連載は続く~ SF掌編『ポトラッチのバタイユ氏のことはともかく、列島では高く青空』編


 ブルーバックスの大量絶滅本が三畳紀末大量絶滅を扱っていたとしたら、NHKBSの隕石衝突後の地球では6600万年前の大量絶滅の前後をコロラド州コラール・ブラフス(約1.5km四方)での発掘資料から描くように紹介されている。
 ざっと素人老人的整理で紹介すると(画面の図表を参照して哺乳類と植物の巨大化時期)
 想定巣穴生活などで生き延びた哺乳類がその後どう巨大化したのか。

  6500慢年前 **********************************************磁場逆転
        エオマノドン(70kg・1.5m) 豆
  
  6530万年前 **********************************************
        カルシオプトゥクス(40kg) ヤシ(花粉=昆虫)
        
        
  6570万年前 **********************************************磁場逆転
        プルガリウス(40g(巣穴))     シダ
        メソドマ(50g(巣穴))       菌類
  6600万年前 イリジウムの地層 ****************************

 欧米でも中肉中背な諸氏の方が圧倒的に多そうだ。
 そしてそういう中肉中背以下のタイプこそが、スモールワールドを形成しやすいため、地球的事情での大量絶滅の場合、偶然性込みになるけれど、種として生き延びる可能性を担いがちと想像できそうだ(6600万年前のテレビ番組とブルーバックス三畳紀末の事例から素人老人が空想して強引に推理してみると)。絶滅種に入ってしまう場合もあるから、その場合でもがっかりしないように。

 当分は現生人類は蔓延(はびこ)り続ける。喧嘩それも戦争も辞さないノリでヒトの一面の方に引っ張られ過ぎると、戦争による悲惨というよりも先細りの自滅へと向かいかねない、という想像の方がしやすそうだ。
 各地にヒトが溢れて様々が可能になってきたことにもっと自覚的でないと・・と素人老人空想からだと指摘してくれる感じだ。調子に乗って、他人をこき使って使い捨てにする(たまたまの豊かな生活の)その先の短いサイクルは史実としてそれなりに残ってそうだ。ただ英雄物語的な話に向かないエピソードだから歴史家は採用しづらいかもなど素人老人的には推測してしまう。
 自らが仕事(=(広く突き詰めたところから掴(つか)める意味合いとして)遊び)と関わる技量を身につけられればられるほど、仕事は楽しくなって、それゆえに可能になる仕事の様々が更なる技量を欲し、身につけできることの数々を楽しめ、だけどそのうち老いに気づいて、実質上は引退のような仕事との距離ができて、若者たちがその老人に教えられて一人前に育ちつつあり・・・もう少し前に熟練まで育てられた中年層が、老人を励ましつつ、無理に仕事に打ち込むよりは悠々自適の晩年にしたほうがいいんじゃない?!とか進めてもなかなか受け入れようとしてくれない頑固職人になっていたりする。
 だから若者たちが爺ちゃん爺ちゃんとかさんざん口にして、気持ちよく引退生活を満喫してもらえるほうに誘ったりもしている。
 そういう頑固職人的に生活できれば、たまたまとんでも裕福な生活をしていようが、若者たちをそだてつつの職人生活を続けるので精一杯という諸氏もいらっしゃることだろうが、戦争的喧嘩をふっかけてほとんど無関係に近い人々まで巻き込んで悲惨な目にあわせてしまうような人生よりは遥かに生きがいにつうじるのではないか、など素人老人だから、いつでも余計なおせっかいをつい焼いてしまう。

 ことしのオリンピックのメダル作りをワールドニュースは報じている。
 フランスチームでそのメダルを得る活躍をした選手諸氏には一等賞で8万ユーロ、二等賞で4万ユーロ、三等賞は2万ユーロもらえるとのこと。
 メダルは700トンのプレス工程を経て出来てくる。
 一個に2週間。合計5084個。直径85㎜で厚さ9.2mm。銀に6gの純金メッキだから、今だとかなり高価なものだ。ついでに中央にエッフェル塔の削り鉄のデザインが埋め込まれている。

 同じくテレビ番組ネタになるけれど、通販のみで売られている雑誌が50万部近くで安定的に売れている。
 ただ収支ということではその媒体を使っての物販やマーケティング(多業種他社がデータを知りたがっていた)が多くを占めている。
 それはそれ、一方、現列島環境での紙を使った雑誌販売は、西暦2010年の頃4000万部近い。それが2022年には1500万部ほどだ。
 宣伝媒体として諸雑誌が大いに稼いでいた時期の話を介護職仲間から偶然聞けた限りでは、個人の収入すらがべらぼうな桁のように受け取れた、とだけ紹介しておきたい。
 ヒトの心理として、通常の判断が通用しないような事態に不慣れなままだと、堅実にそれを貯めて将来につなげるということが難しくなってしまう(と推測できそうな)ような話も聞かせていただけた。
 人口の趨勢からしても、スモールワールド化はリアルそうだ(持続可能性的観点からは適しているかもしれないし、追々巨大産業ともどもの現生人類の無茶の始末がつくのかもしれないし)。

 そこで今回の最後に、高度成長の結末を記憶されている現役世代も大活躍している時期だからこそ指摘してみたい。
 給料も上がって・・だけどいつまでも先行して物価が上がり続け、時に国際環境が色々不可抗力的に生活の不自由をももたらし、それがクリアされたらまたもや他のどこかの事情がめぐりめぐって物価とか品薄とかに影響し出してなどなど、給料面以外でも落ち着かないことが繰り返される。
 それでも組合が頑張って賃上げだとか声を上げてくれる。としても無い袖は振れない。 もう少し内実的には賃上げが組合の役割と見なされるようなことを繰り返したために、事情如何に関わらずの賃上げ要請ということで、組合自身が困難をわざと引き受けるような運動にしてしまうような趨勢も生じさせてしまう(素人老人発想からだと、経営の様々性を想起した場合、また資金繰りを詰めに詰めて金融機関も含めて工夫し合って持続性を可能にしている膨大な企業の内的には相当ないい仕事をこなす技量の集積を可能にしているような各所が、そこで返って妙な無理に誘われそうな辺りも指摘できるのではと素人老人の年代になっていても想像したくする)。
 薄利多売的ないい仕事師諸氏がいてくれる幸せな、とか偶然的列島生活との出会いとかが持続的にしておけることも、オルタナティヴ発想としてはいいことのように思えるが諸賢・諸氏においてはいかがなのだろうか。
 ここらはムードとしての物価も上がれば給料も上がる好循環をプロパガンダに選んでそうな‟外圧‟(と素人老人は観察しているがここらも諸氏に問いかけてみたい気がする)が蔓延りがちにしている2024年初春だから、説得力を発揮しそうにない、くらいは素人でも老人だから感じることくらいはできる。
 だからもう一つ、何度か指摘してきたことをもう一度。
 そうやって物価上昇(それと並行する産業の動き)、給料上昇を繰り返すうちに、その起源を知らないだれかたち(若者層とその(老いていく)すぐ先)が現れるために、前提が違った発想でもってその趨勢に参入してきた連中の中には、その水準すら我慢ならん、とか、野心からか、なんのか、欲が出て、もっともっと儲けたいという心理的爆発を実際に表現してしまうタイプ(列島では俄かIT長者が派手に有名になったりした)が出てくるし、稼いだ金(支払い手段)だけではなしに、借金とか金融の様々を使って、資産増殖に走って、桁違いの上げ底状態の支払い手段拡大を生じさせてしまう。
 ゆるやかなバブル操作は好循環だとか当時うそぶいていた人々はいなかったかもしれないけれど、バブルそのものをいったん始めたらやめるわけにはいかないよ、と評論の長谷川氏などはテレビ番組でおっしゃっていた。
 多分、ゆっくりバブルも含めて発想の危うさへの警鐘をなさっていたのではないか、と今の素人老人はわかった風を装ってみたい気もする。
 とりあえずムードはムード、でも、その行先については一度経験済み、の辺りを覚えていらっしゃるなら、軌道修正は外圧があるからといって遠慮はいらないのでは、とかも老いぼれの余計なおせっかい発信になってしまう。

 

   川柳もどき

    ちょっと自転車で散歩・・・なんて気楽に出る
     数十分の距離だとやっとリズムが出てきた感じ
      もう少し、もう少し、もう少し・・・・
     てなわけで、いつもどおり
      2時間は走るコースを思いつきのルートで
      選んで
       実は3時間くらいかな
        そんな呑気な自転車散歩は
       日が伸びてきたから