年寄りの状態を診察を含む観察、対話などを経て、たとえば高齢者のための介護施設等へ誘うという場面も紹介される。並行して避難に当たっての注意点ということで公言されてきたことに、孤独死環境ということも含まれていて、単なる避難場所振り分けに終わらない肌理(きめ)の所が伴う日々の仕事っぷりを想像したくさせる。
 ただ、ことばのやり取り上からだと、その誘われたお年寄りは、単独で、たまたま他にも同じ土地のだれかが誘われるかもしれないけれど、そこらは孤独死を想起しての対応、計画性からのものではない、個別対応の中で、どうなるかは運しだいめいた感じを受けてしまった。
 報道の諸氏は超多忙と素人老人からも想像できるけれど、そこらも是非フォローしていただけると有難い、現場に援助に向かった諸氏もまた各現場において、一応の指針に基づく円滑な仕事っぷりに邁進していて他の事を考え巡らす暇はないと想像できるので、外の視線からの注意報が逐次発信できて修正しつつの仕事っぷりにできるような世の中的工夫がきっと必要と、素人老人からは思える。

 旧態の田舎環境を身につけた諸氏は、世代交代して、現役の70代、80代だとしても、数少なくなっていそうに画面を通して感じてしまっているのが素人老人だ。
 それならば尚更と指摘できるのだけど、素人流に何度も引用させてもらっている高取正男知見、日々の食事に使う食器すらが個々の持ち主を固定的にして、円滑性を保ってしまう個人というあり方の列島版は、様々に人々の社会性にも響き渡らせる。
 だから濃いコミュニティということで田舎の人々だからとごっちゃに一か所に集まってもらえさえすれば円満な長期避難生活も我慢可能とか安易な空想をしてしまいがちだった旧態から、今では、即間仕切りを立て、せめて各家族間単位位(くらい)には空間を住み分けられるような工夫が当たり前になるように列島ではできている。
 そうはいっても根強く思い込みの継承がひたひたのところでは続いているみたいだから、食と排泄のワンセットや、女と男の共存のために必須の峻厳系の使い分けの辺りに、ちょっとした油断を介在させがちにして、強力なストレス源提供になってしまう。
 冬場のインフルは平時においてもお年寄りにとっては命取りのフィルター役だったりするのがリアルなので、ストレス+環境の劣悪ともなれば、相当にやばい。
 田舎の人間関係が言い出さない良識を継承させやすいし、リーダー層がしっかりして代言役を適時買って出てくれればそれはそれで十分に機能してくれるけれど、それをほんのちょっとでも欠くなら、ほころびは拡大し続けるような事態を招きやすくする。
 無頓着を行使しやすい若年代たちが大勢なら、そこらを制御して、自らが言い出しっぺとなって行動も伴わせやすいけれど、あたかも高齢施設のような人口構成の能登半島北部の構成(高齢層に比重があり、女性がかなりの程度多め)から察するに、例外はありうるとしても、現緊急時に間に合う勢いで数々の必要に対応しきれそうにない感じだ。
 もしも、産業が興るなら、そこに若者層は現世の中状況からしてシンプルに地元に帰ってきて男女比も似た感じで若年層も構成されるはずだから子供も次から次へと生まれるようになって、人口自然増は自ずから巷を活気づけてしまう。
 そこらから敷衍できることだし、政治経済学者諸氏は、相当以前から心配されてきてことだけど、列島は人口減を避けられない土地柄になっている(中国のリーダー層にも参考になると思えるが)ので無理やりにしても、経済規模拡大傾向にしたくなる惰性的欲望は危険要素になりえてしまう、ということで、人口減が、人々の営みにとっての意欲喪失にはつながらない工夫さえ持続できるならば、人口に見合った経済規模を保ちつつの限りで、特に心配性に陥ることはないという観点あたりは、これからの構想にとって元気の素にちょっとだけ使えそうだ。
 ひどく失敗続きだったUSが持ち直した感を漂わせているのは、人口についての工夫をこっそり継続していることだし、偶然かなのかそうでもないのかエネルギー源大国に慣れてそれも継続中で、しかしそれゆえパックスアメリカーナが継続する限り、原油高誘導を意図的に密かに使われてしまう地表面住民にとっては大変困った事態も継続しやすくなる。人口増計画の方もいつまでも続けられない辺りはヨーロッパの現苦境の一部として報道に載っている。
 各国が暗黙にパックスアメリカーナを支持しているレジームを想定出来る時、一応平穏の一方という側面が想起可能と察する。
 しかも仕掛け込でパックスアメリカーナジームを想起できるなら、そこに弁証法を心身に叩き込んで発想してしまう敵味方役割分担原理を本気で応用しまくる各地の有力層(官僚組織を引っ張る層も含めて)がそれゆえに、巷に争い事の種を撒いてしまいがちにするのも、仕方ないことではないはずだけど、そうさせがちにする。
 US自体が疑心暗鬼要素を濃く思い込みたい勢力を有力層に抱えてスパイ大作戦にしてしまってきたわけで、各地の敵味方役割分担勢力にしろそれにも付き合わされて、えらいことになってそうだ、と素人老人には広瀬本知見など引っ張り出して空想しがちにしている。
 列島では、むしろ自然災害が日常的に心配できている仕組みの方が相応しい。相当に費用のかかることだから。
 けれども、弁証法役割分担を担うUSや各地の有力層とのお付き合いの方も無視することはできないから、中央政府の担い手諸氏にとっては相当えらいことになってしまいがちとも察せられる。
 しかも一見高エネルギー消費生活をエンジョイしまくってそうな欧州の生活にしても、成長が成長を内実にするわけではなくない袖は振れないのたとえのように、いつか外れくじを引くだれかにそのツケを回して、現膨らせた状態の破裂は避けながら、膨らし粉経済のオルタナティヴを見出して、浪費経済タイプを延長できるかもなど期待してそうだ。
 列島が成長路線の頃、銀行預金はかなりの利息を得られていたし、一方で財政資金投入も巨額化していった。赤字の始まりと盛期と見なせる。
 つまり金利の上下動が世の中を豊かにするかどうかにリンクするわけではなさそうだ。ただ経済の営みの仕方に強力に影響してしまう。また上下動を短期に繰り返せば世の中は混乱しがちになる。
 だから人口要素は強力と見なせそうだ、と素人老人は世の知見諸氏からの知恵を借用して指摘しておきたい。
 人口が増えてくれればそれで良しというわけではないことも現代の人々は知っており、だけどその増えた人口が可能にした豊かな可能性をも構想できる現代を各地において生きることができている。
 或る真実としては、実は支払い手段の占有度合いなどは邪魔な思考要素で、資源(ヒトが働いてくれること、原材料が必要量用意できること、それらを使いこなせる道具を揃えられることなどなど)をいかに案配できるかでその時代の可能性が決定されがちだ、といった辺りに金余りにさせての試行錯誤がなされがちな現代において明瞭になりつつある。 ということは現代の人々がどうしても支払い手段の占有の状態がものを言ってくれる辺りは外せないな、と思い込んでいるならば、無謀、無茶な事態を招かない工夫を採用できていることを前提に、各関係者における貸借の解消を現生人類発想からの試行期間を決めて、期間ごとにそれをやってのけて双六的再スタートを繰り返せる世の中の営み方へと工夫しておかないと、氷河期を生きる現生人類にとっては、資源の無駄使いに陥らせかねないわけだ。

 そういうマクロな視点を一応、どこかしらに想起しながら、当面の能登半島での避難生活をめぐる工夫のバージョンアップを目論めるかどうか。
 列島も半島同様、民族ではくくれないくらい各地が自律的に元気にやってきた。そういうことを成せる人々が今なら日本国ということでまとまり感を一応共有し合うことで、便宜の共用とか様々に工夫し合いやすい信頼関係という前提を別には具し合ったりの儀式をしなくても了解し合えて、即時対応できるようにしている。自閉症症状のいくつかの一つとしてそういった間接的儀礼をかませないと次への行動に移れないとか、そういうタイプの儀礼的しぐさの落とし穴を経験的に熟知して列島在住の人々の様式は一方にシンプルで、儀式系の場合は逆に現代人からすればひどく面倒くさいと思わせるようなことを仕組みにさせてきた。
 とっさの場合に間に合わないタイプの儀式的な要素は省略できているタイプだ。
 だから子供たちもほおづりされたりハグされたりしなくても、赤ちゃん年代以外では、親の関心のシグナルか実際の手助けとかことばかけとかのリアルで応じられるし、親たちがそこらの無関心性のシグナル発信にならない工夫を絶えずこなす習性を持っている諸氏がほとんどの列島と見なしやすい。が、現代の風潮の中で、変化も誘いやすいから、気づける人々の関りが重要な時期だったりもする。自分の子、他人の子、土地の子、他所の子を見逃さないこと。

 報道を見聞していると、公的部門からの地元での生活が可能になるという発信の一方で、そこらへの言及がなされないまま、ただ災害避難死を避けるには、現状の避難場所には向かないだれかは一刻も早く二次避難場所に避難してほしいという報道系発信も目立つから、受け取る方にとっては混乱材料になってしまう。そこらは強烈と察する。
 短いメッセ―ジの中に、必要要素を整理された形で、すべて含む発信しかありえない状況も意識される必要がありそうだ。

 災害避難ゆえに地元を離れた若者たちが行った各地において、日々、連絡を取り合えて、家庭でならやりすごしていた事態把握がすぐ先の未明についての不安を醸成させない程度に、親からの情報、公的な復興事態を合わせた、だれがしからの発信など、濃密な状態を一人一人に保ち続けられることが必須のようだ。

 離れた人数次第が、地元の小さな商業活動に響くことも忘れてはならない要素だ。
 だから日本海交易は広域に渡る日本海域の活性にはとても役立ちそうだ。
 地域経済活動においては、人口要素ということを再度指摘できる。
 ついでに復興時の建築発想に、観光要素を能登半島ならば・・・ということで、地震にも強いけれど、それ以上にデザイン的にも飽きないタイプで魅力的なのを目指せれば、復興らしい事態を招ける。

 


   川柳もどき

    経済事情からすると仕事もせずに裕福な状態
     は、困った事態だ
      から
     世界各地が税金で余り過ぎの部分をいただく、
     ことは失礼に当たらない
     お金がめぐってくれている空想をしてみよう
    仕事をしないし、貧しいし、
     そういうどなたかは、耐えられる貧しさなら本人次第
     仕事をしたいなら是非
     そのためにリスキリングというのを今時は流行らせている
      から
       そちらの公的資金を使う形で身につけられそう
       そして稼ぐ
    すると余り過ぎのお金がめぐってしまう不都合にも気づけてしまう
     そりゃまずい
      そこらに気づいているなら、お金の出し方の初期を
       構想しやすくする
       お金がお金を生んでのタイプの株式市場
       以外で株式発行とかが為されやすくなる
       それでも投資してくれるだれかたちが会社の営みを支える


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  付録
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 温室効果云々(うんぬん)説へ注意報
 地表面が温室になっているのか否かのあたりへの考えてみる材料

 気象庁(https://www.data.jma.go.jp/)
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統計期間①年別値       ②月別値

要素  ①平均気温規格化偏差 ②平均気温平年差(℃)

対象期間①(2019、20、21、22) ②2023年??月
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