連載は続く~ SF掌編『東よりのユーラシア域に関心があるならなによりもフィリピン海プレートの動き調査に加担してくれないと』編


 薄利ででも事業を継続できる自信はあるけれど、やりくりは一人一人の才能でなんとかなるものではない、というリアルと経営に乗り出す誰もが遭遇するかあらかじめやりくりのための下地つくりを経ていたりするものだ。
 つまり大幅に端折ってしまうが、ぼろ儲けのための詐欺まがいかもろ詐欺の手法に蛮勇を振るうタイプ諸氏でない膨大な諸氏においては、たとえば金融部門の活躍を期待されるものと素人老人的には察する。
 個々では薄利ゆえになかなか(投資とか事業拡大用に)貯(た)まらない、ないし貯まりにくい。
 そこで事業に惚れてか、将来を期待してかでの資金・財の投資部門が活発に動いているか、事業の将来性をしっかり吟味するタイプからの接近で、オーケーなら利子をつけて貸す。借りる方は、利子をつけて追々なり時限を設けて返す。
 そういう貯めて置くことにも工夫の才を使いまわせるし、それを元手に貸して稼ぐ法でも才能を発揮できるだれかたちが、ここでも暴利に向かうよりは世の中の余剰を回収して運用できる力量を試すことになる。
 ここらの大雑把な連なりがそれなりに動き回ってくれるだけでもそれなりに事業の生々しさを想定しながら、持続的な活動態として機能させ続けられそうだ。


 ファン投票かでかつての心象に残った試合の映像を鮮明画像に改良してアーカイブに収める一方で定期的に公開もすることになったNHK版サッカー名試合集の第1回が放送され、奥寺氏、澤氏、東京芸大現学長氏が川平氏の名調子に乗って、(各氏)生な受け止めことばを開陳されていた。
 中で、澤氏は大変にオランダチーム、西ドイツチームの試合を面白がっていたけれど、忙しい試合ともおっしゃっている。現役感覚を踏まえた忙しい試合進行というニュアンスからと受け止めたけれど、見ていての要素も込みのようだった。
 実際、以前、快調な時のNHKアナ氏のテンポよいデータ提供が大先輩氏とこの日は一方のベテランということで解説されていた藤田氏との三人がその解説版も時代的な資料にできそうな内容を提供していたのだが、その時の第一印象から本日の二回目の視聴において、素人老人的には、試合中継解説の方ではなく、座談チームの方でお話しされていた学長氏が、この日のトータルサッカーを封じられていたオランダチームの試合ではその醍醐味が伝わらないから、是非、オランダチームが快調にその試合を疲労していたゲームをこそこの番組で放送してもらいたいものですね、とか指摘されていたことを、素人老人の意見としても是非、NHKアーカイブ担当諸氏に伝わってくれるとありがたいな、とか思えた次第。
 実際に、澤氏が指摘のごとく、パス連携の醍醐味よりは、忙(せわ)しなくボールを取ったり取られたりで激しく反則ギリギリのプレーの応酬場面の方が目立つ試合になっていたのだった。
 勝ち負けにこだわれる国際試合、それもワールドカップということで、スタジアムのファンはわいていたようだけど、時間を経て、テレビ画面を通じてみる素人老人には、学長氏の指摘に、そうだよな、と即反応してしまった。
 時々であっても再放送とかでも見る機会を得られやすくできるのは、そういう映像がたとえ一度でもファンに覚えられて、繰り返しの再放送に使える状態にないと、きっとそういうことにはならないのでは、とか放送事情には疎い素人老人ならではの感想になってしまうけれど、座談の3氏+司会氏が指摘されるように、きっと今時の若者たちも楽しめるし大いに参考にできる(ゲームとしての)サッカー運びを見られるのではないか。


 徳川は一つの系脈なのか?
 ‟新羅‟がつい出てくるタイプの源氏初期。
 ぐっと下って平林寺が岩槻から新座に移る。
 そこには松平が登場する。
 素人考え過ぎ!だからこそ持ち出してみたいのだが、古代の表ざたには中々されないだけど実質凄かった貿易っぽい列島内、列島と外部との交易での蓄財他について、桓武の頃だって蝦夷退治っぽいイメージのふりまきよりはリアルには松本氏指摘の交易利害の方が勝っていた辺りを想定して、各地性の重大要素をそこへ付加できるならば、一応利害調整をなんとかできていたバランスから、それがずれて、またもや調整が必要になり、今とは異なる情報やりとり環境では、時差ほかの制約が軋轢のひどいのを誘いがちにもして・・・とか色々その後の列島での史的展開の諸々を想像するにも思い込まれた以上の関りを想定できそうに思えないだろうか?
 源氏とか徳川とかであっても松平系は新羅を意識する脈であるとかなんとか、一統の生活を支えるためにそれなりにトップ部門は苦労していたとか、そこらの各地トップ間での利害調整のリアルを想定できる歴史部門ならではの博識を発揮してくれる物書き諸氏の活躍を期待したくなる。ないし素人老人が知らなすぎで、既にその手の書き手諸氏、作品は巷にいくらでもあるのかどうか。
 素人考えではそうはいっても、列島では各地性を温存しつつ、各地が関係性において平穏を志向・試行・嗜好してきたことに変わりはないと察する。ただ各地性温存環境は外圧の心理誘導とかに一時的に染まって結構危ない事も生じさせやすくしてきた可能性くらいは指摘してみたい。各地性温存環境、ということを前提に、だから一国集中バイアスが過剰な国情という見方も取る必要はないと見る。緩やかにまとまり感を共有する試行錯誤の面。地味かもしれないが、そこが芯のような気もする。各地に深謀遠慮できるタイプがいつでも育っていて、地域をまとめる面倒を引き受け続けてきた。
 パーティ発想はそこらは砕きやすくする。アンチ欧米バイアスの意味ではなくて、欧米系の理念(たとえば包摂性とか)が上手に事を運ぶには、そこらの自らが内に育てがちにする敵味方分離発想のところを改良できるなら、とかを素人の老人ゆえ、余計なお世話で、少々持ち出したくする。

 

   川柳もどき

    各大国の腹芸に付き合う脆さと安心感と
     同じ比でもプレートの方のフィリピン海プレートの動きくせのあたりを
     素人的には、もっともっと詳細に進行形の形で紹介してくれるような
      学術も含めた調査部門と紹介部門がいっしょになって
       日々か月に一度くらいでも研究の今と、調査、現状の今などを
       公開し続けてくれるとありがたい