連載は続く~SF掌編『正月のはなしはじめ』編




君:開口一番、ね。
私:先に、言われてしまった・・・。トホホ、かも。なんて。
君:オヤジのりオンパレード、オンパレード?自分でも変、よ。これってあなた譲り?かしら。
私:かも、ね。多分、なんちゃって・・。
君:悪ノリ、よ。とにかくどうぞ。
私:エリック・ロメール監督の『緑の光線』(Le Rayon vert '86)は以前BS放送の録画を見て触れた。そして連日放送したその次の文、『木と市長と文化会館/または七つの偶然 』(L'Arbre, le Maire et la Médiathèque '93)を正月2日、つまりきょう、この日見てた。きょう、ね。
君:なに、よぉ・・つづけて。
私:US映画の肉体的というか派手な恋愛とか睦む体操っぽいのに自由そうでいて宗教圧のような窮屈さ、逆に子育て発想からしてどうも無理・無茶な強いる向きを感じ取っている人たちに多分良い知らせっぽいヒントじゃないか、って思えた。啓蒙の超先進地帯であり実験場でもあるヨーロッパはフランスの地での試行錯誤の中の落ち着きを見た感じがなんと1984年製の映画で気付けたようなんだ。一方の主役である”市長”氏が異性との付き合い方を具体的にオープンにしている。肩が凝らない。そんなニュアンス。話題は固いことも沢山詰まっているのに、だ。大人の付き合いだから格式ばった一面的要素込みじゃないか、と探りたくなってしまいそうだけど、そうじゃない。仮に格式が出てきても底のところで通っている辺りが居心地良い。居心地良いままケンカして別れることだって起こらないとも限らないけれど、そういう会話についてもその具体的二人の間に通っている基礎の辺りが別のなにかしらとして伝わってくる作りになっている。オンナもオトコも言うことは言う世の中にがらっと変化していく。変化してその後が見えてきた今年の年頭にうまい具合に出会えた作品、と受け止めたくさせた、よ。もっと映画好き的に編集上の”文法”とかに沿いながら映画という境の無いだけど、手法としては学んでそうできるとかを触れながらたとえばフランスの映画、USの映画なんてことを出発点に話始められるのとはちょっとエピソードに寄り過ぎた話なんだけど、ね。でも、さ、そういう映画に乗せてその映像、表象として脳に残る像を繋げて語りたくもなるから。4K視聴の時代にもなってしまった、それ前提の映像提供の世の中へ変化した今年でもあって、列島での今年のある変化はそれをしっかり先取りしてたのかな。目利きがある部分には居る、ってことなのだろうか、なんてね。4K映像はとことんこだわった職人仕事が実際的予算とか時間とかの兼ね合いの中で十分に要請される質だ、ってことを仄(ほの)めかしてる。とにかく見ててわかってしまうわけだから、それが伝わりにくい映像はぼやけている画像に近い。それとこれもBSの放送で知ったのだけど、ひょっとして羅城?という遺跡が北の九州域で見つかっている。ここらはもう北九州の相当に古い時期にか近畿域にかなんてことに今更こだわってる場合じゃないってことを明確にしてる。北九州に中心の一つがあったはずだ説の人々はとっくの昔から白村江の戦い後の唐の統治に基づく占領について率直だった。そう推論してきた。BSで放送するくらいだから、もちろんメジャーな領域でもそこらをうすうす持ち出す時期を悟り始めたようにも感じた。だからこちらも大変化。今年はすごいことになりつつある。自分の所を守ろうとして、大宰府を守ろうとして相手が熟知した”守り”を未熟に、即製に施す?なんてことはありえそうにない。熟知して、しっかり作る。それが守り。巷の思い付きの作業じゃないのだから。プロの仕事なわけ。だからなんらかの都合で唐の占領下においてそういったものを作った。その後のことがわかりにくかったのがこれで、占領が相当に確固としてた、となるとわかりやすくなる。取ってつけたような六国史の連続史を振り返れる。占領下、なんらかの都合で正史の作業が決まった。けれども発想的に継承しづらいままで、とうとう途切れてしまう。場所が違う?むしろ広げた、って感じじゃなかろうか。占領統治の拠点を残しつつ、出張先、出先を列島支配の拠点にした。邪魔な既存の群雄割拠状態の氏族系は本当は弱体化させたかったけれどうまくいかずにその後の長年月、言ってみれば戦国の世くらいまではかき回される対象にされてしまった。だから隼人や蝦夷がウソという研究が濃く始まって、これも画期になりうる。今年の変化の一つになる。むしろ群雄割拠の各氏族の伝承が邪魔だった。各地の祭りの多くが旧来を別の移入によってほとんどが改変されてしまった、乗っ取られている。東北も鹿に占領された。藤原氏系、でしょう。ただ蝦夷がウソだったように、また伊達氏の活躍のように意外と生活習慣向上委員会のような啓蒙活動に向いた勢力の一面を感じてしまうんだが、そこらはもっと専門研究の裏付けが要る。ただ近現代(古代とか中世とかは使いづらいけど近代とか現代は結構すでにグローバル環境を意識できるので)での近衛文麿氏の情報ネットワークグローバル面と列島版のバラエティはだれもが資料から知ることができるので確かめてもらいたいけれど、中央集権発想なりにだれもにとっての秩序を一応は下敷きにもってそうじゃなかろうか。藤原氏なりの責任観、勘を感じてしまうけど、ここらも実際には検証が要る。何度も繰り返す必要があるけれど、陰謀の論、ないしコンスピラシーの論を踏まえた資料提供をネットを通じてしてくれている貴重な諸氏は、しがらみを受け入れているそういう意味でも貴重でその制約を受け入れることで情報を得やすくしまた発信もし易くしているはずなので、一般が知る由もないストレスをしっかり受け止めていると思える。だから受け止める、それら情報を応用できるラッキーとともに、そのしがらみ故の情報の質の制約面を考慮した応用が要る。さもないと垂れ流しの代役とか、計算づくの役割分担を安易にやってのけてしまうことに通じてしまう。列島は群雄割拠の散らばった伝承系と中央集権で行きたい藤原氏が偶然の権力扱いを成して、宗教的にがちがちの国っぽいことにはしないで済んできた。王にしたかったのにずっと王にならない偶然のしくみのままでこれた。ここらは宗教戦争とかで散々な過去を持つ先鋭な人々にとって、考え抜いた人々にとって偶然のその先の終焉よりは偶然を更に偶然のラッキーな状態に保建てさせたくはしないか。そんなことも変化の今年に素人発想から指摘してみたくなるんだ、よ。この何年か、年末近くからかなり寒くなってたのが、今年は本当に年末も年末に近くなってやっと寒くなって正月にまで寒さが続いてる。少しずれた?のかどうか。ここらは気象の事情通諸氏に今年の変化の兆しなのかどうかの辺りとして早めに解説してもらいたくなる。もういちど4Kや8Kに戻って、スポーツネタと重ねたい。ピンポンやバドミントンは4K8Kを待ってたんじゃないか、なんて思った。それこそ玉や羽を追える。ゴルフボールもきっちり見えてしまうはず。卓球が見えすぎるようになって、しかもうまい選手たちが輩出して、となると試合運びまで伝承と改良が上手くいけば相当に強い選手、魅せる、見せる選手登場間違いなしだし。バドミントンも同様。野球は放送の仕方そのものにきっと変化が持ち込まれる。技の凄さが即伝わる。大リーグにはイチローばかりじゃないことも、話題の左右を使える選手の紹介番組で知った。長打も打てるバッターだった。4K8Kはその駆け引きをつぶさに見せる。伝えてしまう。自治医大(栃木の方の)の基礎医療映像のプロ氏の改良や応用も更に期待したくなる今年じゃなかろうか。NHK人体の臨時版を逐次紹介してもらいたい。空中撮影の技術もきっと改良版が出る。静かに落ち着いてというか微細に制御できて撮れるタイプが活躍する。それに合わせて操縦技術が抜群というかこれまでとは格段に上手なだれかが育ってくる。もちろん軍事系からスカウトがきていつのまにかいなくなる。では困るわけで、大いに稼いで、使命感も俗の方でたもっていてもらいたい。
君:ということは格差社会はなくならない?
私:うっ、いいとこ突く、やっぱ実際的素早い反応健在!って喜んでてもしょうがない。
君:そうよ、褒められること期待してるわけじゃないから、それでは答えにならないのでは、って問いの方に気付いてもらえないと・・・。
私:正月いきなり。休んでられない、か。そうね、そう詰めてこられると、ちょっとなぁ・・。でもその運転技術、新たな仕事の分野でグローバル規模でのお金も動く市場になりうる、ってのはどう?
君:ありえないこと、では、なさそう。
私:でしょ、でしょぉ。ヘリよりも飛行機よりも、って感じ。トラックよりも。でも今は安全性に問題あり。運転技術より不可抗力的機械性能の問題で。自動運転がぶち当たってるのと多少、多少だけど似てそう。
君:あなた、多少って漢文の知識では多い方で取るようなこと言ってなかったかしら。この場合はどうなの言葉遊び?それとも。
私:半分より少なめのニュアンス、いつもの感じで受け止めてもらっていい、と思う。ずっと続いてきた自動車レースもごく限られたマニュアル運転マニア向けと自動運転のテスト込みのとてつもないレースに分かれる想像も働く、ね。自動運転化できるコースだとしても、だから事故はまず起こらない(ぶつかり回避機能と衝撃吸収機能の発達)、としても、ヒトが介入する瞬間的反応力が要る運転操作は無くなることはあり得ない。だからその凄い技は開拓され続ける。けどほとんどがシミュレーションゲームの操作手のようなもう一人のオペレータに依存する。実物の運転席には万が一に備えた(でも大抵反応しない箇所がわかっていてその周辺で注意力を発揮する形になる)凄腕氏が構えている。急ブレーキ、急発進の圧に耐える強靭(きょうじん)な連中でもある。4K8K前提の各所のカメラを操作しまくりな映像で商売が成り立つし、走行を現場で当然見たい連中は沢山い続ける。ただ今のようなタイプではなくなっている。昔MSXで超小型ジェットの曲芸飛行ゲームがあった。アクロジェット(曲芸の型のいくつかをクリアしていく。速さ先行ではなかった。曲芸をこなせるスピードに近づけることは必要だ)。今のやっている曲芸の競争だとスピードが求められていて、見る面白さがいまいち。撮影用の飛行装置がより静かに例えば飛べることを前提に静かな扇風機ファンのフクロウ羽の真似のような応用が効いたとして、曲芸運転できるようになれば飛行曲芸の達人・名人の芸を時には素早さも込みで楽しめるようになる。BS放送の宇宙物で知った限りでは、観測装置の方で改良が盛んでその成果を期待できるみたいだ、今年。
君:他人頼み、ばかりの話になってない、かしら。自分もってなにかできそう?
私:自分だけで、というのはいつでも無理、みたい。けど、他人の仕事のお世話になりながら自分なりに整理し直して、知見程度に何か紹介できれば、なんて、ね。
君:また、なんてね、ね。いいか、それでも、ね。お茶にしましょう、よ。ゆっくりしたいわ。
私:香辛料効かせて、チャイなんてどぉ?
君:いいわよ、ヴェトナムコーヒー、って言うかと・・・。
私:メニューはいくらでも、その後、出すよ、ヴェトナムコーヒー。その次は・・。
君:飲み物ばかり・・飲みきれない、でしょう・・・。
私:デミタスで少しずつ、どぉ。
君:それもアイデア、けれど、冷めやすいのでは・・。
私:いいとこ、突くぅ。きょうも、リアル感覚全開!
君:それより、早く、淹れてほしいは。ふふっ。