連載は続く~SF掌編『流れ星』編




星がやけに見えている(そんな大気の常態)。月はと言えば細い曲線形なのに眩しいくらい。
人々は忙しなく行き交い、車が相当量は知っている音もかすかに聞こえてくるような時刻。
君は・・・・。そしてわたしはカプチーノをすすりながら、長ったらしいおしゃべり。

六国史へ若年の頃に疑問を持ったことは相当前に話してる。その線で並行的に抱えていた
疑問へ仮説の答えを思い浮かべることができた。副島氏(氏は近著にて老人の味方である
自公政権ということを率直に披歴されている。当方的には所属が人を整えるよりは個々性
の由来、人生の過程こそがと考えるので、介護職の経験からはその自公脈の人事通路が一
方で恐らく乱暴狼藉な介護人材脈を温存もしているはずだ、安全を口実にして拘束の類を
入れ込んでしまうタイプたちを温存してきたはずだ、と見ている。地域のリーダーとして
江戸の頃からやってきた一族の子孫諸氏はそれなりに集団を支えることの難しさと直面し
て列島流の知恵の蓄積に貢献記してきたと思える経験をしてきている一方で、なまじっか
宗教的な集団性に支えられた乱暴者たちはそれに居直れる様を保守のリーダー層の若者た
ちと比較出来てかなり危ないと思えた辺りをかなり前に他かでネット書き込みしている。
介護の質、列島でのこの今のある年代以後の人々がいかに他人との関係を結べるかが試さ
れている時に、勢力で判断できない辺り、個々性こそがの辺りを強いて指摘しておきたい。
ここらはだから明確に副島氏のしがらみとして受け止めることができそうに思える)のヒ
ント発信する帝国概念は、ではUK、US以前は?への答えへと誘う。そして恐らくお隣
中国になる。
六国史がある種象徴的権威をも帯びた文字記録として残されるようになって、しかし遠藤
慶太氏が指摘する、実用的には各専門部門での記録と日記の類が充分に補完するので、実
際的には労を要する編集作業の要らない、それらに移ろってしまった、ということのよう
だけど(『六国史』p168-169参照)、お隣の唐の盛衰情報を得て、その副作用と見れば、少
しは納得が行く気がする。ここらを素人が気付けるとすれば、当然、専門家ならば千年く
らい前から或いは数百年も前から、少なくとも数十年前くらいには気付けて可笑しくない。
なのに、それを率直にできないのは、これも恐らくに、なるけれど、唐による統治の事実
を明確に位置づけようとして来なかったから、だと推理したくなる。統治のことをめぐっ
て当然北九州行きのこれは王権っぽい集団の営みを今よりも明確に持ち出す必要がでてく
る。構成員、列島本土部分との関係ほかがより具体的に明確にできないとつじつまを合わ
せにくい。中国(唐)は明らかに倭の列島と日本の列島を区別できていた。いきさつも承知
していた。列島育ちの歴史の専門家諸氏は伝統を引き継ぐ形でぼかしも継承し続けてきた。
けれども天皇脈(恐らく藤原脈も)は別のを継承してきた可能性くらいは指摘できそうだ。
藤原氏が継承内容の解釈を精確に出来ているかどうか難しくなっているように、天皇脈で
すら形はなんとか、けれども意味・脈絡の精度はどうか、という長年月を経てしまってい
る可能性くらいは素人でも指摘できそうだ。六国史天皇の指揮命令下の出来事になって
いる。だから統治の主の唐にとっての天皇の位置は意識されていた。けれども藤原氏はも
っと政治権力的に解釈して近づいて明治まできてしまった。婚姻関係で近づくことはでき
たしなにかしら指揮命令系の頂点に居たかのように振舞えたけれど、どうも違う。だから
唐ですら恐らく、天皇という象徴的権威を掴み損ねたと、素人は見る。荒れた後、鎌倉時
代になってからまた文書資料が整いだすと何かで読んでいる。背後には当時の事情では宗
教脈が知識・技術を伝承していて、官僚的実務と多少の政治家役をこなす。だから朝鮮半
島の一族的な棲み分けと時々争いごとを起こすことが止まない忙しない集団の営み性を似
た列島での現象を避ける象徴的権威の応用をしてきていたはずだけど、或るきっかけから
北の九州の王権との濃い遭遇において唐統治下の条件ゆえの形だけはの変化を被った。一
族分散統治形態をずっと採用してきた列島本土域にとってはどうも具合の悪いものだった。
征夷なんていう部門の長の称号っぽいのをもらうこともしている。発想がそもそも、だろ
う。ここらへ最近の研究者は果敢に突っ込んでいる。唐からの統制が極端に緩み始めた頃、
もともと働き続けてきた諸力が表にも出てくるようになった。六国史編集は面倒だ、とな
った。脈によってはお隣中国とかなり近い。だから水戸には明の時代の重要人物がやって
きている。列島の偶然の姿を垣間見ることができる。筒抜けの列島を壊すこと、筒抜け性
に乗じて、列島をも巻き込むような活動は折角の偶然性を壊すことに通じる。そういう人
物たちは一応罰せられてきた。改宗させて一神教へ帰依させるっぽい活動も、散らかり感
へ十把一絡げの投網方式を強いることだから、列島の偶然性への破壊行為に近い。個々性
に気付けるならば、そこらに気付けることも難しくはないと察する。





君:察する、推理した・・・探偵さんが話してたの?
私:探偵はまた旅行に出た。介護施設を回ってるみたい。そのうち話聞けそう。
君:期待してるわ。じゃ、あなたが話してた、の、ね。
私:王朝とか王権とかを採用してるところはもう派手、人命がそういう感じで弄ばれてる。
巷での乱暴狼藉を権威的に抑え込もうとするために、の象徴的行為というのもありうるか
ら、ここらは時代的な観点が要る。宗教の体系として、というより、実際的に有効と思え
る指摘を採用して時間のフィルターを経て、伝承内容が絞り込まれてきたって感じ?
君:ねぇ、・・・・、耳、澄ませてみて。
私:?!
君:とにかくぅ・・・、そうして。
私:(表情でそうしてることを示そうとしている)
君:空も見上げて。真っ暗?
私:(首を横に振る。・・・キミの頬とかすった感じ)
君:ほら、今、車・・、どちら側に行った?
私:・・・多分・・・。
君:人が通り過ぎた、わ。・・・、何人だったと思う。
私:・・そうねぇ・・・二人か三人?
君:手に何を持っていたかしら。
私:えっ?わかるの、なんでぇ!
君:音でわかるとき、ってない?
私:そぉ、いわれてみれば・・・、わかるのかも。
君:子供の手、よ。何か持ってたり、何も持ってない時の音って、あるの、よ。今のはそ
れとはまるで違ってた。
私:(わたしは喉の渇きをふと感じて、カプチーノをひとすすり。なぜかキミの手の甲に
ボクの手のひらを重ねて)
君:重たい、わ、よ。(重ねた状態で立てる)。帝国とか統治とか支配とか、参考になるん
じゃない、コレ。
私:☆彡