連載は続く~SF掌編『ワンパタンにはめ込む愚を避ける』編




私:探偵氏のために仕事を探す、というのも妙なものなので、放っておいた。
君:みょう?
私:事件、無ければ無いに越したことはない・・・でしょ?
君:そね。・・・・、つまり、暇してた?
私:図星。陽気もぐっと良くなってきて、なんだか、年寄り向き、かな、って・・・。
君:ふーん。
私:で、考えた。
君:思いついた、わけね。
私:!・・・そんなところ。なぜ大胆にも、な担い手が登場するような時期を持ったのか、不思議だった。でも、とにかく蓄財している、その人たち。でそのひとたちをまとめて階級とかのことばで括ったりする。そういう時期を一応、持ち出すことができる。共和制的発想から蓄財系の担い手交代のようなところを指摘できる。たとえばフランスでの出来事などが立場を見やすい。蓄財事例では列島の明治以後がわかり易い。20世紀前半期のウォール街の使い方、”裏技”もそれに近い性質が漂う。で大胆な変化の担い手、ということの裏にはそういうリアルが通底してた。過去、ね。その後になんらか担い手を探そうと思想系はしてきた。そこにここでのリアルな観点を持ち込んでみるなら、より多くが担い手となってそのために蓄財の分量は、分け前はぐっと減る。そういうごくごくな一面を感じ取るくらいは今の時点でできるようになっている。だから多分、モデルについて、もっともっと多くを巻き込んで、変化と保守を巧みにする趨勢取り、を換骨奪胎してやる必要がありそうだ。何を目指すかで、からも事態への理解の仕方は違ってしまう。目指す内実を抜いても、無茶かどうかを判断できそうだけど、その際に頼りにしているのは何、ってことは、川の流れとかのくせこそが、諸物に通じる傾向を示すとか、そこらを似る様々を承知の上で偶然の淡いの観点に寄り添うプリゴジン氏の論に反発した氏が書物にもしてるらしい。それくらいどこに重きを置くか次第でその先の見え方が違ってきてしまう。一見非連続に見える空気と海水面と海水域とかの層は相に近くて、重力ゆえの沈殿の仕方がそう見させているだけ、と見なせる。傾向に関心がいってなにかしらに気付けることは大切だ。ただしその時にどこに重点を置いて見え方を可能にしているか、ってのは相当に大事になる。海水面の波に傾向を見ることもできるだろうし、球状だから中心に向かって落ち着こうとしてしまう傾向も読み取りやすい。それは距離を隔てるごとに希薄になりやすいのだけどかなりの高度まで、空気を構成する物質の動きと落ち着き方として、表現してくれている。そういうことをはねのけるくらい馬力のある宇宙からの微細ななにかしらが降ってくるというかそういうことが普通に起きている。落ち着いているように見える”煩い”細微について、わかるようになってもいる。より多くの人々を巻き込んでより住みやすさを模索できることは無茶を避けさせる契機とするのかも、なんて思いたい、よ。
君:・・・。久しぶりだし、ゆっくり散歩しましょう。梅雨前の花の時期だし、楽しそうよ。いかが?
私:もちろん、願ったり、さ。探偵、連れてくから。
君:二人、が、いいんじゃ、なかった?
私:話の種。
君:そね。じゃ、お茶しながら・・・話、して、ね。
私:ひょっとしたら、道中も。それくらい話はたまってそう。
君:いいわよ、そこまで話漬けにしなくても。のんびり、行きましょ。年、なんだし?失礼だった?!
私:別に。強がって、ないし・・・。
君:お互い、年、よ、ね。
私:珍しい。
君:いいお天気。

ということで、近々この続きを。