連載は続く~SF掌編『ゆるそうで、それなりにきつい話』編




君:仙人なのに、私に興味・・・、なんて。
私:そこは、だからぁ、ボク流の、仙人、センニンなわけ、だよ。
君:そんなのって、あり、なの。
私:それよりも、電気、は一週間くらいで、でもって、ガスや水道は2カ月から3カ月くらいで回復する、ってのが今時の経験からわかってるらしい。甲南女子大名誉教授の奥田氏が紹介してた、ラジオで(ネットでも読める 2014年10月の記事 https://www.projectdesign.jp/201410/column/002230.php)。
それぞれの資源の性質から備蓄する品物などを推し量っていく。
君:仙人が命乞い?変なのぉ。
私:実に俗っぽい仙人なわけ、ボク流。
君:ボク流、便利、ね。
私:へへっ。
君:逃げてる。
私:奥田氏も具体的な品物を紹介してるけど、発酵食品とか、食べ物の研究紹介で有名な小泉武夫(東京農業大学名誉教授)の賢者の非常食が10品目+いくつかを具体的にしてる。以下ざっと羅列。
01 水(奥田氏は3ℓ/日としている。一人当たりで2、3カ月もつような量を準備)
02 乾パン(奥田氏の指摘を参考に、乾パンにこだわる必要はないかも)
03 ご飯類
04 乾燥野菜
05 乾燥魚類
06 脱脂粉乳
07 梅干し
08 味噌汁(インスタント物)
09 高野豆腐
10 大きい鰹節
+1 麹(乾燥して保存、湯に溶いて使うなど)
+2 酒粕(同上)
+3 乾燥納豆
ざっと、こんな感じ。
君:奥田和子さんが言ってる方が無理のない気がする。
私:知ってた?名前。
君:これで何度目か、よ、奥田さんの引用。
私:そうだったっけ、って、その先、言わないでもらいたい。
君:ダメェ・・・、そろそろ気を付けないと、記憶。
私:ハッキリ言うから・・。2ℓのペットボトルが6本入った箱なら一箱で4日分。それも一人用として。一人が仮に2カ月なら、60日間として15箱要る。90日間でおよそ23箱/人、ってこと。置く場所に困りそう。配水とかあるけど、潤沢に使えるわけじゃないし、だから雨水とか貯めておけるのもそれなりに役立ちそう。戸建ての人たちの話にしないなら、屋上を応用できる日ごろの合意形成が大事になりそう、なんてね。
君:出ました。・・・でも大事そう、ね。仙人の話、うまく逸らしたでしょ?!
私:世界史としてシンクロしてしまう思惑の担い手たちの中身を検証できて、ローカルにしっかり試行錯誤してきている中身も検証できて、取捨選択をこなせて、そういう過程を持てるようなら、一方的に思惑を強いる関係ということでは多分なくなる。そういった中身を少しだけ落ち着いて振り返って、しかも構想へつなげられると良い。列島の歴史を振り返れる程度に整理しようとして、そこに考え方が要る、って思えて、その一端、ね。
君:これもまた突然、よ。あくまでも逸らせるつもり、なの、ね。背丈が同じくらい、っていうイメージ、仙人に合わない感じ。すらっと超然としてスラっとすごーく長身な仙人、が絵本のイメージ、じゃない?
私:同じくらいの背丈って、間柄、良くない?ボクはいい感じ。
君:ふーん。
私:どう主力な脈へ囁(ささや)いたのか、これの解明、だね。
君:私もあなたに囁く、のかも・・・、って。
私:そぉして。
君:もぉ、全然違う形でしょ、その受け止め方。こまったお年寄り!
私:もっと困らせたい!
君:ダメ、よ。・・・・ふふっ。